インテル® HLS (高位合成) コンパイラー・プロ・エディション: スタートガイド

ID 683680
日付 9/26/2022
Public
ドキュメント目次

1.4. インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションをLinuxシステムにインストールする

インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションの前提条件をインストールするには、管理者権限が必要です。ただし、 インテル® HLSコンパイラーおよび インテル® Quartus® Primeのインストールには、管理者権限は必要ありません。

Linuxシステムに インテル® HLSコンパイラーをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. お使いのオペレーティング・システムのバージョンが、 インテル® HLSコンパイラーによってサポートされている次のいずれかであることを確認します。
    • Red Hat* Enterprise Linux* 8.2
      次のライブラリーがインストールされていることを確認します。
      • libsnl
      • ncurses-compat-libs
    • SUSE* Linux Enterprise Server 12
  2. 使用しているシステムやダウンロード済みのインストール・パッケージによっては、インストールの準備のためにさらに次の手順が必要になる場合があります。
    インテル® HLSコンパイラーのインストール・パッケージのみ
    インテル® HLSコンパイラーのインストール・パッケージのみをダウンロード済みで、既存の インテル® Quartus® Prime インテル® HLSコンパイラーをアップグレード (または追加) する場合:
    1. インテル® Quartus® Primeがインストール済みであることを確認してください。
    2. インテル® Quartus® Primeインストールへのパスを書き留めておきます。

      このパス情報は、 インテル® HLSコンパイラー のインストール・ウィザードを完了するために必要です。

    3. インテル® HLSコンパイラーをアップグレードする場合は、現在の インテル® Quartus® Primeバージョンの既存のHLSディレクトリーの名前を変更して、そのバージョンをバックアップとして保持します。

      バージョンの既存の HLSディレクトリーの名前を変更して、そのバージョンをバックアップとして保持します。例えば、 インテル® HLSコンパイラー・バージョン22.3 インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・バージョンの22.2にインストールする場合は、/home/<username>/intelFPGA_pro/22.2/hls の名前を /home/<username>/intelFPGA_pro/22.2/hls_old に変更します。

    インテル® Quartus® Prime インテル® HLSコンパイラー の個別のインストール・パッケージ
    (FPGAソフトウェア・ダウンロード・センターから、Quartus Primeダウンロード・ページのIndividual Filesタブで) 個別にダウンロードした インテル® Quartus® Primeと (FPGAソフトウェア・ダウンロード・センターから、Quartus PrimeダウンロードのページのAdditional Softwareタブで) 個別にダウンロードした インテル® HLSコンパイラーのインストール・パッケージをインストールする場合:

    両方のインストール・パッケージが同じディレクトリーにあることを確認してください。 インテル® Quartus® Primeインストーラーにより、 インテル® HLSコンパイラーのインストール・パッケージが検出され、両方のソフトウェア・パッケージをインストールします。

    複合インストール・パッケージ
    インテル® Quartus® Prime インテル® HLSコンパイラーのインストール・パッケージ一式を (FPGAソフトウェア・ダウンロード・センターから、Quartus PrimeダウンロードのページのComplete Downloadタブで) インストールする場合: インストール・パッケージを実行する前に必要な追加手順はありません。
  3. インテル HLSコンパイラー・プロ・エディションをダウンロードする でダウンロードしたパッケージをインストールします。

    スタンドアロンの インテル® HLSコンパイラーのインストール・パッケージの場合、 インテル® Quartus® Primeのインストール先のパスを指定するように求められます。

    システム要件、前提条件、ライセンス要件などの インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのインストールの詳しい手順については、 Intel FPGA Software Installation and Licensing を参照してください。

  4. インテル® Quartus® Prime付属の Siemens* EDA QuestaSim* ソフトウェアを使用する場合は、 QuestaSim* へのパスを PATH 環境変数に追加します。
    例:
    $ export PATH=$PATH:<quartus_installdir>/questa_fse/bin
  5. オプション: プラットフォーム・デザイナー を使用してコンポーネントをシステムに統合するには、プラットフォーム・デザイナーへのパスを PATH 環境変数に追加します。
    例:
    $ export PATH=$PATH:<quartus_installdir>/qsys/bin

上記の手順を完了すると、 インテル® HLSコンパイラーがシステムにインストールされます。 インテル® HLSコンパイラー i++ コマンドを使用してコンポーネントをコンパイルする前に、 インテル® HLSコンパイラー環境を初期化してください。これにより、i++ コマンドが正常に実行されます。詳しくは、インテル HLSコンパイラー・プロ・エディション環境を初期化する を参照してください。

重要: インテル® HLSコンパイラーでは、 <quartus_installdir>/gcc をそのツールチェーン・ディレクトリーとして使用します。このGCCのインストールは、HLS関連のすべての設計作業に使用します。