3.7. IPのデバッグツール
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアには、FPGAのハードウェア・デザインで使用される、多くのIPおよびシステムレベルのデバッグツールが含まれています。
次のツールは、組み込みシステムにおいて、システムおよびIPのデバッグに一般的に使用されます。
- Signal Tap - FPGAリソースから構築されるオンチップ・ロジック・アナライザー
- バス機能モデル
- Avalon-MM v2プロトコル
- AXI* v3プロトコル
- システムコンソール - サービスベースのAPIで、ソフトロジックの制御、およびFPGAとの間でのデータ移動に使用される
各デバッグツールは、ハードウェア・デザインのさまざまな段階で導入されます。一般的なハードウェアのデザインフローでは、開発者は次の検証手順概要に従います。
- RTLでのIPの作成
- IPのテストベンチとBFMでの検証
- スティミュラスをメモリーマップドまたはストリーミング・インターフェイスに駆動するシステムコンソールを使用したIPのシリコンテスト
- HPSのプロセッサーで実行される低レベルのソフトウェアを使用したIPのシリコンテスト
Signal Tapおよびシステムコンソールでは、FPGA JTAGインターフェイスを使用してデータを通信している場合は、それらを同時に使用することができます。例えば、Signal Tapでトリガー条件を計測し、システムコンソールによって制御されるJTAG-to-AvalonブリッジIPを介してトリガー条件を発生させることが可能です。これらのツールは、JTAGを介して通信するHPSツールと同時に使用することもできます。
Cyclone® V/ Arria® V SoCデバイスには、2つのJTAGインターフェイスがあります。最初のインターフェイスはデバイスのFPGA側に接続され、もう一方のインターフェイスはHPSのデバッグ・アクセス・ポート (DAP) に接続されます。