インテル® HLS (高位合成) コンパイラー・プロ・エディション: スタートガイド

ID 683680
日付 9/26/2022
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ドキュメント目次

1.6. インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディション環境を初期化する

インテル® HLSコンパイラーi++ コマンドを使用してコンポーネントをコンパイルする前に、いくつかの環境変数を設定して、i++ コマンドが正常に実行されるようにしてください。

インテル® HLSコンパイラー環境の初期化スクリプトが適用されるのは、現在の ターミナルまたはコマンド・プロンプト・セッションの環境変数に対してのみです。 インテル® HLSコンパイラー環境の初期化は、ターミナルまたはコマンド・プロンプト・セッションを開始するたびに行って、デザイン開発を行ってください。

現在のターミナルまたはコマンド・プロンプト・セッションを初期化して、 インテル® HLSコンパイラーを実行するには、次の手順を実行します。

  • Linuxシステムでは、環境の初期化は次のとおり行います。
    1. (オプション) QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE 環境変数を設定して、 インテル® HLSコンパイラー Quartusコンパイルに使用する インテル® Quartus® Primeインストールを指し示すようにします。

      通常、QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE 環境変数を設定するのは、1つの インテル® HLSコンパイラーのインストールに複数の インテル® Quartus® Primeを使用する場合のみです。

      QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE 環境変数、および複数の インテル® Quartus® Primeインストールの管理の詳細については、 Intel FPGA Software Installation and Licensing Managing Multiple Versions and Copies of Intel FPGA Software を参照してください。

    2. ターミナルセッションを開始し、コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。
      <quartus_installdir>/hls/init_hls.sh

      <quartus_installdir> の場所は、 インテル® Quartus® Prime インストールへのパスです。例: /home/<username>/intelFPGA_pro/22.3

      このスクリプトで作成するサブシェルでは、最初の作業シェルの環境の変更はしません。

      現在の作業シェルを変更する場合は、source コマンドを使用して次のスクリプトを呼び出します。
      source  <quartus_installdir>/hls/init_hls.sh
    環境初期化スクリプトには、設定した環境変数が表示され、このターミナルセッションから i++ コマンドが実行できるようになります。
  • Windowsシステムでは、環境の初期化は次のとおり行います。
    1. (オプション) QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE 環境変数を設定して、 インテル® HLSコンパイラー Quartusコンパイルに使用する インテル® Quartus® Primeインストールを指し示すようにします。

      通常、QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE 環境変数を設定するのは、1つの インテル® HLSコンパイラーインストールに複数の インテル® Quartus® Primeを使用する場合のみです。

      QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE 環境変数、および複数の インテル® Quartus® Primeインストールの管理の詳細については、 Intel FPGA Software Installation and Licensing Managing Multiple Versions and Copies of Intel FPGA Software を参照してください。

    2. Windowsコマンドプロンプト (cmd.exe) セッションを開始し、コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。
      <quartus_installdir>\hls\init_hls.bat

      <quartus_installdir> の場所は、 インテル® Quartus® Prime インストールへのパスです。例: C:\intelFPGA_pro\22.3

    これで、このコマンド・プロンプト・セッションからの i++ コマンドを実行できます。
ヒント: 環境変数を永続的に設定するには、オペレーティング・システムの標準的な手順に従って、環境変数の設定を恒久的に変更します。環境初期化スクリプトの出力を確認して、永続的な設定にする環境変数を決定します。