インテル® Agilex™のクロッキングおよびPLLユーザーガイド

ID 683761
日付 3/26/2022
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ドキュメント目次

2.2.11.2. 手動オーバーライドの自動スイッチオーバー

手動オーバーライドの自動スイッチオーバー・モードでは、ユーザー制御またはシステム制御の切り替え条件に extswitch 信号を使用することができます。このモードは、同じ周波数でのスイッチオーバー、または異なる周波数の入力間での切り替えに使用できます。

例えば、inclk066 MHzinclk1200 MHzの場合、extswitch 信号を使用してスイッチオーバーを制御する必要があります。自動クロックセンス回路は、周波数差が100% (2×) を超えるクロック入力 (inclk0 および inclk1) 周波数を監視することはできません。

この機能は、クロックソースがバックプレーン上の複数のカードから生じており、動作の周波数間でシステム制御のスイッチオーバーを必要とする場合に役立ちます。

バックアップ・クロック周波数を選択し、VCOが推奨される動作周波数範囲で動作するように、MNC カウンターを設定する必要があります。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、inclk0 および inclk1 周波数の組み合わせがこの要件に適合しない場合、ユーザーに通知します。

図 21.  extswitch (手動) コントロールを使用したクロック・スイッチオーバー以下の図は、extswitch 信号によって制御されるクロック・スイッチオーバー波形を示しています。この場合、両方のクロックソースが機能し 、inclk0 がリファレンス・クロックとして選択されます。extswitch 信号がLowになり、スイッチオーバー・シーケンスを開始します。inclk0 の立ち下がりエッジで、カウンターのリファレンス・クロック muxout がゲートオフされ、クロックのグリッジ発生を防止します。inclk1 の立ち下がりエッジで、リファレンス・クロックのマルチプレクサーは、I/O PLLリファレンスを inclk0 から inclk1 に切り替えます。activeclock 信号が変化して、現在I/O PLLに信号を供給しているクロックを示します。


手動スイッチオーバーの自動オーバーライド・モードでは、extswitch 信号がロジックHighからロジックLowに遷移した後、activeclock 信号が反転します。マニュアル切り替えの間、両方のクロックが機能しているため、どちらの clkbad 信号もHighになることはありません。スイッチオーバー回路はネガティブエッジ・センシティブであるため、extswitch 信号の立ち上りエッジによって、回路が inclk1 から inclk0 に再び切り替わることはありません。extswitch 信号が再びLowになると、このプロセスが繰り返されます。

extswitch 信号および自動スイッチは、切り替えられているクロックが使用可能な場合にのみ機能します。クロックが使用できない場合、ステートマシンはクロックが使用可能になるまで待機します。