1.9. 外部メモリーおよび汎用I/O
インテル® Agilex™ デバイスは、かなりの外部メモリー帯域幅に対応しています。この帯域幅により得られる利点としてはほかに、ハード化された高性能メモリー・コントローラーの設計の容易性、低消費電力、およびリソース効率などがあります。外部メモリー・インターフェイスのコンフィグレーションは、ハード・メモリー・コントローラーまたはソフト・メモリー・コントローラーを使用する場合は、最大72ビット幅まで可能です。
各I/Oバンクには、汎用I/Oが96個含まれています。また、高効率ハード・メモリー・コントローラーが2個含まれていて、多くの異なるメモリータイプをサポートします。メモリータイプにより、パフォーマンス能力が異なります。ハード・メモリー・コントローラーは、バイパスして、ユーザーロジックに実装されたソフト・コントローラーに置き換えることもできます。各I/Oには、ハードされたダブル・データレート (DDR) 読み出し/書き込みパス (PHY) があり、次のような主要なメモリー・インターフェイス機能を実行できます。
- 読み出し/書き込みレベリング
- FIFOバッファリングによるレイテンシーの低減とマージンの向上
- タイミング・キャリブレーション
- オンチップ終端
タイミング・キャリブレーションの支援のために、 Nios® IIテクノロジーに基づくハード・マイクロコントローラーが内蔵されています。これは、特別に調整されたもので、複数のメモリー・インターフェイスのキャリブレーションを制御することができます。このキャリブレーションにより、 インテル® Agilex™ デバイスは、プロセス、電圧、温度の変化を インテル® Agilex™ デバイス自体または外部メモリーデバイス内で補正することができます。高度なキャリブレーション・アルゴリズムにより、すべての動作条件で最大帯域幅と堅牢なタイミングマージンが保証されます。
| 外部メモリー・インターフェイス | メモリー・コントローラーのタイプ | パフォーマンス |
|---|---|---|
| DDR4 | ハード | 3,200Mbps |
| QDRIV | ソフト | 2,133Mbps |
| 外部メモリー・インターフェイス | メモリー・コントローラーのタイプ | パフォーマンス |
|---|---|---|
| DDR4 | ハード | 3,200Mbps |
| DDR5 | ハード | 5,600Mbps |
| QDRIV | ソフト | 2,133Mbps |
| LPDDR5 | ハード | 5,500Mbps |
インテル® Agilex™ デバイスに備えられている汎用I/Oは、幅広いシングルエンドおよび差動I/Oインターフェイスをサポートします。これには、LVDS/RSDS/Mini-LVDS/LVPECLと互換性のある1.5V真の差動信号などがあります。LVDS互換ソリューション・レートは、最大 1.6Gbpsまでサポートされています。