リモート・アップデートのインテル®FPGA IPユーザーガイド

ID 683695
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

1.4.4. ポート

表 15.  リモート・アップデート の Intel® FPGA IPコアポート Cyclone® IV インテル® Cyclone® 10 LP デバイス
レジスター名 ポート 必要性 説明

read_param

入力

不要

param[]入力ポートで指定され、data_out[]出力ポートに供給されるパラメーターの読み出し信号。

param[]ポートで指定されたパラメーターを読み出す必要があることを示す信号です。data_out[]で設定されるビット数はパラメーターのタイプによって異なります。この信号は立ち上がりクロック・エッジでサンプリングされます。次のクロック・サイクルでパラメーターが再度読み取られることを防ぐため、この信号は1クロック・サイクルの間だけアサートします。

busy信号は、read_paramがアクティブとして読み取られるとすぐにアクティブ化されます。パラメーターが読み取られている間busy信号はアサートされたままで、data_out[]は無効な値を有します。busy信号が非アクティブ化されると、data_out[]は有効になり、別のパラメーターを読み出すことができます。

write_param

入力

不要

param[]で指定され、data_in[]で指定された値が書き込まれるパラメーターの書き込み信号。

param[]で指定されたパラメーターをdata_in[]で指定された値でリモート・アップデート・ブロックに書き込む必要があることを示す信号です。data_in[]から読み取られるビット数はパラメーターのタイプによって異なります。

この信号は立ち上がりクロック・エッジでサンプリングされます。次のクロックサイクルでパラメーターが再度書き込まれることを防ぐため、この信号は1 クロックサイクルの間だけアサートする必要があります。busy信号は、write_paramがアクティブとして読み取られるとすぐにアクティブ化されます。パラメーターが書き込まれている間、busy信号はアサートしたままで、data_in[]への入力は無視されます。busy信号が非アクティブ化されると、別のパラメーターを書き込むことができます。アプリケーション・コンフィグレーションモードではパラメーターを書き込むことができないため、この信号はファクトリー・コンフィグレーション・モードでのみ有効です。

param[]

入力

不要

読み出しまたはアップデートする必要のあるパラメーターを指定するバス。

読み出しまたはアップデートするパラメーターを選択するA 3ビット・バスです。未接続のままにする場合、このポートのデフォルト値は000です。

詳しくはパラメーターを参照してください。

data_in[]

入力

不要

リモート・アップデート・ブロックにパラメーター・データを書き込むためのデータ入力。パラメーター・データの入力バスです。

パラメーターによっては、すべてのビットを使用しないものがあります。その場合、下位ビットが使用されます(例:ステータス値はビット[4:0]を使用)。

未接続のままにする場合、このバスのデフォルトは0です。現在のコンフィグレーションがアプリケーション・コンフィグレーションのとき、ポートは無視されます。

インテル® Quartus® Prime ソフトウェア・バージョン13.0以前では、バス幅は22ビットです。 インテル® Quartus® Prime ソフトウェア・バージョン13.1以降では、バス幅は次のとおりです。

  • 24ビット・バス幅—3バイトのアドレッシング・コンフィグレーション・デバイスを使用します。例:EPCS128
  • 32 ビット・バス幅—4バイトのアドレッシング・コンフィグレーション・デバイスを使用します。例:EPCQ256

reconfig

入力

有効

現在のパラメーター設定を使用して一部のリコンフィギュレーションを開始する必要があることを示す信号。値が1の場合、リコンフィギュレーションを開始する必要があることを示します。リコンフィギュレーションを開始する前にすべてのパラメーターの書き込みが完了できるようbusy信号がアサートされている間、この信号は無視されます。

reset_timer

入力

不要

ウォッチドッグ・タイマーのリセット信号。

内部ウォッチドッグ・タイマーをリセットする必要があることを示す信号です。他の入力と異なり、この信号はbusy信号の影響を受けないため、busy信号がアサートされている場合でもタイマーをリセットすることができます。

この信号の立ち下がりエッジでユーザー・ウォッチドッグ・タイマーのリセットが開始されます。

このパラメーターーのタイミング規格については、特定のデバイスのハンドブックを参照してください。

read_source

入力

有効

パラメーターの値を現在の状態から読み出すか、以前の状態から読み出すかの指定。

この2ビットのポートがパラメーターの値を読み出す状態を指定します。この信号はread_param信号が有効の場合にのみ使用できます。

選択したソースへのread_source[1..0]のマッピングは、次のように定義されています。

  • 00 -ステータス・レジスターにおける現状態の内容
  • 01 -ステータスレジスターにおける以前の状態のレジスター1 の内容
  • 10 -ステータスレジスターにおける以前の状態のレジスター2 の内容
  • 11 -入力レジスターの値

詳細については、該当するデバイス・ハンドブックの「Configuration, Design Security, and Remote System Upgrades」の章を参照してください。

clock

入力

有効

リモート・アップデート・ブロックへのクロック入力。

パラメーターのアップデート中、マシンを制御し、リモート・アップデート・ブロックを駆動するためのクロック入力です。

このポートは有効なクロックに接続する必要があります。

reset

入力

有効

この信号はアクティブHighです。この信号をHighにアサートするとIPコアをリセットします。

IP コアへの非同期リセット入力。マシンを有効な状態に初期化します。最初に使用する前にマシンをリセットする必要があります。リセットしないと、マシンの有効な状態は保証されません。

busy

出力

不要

リモート・アップデート・ブロックがデータの読み出し中または書き込み中であることを示すbusy信号。

この信号のアサート中、マシンは入力のほとんどを無視し、マシンがこの信号をディアサートするまで変更することはできません。そのため、変更はマシンがbusyでないときのみ実行されます。

この信号はread_paramまたはwrite_paramがアサートされるとHighになり、読み出しまたは書き込み動作が完了するまでHighのままです。

data_out[]

出力

不要

パラメーターを読み出す際のデータ出力。

このバスは、リモート・アップデート・ブロックからの読み出しパラメーター・データを保持します。param[]の値は読み出すパラメーターを指定します。read_param信号がアサートされると、パラメーターの値がロードされ、このバス上で駆動されます。データは、busy信号がディアサートされると有効になります。

未接続のままにする場合、このポートのデフォルト値は000です。このバスの幅はデバイスによって異なります。

インテル® Quartus® Prime ソフトウェア・バージョン13.0以前では、バス幅は29ビットです。 インテル® Quartus® Prime ソフトウェア・バージョン13.1以降では、バス幅は次のとおりです。

  • 29ビット・バス幅—3バイトのアドレッシング・コンフィグレーション・デバイスを使用します。例:EPCS128
  • 32 ビット・バス幅—4バイトのアドレッシング・コンフィグレーション・デバイスを使用します。例:EPCQ256

asmi_busy

入力

不要

altasmi_parallelコンポーネントからの入力。

check_app_pofパラメーターがtrueに設定される場合に使用可能です。

このピンのロジックHighは、ALTASMI_PARALLEL IP コアが動作の処理でbusy状態であることを示します。リモート・アップデートIP コアは、別の動作を開始する前に、このピンがLow になるまで待機します。

このピンはALTASMI_PARALLEL IP コアのasmi_busy出力ポートにつなぎます。

asmi_data_valid

入力

不要

altasmi_parallelコンポーネントからの入力。

check_app_pofパラメーターがtrueに設定される場合に使用可能です。

このピンのロジックHighは、ALTASMI_PARALLEL IP コアのasmi_dataout[7..0]出力ポートにおける有効なデータを示します。

このピンはALTASMI_PARALLEL IP コアのasmi_data_valid出力ポートにつなぎます。

asmi_dataout

入力

不要

altasmi_parallelコンポーネントからの入力。

check_app_pofパラメーターがtrueに設定される場合に使用可能です。

リモート・アップデートIP コアは、ALTASMI_PARALLEL IP コアで読み出し動作を開始する前に、このピンのアドレス情報を提示します。

pof_error

出力

不要

無効なアプリケーション・コンフィグレーション・イメージの検出。

check_app_pofパラメーターがTRUEに設定される場合に使用可能です。

このピンのロジックHighは、リモート・アップデートIP コアが無効なアプリケーション・コンフィグレーション・イメージを検出したことを示します。High にアサートされる場合、新しいアプリケーション・コンフィグレーション・イメージをリロードするか、有効なアプリケーション・コンフィグレーション・イメージを有するEPCSまたはEPCQで別のアドレス位置を指定するなど、適切に対応する必要があります。このピンはシステム要件に基づいてつなぎます。

asmi_addr

出力

不要

altasmi_parallelコンポーネントへのアドレス信号。

check_app_pofパラメーターがTRUEに設定される場合に使用可能です。リモート・アップデートIP コアは、ALTASMI_PARALLEL IP コアで読み出し動作を開始する前に、このピンのアドレス情報を提示します。

このピンはALTASMI_PARALLEL IP コアのasmi_addr入力ポートにつなぎます。

asmi_read

出力

不要

altasmi_parallelコンポーネントへの読み出し信号。

check_app_pofパラメーターがTRUEに設定される場合に使用可能です。このピンのロジックHighは、ALTASMI_PARALLEL IP コアで読み出し動作を開始します。

このピンはALTASMI_PARALLEL IP コアのasmi_read入力ポートにつなぎます。

asmi_rden

出力

不要

altasmi_parallelコンポーネントへの読み出しイネーブル信号。

check_app_pofパラメーターがTRUEに設定される場合に使用可能です。このピンはALTASMI_PARALLEL IP コアで読み出し動作をイネーブルします。

このピンはALTASMI_PARALLEL IP コアのasmi_rden入力ポートにつなぎます。