インテル® Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: Timing Analyzer

ID 683243
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.1.5.5. CDCビューアーコマンドのレポート

カスタムのクロック・ドメイン・クロッシング・レポートを設定および表示できます。このレポートには、クロックドメインのクロス転送に関するセットアップ、ホールド、リカバリー、および削除のチェックの結果が表示されます。 このレポートをTiming Analyzerで開くには、Reports > Custom Reports > Report Custom CDC Viewerをクリックします。
注: Pushpinボタン をクリックして、レポートを生成した後、Report False PathReport Timing、およびReport Endpointsダイアログボックスを開いたままにすることができます。この機能を使用して、レポート設定を微調整したり、追加のレポートをすばやく作成したりできます。
図 45. クロック・ドメイン・クロッシング・ビューアーのダイアログボックスのレポート

分析タイプ

CDCビューアーは、SetupHoldRecovery 、またはRemovalの任意の組み合わせを分析できます 。

スクリプト情報

キーワード report_cdc_viewer

設定 -setup|-hold|-recovery|-removal

転送フィルタリング

デフォルトでは、CDC Viewerレポートにはすべての転送タイプが含まれます。

  • Timed transfers—合格または不合格
  • Fully cut transfers—すべてのパスが偽のパスである転送
  • Clock groups
  • Inactive clocks

これらのオプションを使用して、表示する転送のタイプを指定したり、次のオプションとして転送タイプを追加したりできます。–timed, –fully_cut–clock_groups、および–inactiveこれらのいずれも指定しない場合、すべての転送タイプが表示されます。

スクリプト情報

キーワード report_cdc_viewer

設定 -timed|-fully_cut|-clock_groups|-inactive

デフォルトでは、他のクロックが起動またはラッチするパスを起動またはラッチするクロックのみが表示されます。Non-crossing transfersをオンにすると、自身との間で転送されるクロックが表示されます。

スクリプト情報

キーワード report_cdc_viewer

設定 -show_non_crossing

注: グリッド形式のレポートでは、他のクロック間で転送がある場合、非クロス転送のクロックが常に表示されます。

Maximum slack limitボックスに値を指定すると、値がスラックより小さいパスのみが表示されます。このオプションを含めない場合、レポートにはスラック値のパスが含まれます。

スクリプト情報

キーワード report_cdc_viewer

設定 -less_than_slack

グリッドオプション

グリッド形式のレポートでは、フラットリストとして、または生成されたクロックが派生元のクロックの子として表示される階層でクロックを表示するようにグリッドを構成できます。このネストされた表示をイネーブルするにはFold clocks on hierarchyを折り畳みます。

スクリプト情報

キーワード report_cdc_viewer

設定 -hierarchy

デフォルトでは、パスを起動またはラッチしないクロックは、グリッド形式のレポートに表示されません。Show empty transfersオプションをオンにすると、これらのクロックを表示できます。

スクリプト情報

キーワード report_cdc_viewer

設定 -show_empty

出力

レポートを保存する場所と、レポートの詳細度を指定できます。次の設定を1つ以上選択できます。

  • Report panel name—指定した名前のレポートパネルを生成するようTiming Analyzerに指示します。デフォルトのレポート名はReport Timingです。
    スクリプト情報

    キーワード: report_cdc_viewer

    設定: -panel_name<reportname>

  • Enable multi corner reports—マルチ・コーナー・タイミング解析をイネーブルまたはディセーブルします。
    スクリプト情報

    キーワード: report_cdc_viewer

    設定: -multi_corner

  • File name—指定したファイル名のテキストファイルとしてレポートをローカルディスクに保存します。 レポートをHTMLで保存するには、ファイル名の末尾に「.html」または「.htm」を付けます。
    スクリプト情報

    キーワード: report_cdc_viewer

    設定: -file<filename>

  • Format—デフォルトのグリッドパネルではなく、クロック転送のリストとしてレポートをフォーマットします。
    スクリプト情報

    キーワード: report_cdc_viewer

    設定: -list

  • File options—Timing Analyzerが既存のファイルを上書きするか(デフォルト設定)、既存のファイルにコンテンツを追加するかを指定します。

    スクリプト情報

    キーワード report_cdc_viewer

    設定 -append|-overwrite

  • Console—報告書はConsoleの情報メッセージとして表示するかどうかを指定します。
    スクリプト情報

    キーワード: report_cdc_viewer

    設定: -stdout