リモート・アップデートのインテル®FPGA IPユーザーガイド

ID 683695
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

1.3.2. リモート・システム・コンフィグレーション・コンポーネント

表 7.   Arria® II、 Arria® V Cyclone® V Stratix® IV、および Stratix® V デバイスのリモート・システム・コンフィグレーション・コンポーネント
コンポーネント 説明
ページ・モード機能

専用の24ビット開始アドレスレジスターPGM[23..0]が開始アドレスを保持しています。

ファクトリー・コンフィグレーション

ファクトリー・コンフィギュレーションはデフォルトのコンフィギュレーション・セットアップです。

リモート・コンフィグレーション・モードでは、ファクトリー・コンフィグレーションはパワー・アップ時にCyclone IIIおよびCyclone IVデバイスにロードされます。

アプリケーション・コンフィグレーション・データのロード中にシステムにエラーが発生したか、nCONFIGのアサーションによってデバイスがリコンフィグレーションした場合、デバイスはファクトリー・コンフィグレーションをロードします。なお、リモート・システム・コンフィグレーション・レジスターがファクトリー・コンフィグレーションの理由を判断します。この情報に基づいて、ファクトリー・コンフィグレーションはロードするアプリケーション・コンフィグレーションを決定します。

アプリケーション・コンフィグレーション

アプリケーション・コンフィギュレーションは、リモート・ソースから受信するコンフィギュレーション・データです。このデータはメモリ・ストレージ・デバイスのさまざまな位置またはページ(ファクトリー・デフォルト・ページは除く)に格納されます。

ウォッチドッグ・タイマー

ウォッチドッグ・タイマは別のメカニズムの機能性を判断する回路です。ウォッチドッグ・タイマは、アプリケーションが正しく実行している間、リセット状態のままの時間遅延リレーのように機能します。

Cyclone IVデバイスは、誤ったアプリケーション・コンフィグレーションによってデバイスが停止したままになるのを防ぐため、リモート・システム・コンフィグレーション向けのビルトイン・ウォッチドッグ・タイマーを備えています。

タイマーは29 ビット・カウンタですが、ウォッチドッグ・タイマーの値を設定するにあたっては上位12 ビットのみを使用します。

タイマーはデバイスがユーザーモードになった後にカウントを開始します。アプリケーション・コンフィグレーションが、時間切れになる前にユーザー・ウォッチドッグ・タイマーをリセットしない場合、専用回路はデバイスをファクトリー・コンフィグレーションでリコンフィグレーションし、ユーザー・ウォッチドッグ・タイマーをリセットします。

アプリケーション・コンフィグレーションが有効であることを確認するには、ユーザーモードが動作中の一定時間内、ウォッチドッグreset_timeを継続的にリセットする必要があります。

リモート・アップデート・サブブロック

リモート・アップデート・サブブロックは、リモート・コンフィグレーション機能を管理します。このサブブロックはリモート・コンフィグレーション・ステート・マシンによって制御され、さまざまなコンフィグレーション・レジスターを制御するにあたって必要な制御信号を生成します。

リモート・コンフィグレーション・レジスター

リモート・コンフィグレーション・レジスターは、ページアドレスとコンフィグレーション・エラーの原因を常に把握します。ユーザーはアップデート・レジスターとシフトレジスターの両方を制御することができます。ステータスレジスターとコントロール・レジスターは内部ロジックによって制御されますが、シフトレジスターを介して読み取られます。

コンフィグレーション・レジスターについての詳細は、該当するデバイス・ハンドブックの「Configuration, Design Security, and Remote System Upgrades」の章を参照してください。