インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683762
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

3.4. JTAGコンフィグレーション

JTAGチェーンのデバイス・プログラミングは、開発を行う際に理想的な方法です。JTAGチェーンのデバイス・コンフィグレーションは、JTAGピンを使用して インテル® Stratix® 10 FPGAを.sofファイルで直接コンフィグレーションします。JTAGデバイスチェーンを使用するコンフィグレーションでは、外部フラッシュメモリーをプログラミングする必要がないため、開発時間を短縮できます。イメージがクワッドSPIメモリーに保存されている場合、JTAGを使用して再プログラミングを行うことも可能です。クワッドSPIのコンテンツが破損している、もしくは無効な場合に、JTAGコンフィグレーション・スキームを使用してクワッドSPIメモリーを再プログラミングすることも可能です。

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、FPGAのデザイン情報を含む.sofを生成します。.sofをJTAGプログラマーとともに使用し、 インテル® Stratix® 10デバイスをコンフィグレーションすることができます。 インテル®FPGAダウンロード・ケーブル IIおよび インテル®FPGAイーサネット・ケーブルはどちらも、1.8 VのVCCIO_SDM電源をサポートすることができます。あるいは、Jam*STAPL Format File (.jam) または Jam* Byte Code File (.jbc) をJTAGコンフィグレーションに使用することができます。

インテル® Stratix® 10デバイスは、自動的にコンフィグレーション・ビットストリームを圧縮します。 インテル® Stratix® 10デバイスで圧縮を無効にすることはできません。

表 31.   インテル® Stratix® 10コンフィグレーションのデータ幅、クロックレート、およびデータレート
モード データ幅 (ビット) 最大クロックレート 最大データレート MSEL[2:0]
パッシブ JTAG 1 30 MHz 30 Mb 3'b111
注: JTAGポートは最も優先順位が高く、MSELピンの設定を上書きします。そのため、セキュリティー上の理由でJTAGをディスエーブルしない限り、MSELが異なるコンフィグレーション・スキームを指定している場合でも、JTAGを介して インテル® Stratix® 10デバイスをコンフィグレーションすることが可能です。
表 32.   インテル® Stratix® 10デバイスのコンフィグレーション・ピンの電源レール固定ピンのピン割り当ては、お使いのデバイスのPin-Outファイルで確認することができます。SDM I/Oピンの機能は、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのDevice > Configuration > Device and Pin Options ダイアログボックスを使用して指定します。
コンフィグレーション機能 ピンの種類 方向 電源供給元
TCK 固定 入力 VCCIO_SDM
TDI 7 固定 入力 VCCIO_SDM
TMS 7 固定 入力 VCCIO_SDM
TDO 7 固定 出力 VCCIO_SDM
nSTATUS SDM I/O 出力 VCCIO_SDM
nCONFIG SDM I/O 入力 VCCIO_SDM
MSEL[2:0] SDM I/O、兼用 入力 VCCIO_SDM
注: CONF_DONEおよびINIT_DONEコンフィグレーション信号は必須ではありませんが、インテルではこれらの信号を使用することを推奨しています。SDMは、完全なビットストリームを正常に受信した後、CONF_DONE信号をHighに駆動します。SDMはINIT_DONE信号をHighに駆動し、デバイスが完全にユーザーモードに入っていることを示します。
注: 現時点では、 インテル® Agilex™ デバイスのPin-Outファイルは利用することができません。
7 JTAGピンは、 インテル® Stratix® 10 SoCデバイスのHPS JTAGチェーンに接続可能です。