インテルのみ表示可能 — GUID: mwh1410383757943
Ixiasoft
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2.4.4.1. タイミング例外の優先順位
- Set False Path (set_false_path) が最も優先されます。フォルスパスとクロックグループの優先度は同じです。ただし、-latency_insensitive または -no_synchronizer オプションをフォルスパス例外と使用する場合を除きます。これらのオプションでは、フォルスパスがクロックグループよりも優先されます。
- Set Clock Groups (set_clock_groups) は 2 番目に優先されます。
- Set Minimum Delay (set_min_delay) および Set Maximum Delay (set_max_delay) は 3 番目に優先されます。
- Set Multicycle Path (set_multicycle_path) の優先順位は 4 番目です。
- -from <node> が最も優先されます。
- -to <node> は 2 番目に優先されます。
- -thru <node> は 3 番目に優先されます。
- -from <clock> は 4番目に優先されます。
- -to <clock> の優先順位は 5 番目です。
優先順位の例
- set_max_delay 1 -from x -to y
- set_max_delay 2 -from x
- set_max_delay 3 -to y
最初の例外の優先順位は他の 2 つよりも高くなります。これは、最初の例外では -from (#3 にはない)、および -to (#2 にはない) の指定があるためです。最初の例外を除くと、2 番目の例外が 3 番目の例外よりも優先順位が高くなります。これは、2 番目の例外では -from が指定されており、3 番目の例外には指定がないためです。最後に、その他の例外の残りの優先順位は順序に依存するため、直近で作成された割り当てが以前の割り当てを上書き、もしくは部分的に上書きします。
- set_net_delay 例外は、set_false_path 例外または set_clock_groups 例外、もしくは他のパスベースの制約もしくは例外の存在に関係なく適用されます。これはネットベースの例外であり、ネットベースとパスベースの例外は互いに独立して適用されます。
- set_max_skew 例外は、set_false_path 例外に関係なく、非同期クロックグループによって切断されたパスに適用されます。排他的クロックグループは最大スキュー例外をオーバーライドします。排他的クロック間のパスは完全に非アクティブであり、タイミングまたはスキューの要件に関して解析する必要はありません。この優先順位により、非同期 CDC バス転送でよりターゲットを絞った制約を定義することができます。
- set_data_delay 例外は、特定のパスの最大データパス遅延例外を指定します。排他的クロックグループはデータ遅延例外をオーバーライドします。排他的クロック間のパスは完全に非アクティブであり、タイミングまたはデータ遅延の要件に関して解析する必要はありません。非同期クロックグループはデータ遅延例外をオーバーライドしません。Quartus Prime 開発ソフトウェア・プロ・エディションのバージョン 21.2 以前では、フォルスパス例外はデータ遅延例外をオーバーライドします。バージョン 21.3 からは、フォルスパス例外はデータ遅延例外をオーバーライドしません。この優先順位の変更により、非同期 CDC バス転送でよりターゲットを絞った制約を記述することが可能になっています。
タイミング例外割り当てが正しく実装されていることを確認するには、Report Exceptions (report_exceptions) コマンドを使用して、デフォルトの解析条件に対するすべての例外をレポートにします。