インテル® Agilex™ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/25/2020
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ドキュメント目次

3.1. Cortex-A53 MPCoreの機能

Arm* Cortex* -A53 MPCore* プロセッサーには、Armv8-Aアーキテクチャー命令セットを実装する4つのCPUが含まれています。各CPUには同じ内容が統合されています。

  • 32ビットおよび64ビットの命令セットをサポート
  • ほとんどの命令の対称デュアル発行を備えるインオーダー・パイプライン
  • 浮動小数点ユニット (FPU) を備える Arm* NEON* Single Instruction, Multiple Data (SIMD) コプロセッサー
    • 単精度および倍精度のIEEE-754浮動小数点演算サポート
    • 整数および多項式演算サポート
  • 対称マルチプロセッシング (SMP) モードおよび非対称マルチプロセッシング (AMP) モード
  • Armv8暗号化拡張
  • レベル1 (L1) キャッシュ
    • 32 KBの2ウェイ・セット・アソシアティブ命令キャッシュ
    • L1命令キャッシュに対するシングルエラー検出 (SED) とパリティーチェックのサポート
    • 32 KBの4ウェイ・セット・アソシアティブ・データ・キャッシュ
    • L1データキャッシュに対するECC、シングルエラー訂正ダブルエラー検出 (SECDED) 保護
  • システムMMU (SMMU) と通信するメモリー管理ユニット (MMU)
    • 10エントリー、フル・アソシアティブな命令のマイクロ・トランスレーション・ルックアサイド・バッファー (TLB)
    • 10エントリー、フル・アソシアティブなデータのマイクロTLB
    • 512エントリーの統一TLB
  • 汎用タイマー
  • クロックとリセットを制御するガバナーモジュール
  • デバッグモジュール
    • パフォーマンス監視ユニット
    • エンベデッド・トレース・マクロセル (ETMv4)
    • CoreSightクロス・トリガー・インターフェイス

また、統合されている内容の一部は、Cortex-A53 MPCoreプロセッサーの4つのCPUで共有されます。

  • ECC、SECDEDの保護を備える1 MBの Arm* L2キャッシュ・コントローラー
  • CPU間のコヒーレンシーを維持し、システムCCUと通信するスヌープ制御ユニット (SCU)
  • グローバルタイマー
システム内でCortex-A53 MPCoreがインターフェイス接続しているモジュールには次のものがあります。
  • 汎用割り込みコントローラー (GIC-400、バージョンr0p1)
  • システム・キャッシュ・コヒーレンシー・ユニット (CCU)
  • システムメモリー管理ユニット (SMMU、ARM MMU-500、バージョン r2p0)
次の表に、Cortex-A53 MPCoreのバージョンを示します。
表 28.  Cortex-A53 MPCoreモジュールのバージョン

プロセッサー

バージョン

Cortex-A53 MPCore

r0p4