AN 556: インテルFPGAにおけるデザイン・セキュリティー機能の使用

ID 683269
日付 11/12/2019
Public
ドキュメント目次

サポートされているコンフィグレーション・スキーム

デザイン・セキュリティー機能は、JTAGベースのコンフィグレーションを除くすべてのコンフィグレーション・スキームで使用できます。

表 12.  各コンフィグレーション手法に対するデザイン・セキュリティーのサポート
コンフィグレーション・スキーム コンフィグレーション方法 デザイン・セキュリティー 注記
FPP MAX® IIまたは MAX® Vデバイス/マイクロプロセッサーおよびフラッシュメモリー あり このモードでは、ホスト・システムで4倍のデータレートの DCLK 信号を送信する必要があります。
AS シリアル・コンフィグレーション・デバイス あり
PS MAX® IIまたは MAX® Vデバイス/マイクロプロセッサーおよびフラッシュメモリー あり
インテル®FPGAダウンロード・ケーブルおよび インテル®FPGAダウンロード・ケーブルII あり 暗号化された .rbf のFPGAへのコンフィグレーションを、 インテル® Quartus® Prime ProgrammerのPSモードを使用して実行してください。
JTAG インテル®FPGAダウンロード・ケーブルおよび インテル®FPGAダウンロード・ケーブルII キー・プログラミング用

システムにCommon Flash Interface (CFI) フラッシュメモリーが含まれている場合は、それをFPGAコンフィグレーションに対しても使用することができます。 MAX® IIおよび MAX® VParallel Flash Loader Intel FPGA IPコアと併用することで、効率的なCFIフラッシュメモリーのプログラムをJTAGインターフェイスを介して行うことができます。

デザイン・セキュリティー機能は、圧縮やリモート・システム・アップグレード機能などの他のコンフィグレーション機能と併用できます。デザイン・セキュリティー機能で圧縮を使用している場合、コンフィグレーション・ファイルは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで圧縮されてから暗号化されます。コンフィグレーション中、FPGAでは、コンフィグレーション・ファイルを復号化してから解凍します。

注: 暗号化と圧縮を20nm FPGAで同時に使用することはできません。

バウンダリー・スキャン・テスト (BST) またはSignal Tapロジック・アナライザーを使用して、FPGA内の機能データを解析してください。ただし、JTAGコンフィグレーションの実行は、改ざん防止ビットが設定されたキーを40nm、28nm、または20nm FPGAにプログラムした後ではできません。

Signal Tapロジック・アナライザーを使用する場合は、まず、暗号化されたコンフィグレーション・ファイルを持つデバイスのコンフィグレーションを行ってください。このとき使用するのは、PS、FPP、またはASコンフィグレーション手法です。デザインには、Signal Tapロジック・アナライザーのインスタンスが、少なくとも1つ含まれている必要があります。FPGAのコンフィグレーションをデザイン内のSignal Tapロジック・アナライザーのインスタンスを使用して行った後、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでSignal Tapロジック・アナライザー・ウィンドウを開き、Scan Chainをクリックします。スキャンが完了すると、 Signal Tapロジック・アナライザーは、JTAGインターフェイスを使用したデータ収集の準備が整った状態になります。