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Ixiasoft
1.5.1.3.1. シミュレーション結果
次の表は、この例で使用されているバッファータイプから得ることが可能な最小遅延および最大遅延を示しています。
ICコーナー | 出力負荷、CL (pF) | Cyclone® V DCLKからバッファーへの遅延 (ns) | バッファーからEPCQ-AのDCLK遅延 (ns) | VCC/2での合計DCLK遅延 (ns) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Fast/Strong | 15 | -0.080 | 1.757 | 1.677 | 最小DCLK遅延 |
Slow/Weak | 15 | -0.371 | 5.562 | 5.191 | 最大DCLK遅延 |
データのセットアップ時間のスラックおよびデータのホールド時間のスラックは、IBISシミュレーションで取得した遅延を次の式に代入することで最終的に得ることができます。
システム・セットアップに想定されている内容
- DCLK周波数: 50 MHz (20 ns周期)
- Cyclone® VのASタイミング仕様
- 最小tDSU : 1.5 ns
- 最小tDH : 2.9 ns
この式は、データのセットアップ時間のスラックを計算するものです。
データのセットアップ時間のスラック = tDCLK – tDSU – (最大DCLK遅延 + 最大DATA遅延)
データのセットアップ時間のスラック = 20 ns – 1.5 ns – (5.191 ns + 3.657 ns)
データのセットアップ時間のスラック = 9.652 ns
この式は、データのホールド時間のスラックを計算するものです。
データのホールド時間のスラック = (最小DCLK遅延 + 最小DATA遅延) – tDH
データのホールド時間のスラック = (1.677 ns + 2.042 ns) – 2.9 ns
データのホールド時間のスラック = 0.819 ns
次のシミュレーション波形で示すとおり、バッファーを追加したDCLK信号の品質は良好です。DCLK信号は、50 Mbpsのクロックパターンを使用してシミュレーションされています。
バッファー、DCLK、およびDATAの合計遅延がFPGAのtDSU とtDH 、およびEPCQ-Aのセットアップとホールドのタイミング要件を満たす限り、市場の任意のバッファーを選択することが可能です。
バッファーを追加することで、DCLKおよびDATAのトレース長を可能な限り短くデザインすることが可能です。他のタイミング・コンポーネントも含め、バッファーによって追加される遅延は、 Cyclone® V FPGAで必要なデータの最小セットアップおよびホールド時間を満たすために有効です。