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3.2.3. インテル® FPGA PTCの入力フィールドの依存関係
例えば、選択したデバイスパッケージによって、選択可能なトランシーバーのグレードが決まる場合があります。選択するデバイスパッケージを変更した際に、現在選択されているトランシーバー・グレードが新しいパッケージに対しても正当な場合、Transceiver Gradeの値は変わりません。ただし、現在選択されているトランシーバー・グレードに選択されたデバイスパッケージとの互換性がない場合は、Transceiver Gradeの値は正当な値の1つに自動的に変更されます。
入力フィールド間の依存関係により、あるページで行った変更が別のページの値に影響を与える場合があります。例えば、I/Oページで指定されている現在のI/O規格をサポートしていないデバイスを選択すると、そのI/O規格は新しいデバイスでサポートされるI/O規格の1つに自動的に変更されます。
通常、インテルFPGA向けPower and Thermal Calculator (インテルFPGA PTC) は、入力の正当性を維持する必要がない限り、入力値を自動的に変更しません。1つのフィールドにおける変更では、他のフィールドへの影響を最小限に抑えながら、フィールド値の全体的な組み合わせが正当になることが保証されています。ただし、これにより予期しない結果が生じる場合があります。次の例で説明します。
Dev1がMainページで選択され、I/O規格IO1がI/Oページで選択されていると仮定します。また、このデバイスDev1は、I/O規格のIO1およびIO2をサポートしていると仮定します。デバイスの選択をDev2に変更し、このデバイスがIO2のI/O規格1つのみをサポートしているとします。デバイスの選択を変更した結果、I/OページのI/O規格はIO2に変更されます。その後、デバイスの選択をDev1に戻した場合、I/O規格は変更されません。これは、IO2がデバイスDev1の正当なI/O規格の値であるためです。注意すべき重要な点は、デバイスをDev1からDev2に変更し、再度元に戻すことで、I/OページのI/O規格が意図しているものとは違う内容に変更されてしまう場合があることです。