Arria® 10 デバイスの概要    

ID 683332
日付 10/31/2016
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ドキュメント目次

1.10. 外部メモリー・インターフェイス

Arria 10デバイスは、最高 2,666 Mbpsで動作する最大 7 つの 32 ビット DDR4 メモリー・インターフェイスを備える大規模な外部メモリー帯域幅を提供します。この帯域幅はデザインの容易さ、低い消費電力、ハード化された高性能メモリー・コントローラーのリソース効率を提供します。

Arria 10 FPGA ならびに SoC のメモリー・インターフェイスは最高の性能と使いやすさを提供します。ハードまたはソフトメモリー・コントローラーを使用すると 144 ビットの最大幅までをコンフィグレーションできます。必要に応じてハードメモリー・コントローラーをバイパスし、ユーザーロジックに実装されたソフト・コントローラーを使用することができます。

各 I/O は、読み出しレべリングと書き込みレべリング、レイテンシーを下げてマージンを向上する FIFO バッファリング、タイミング・キャリブレーション、およびオンチップ終端といった主要なメモリー・インターフェイスの機能を処理する能力を持つ、ハード化された DDR 読み出しパスと書き込みパス(PHY)を含んでいます。

タイミング・キャリブレーションは、アルテラのNios® II テクノロジーに基づくハード・マイクロコントローラーが補助しており、これは特に複数のメモリー・インターフェイスのキャリブレーションをコントロールすることに適しています。キャリブレーションにより、Arria 10デバイスがArria 10デバイス自身の、もしくは外部メモリーでの、プロセス、電圧、または温度のあらゆる変化を補償することができます。アドバンスト・キャリブレーション・アルゴリズムは、すべての動作条件にわたって最大の帯域幅と堅牢なタイミングマージンを確実にします。

パラレル・メモリー・インターフェイスに加えて、Arria 10デバイスは、ハイブリッド・メモリー・キューブ(HMC)のようなシリアル・メモリー・テクノロジーをサポートしています。HMC はArria 10の高速シリアル・トランシーバーでサポートされており、トランシーバーは最大 4 つの HMC リンクと接続し、各リンクは最大15 Gbpsのデータレートで動作します。