インテル® Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: Timing Analyzer

ID 683243
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.2.8.5.3. End Multicycle Setup = 2およびEnd Multicycle Hold = 1

この例では、マルチサイクル終了セットアップ割り当て値は2で、マルチサイクル・ホールド割り当て終了値は1です。

マルチサイクル制約

set_multicycle_path -from [get_clocks clk_src] -to [get_clocks clk_dst] \
	-setup -end 2
set_multicycle_path -from [get_clocks clk_src] -to [get_clocks clk_dst] -hold -end 1

この例では、ラッチのエッジを左の2クロック周期に移動することにより、セットアップ関係が2クロック周期緩和されます。ホールド関係は、ラッチエッジを前のラッチエッジに移動することにより、完全な期間緩和します。

Timing Analyzerが実行する解析のセットアップタイミング図を以下に示します。

図 84. セットアップのタイミング図
図 85. セットアップ・チェックの計算

終了マルチサイクル・セットアップ割り当て値が2である最も制限的なホールド関係は20 nsです。

以下は、Timing Analyzerでのこの例のセットアップレポートを示し、起動エッジとラッチエッジを強調しています。

図 86. セットアップレポート

以下に、この例のホールドチェックのタイミング図を示します。保留チェックは、セットアップチェックに関連しています。

図 87. ホールドのタイミング図
図 88. ホールドチェック計算

2のマルチサイクル終了セットアップ割り当て値と1のマルチサイクル終了ホールド割り当て値との最も制限的なホールド関係は0 nsです。

以下は、Timing Analyzerでのこの例のホールドレポートを示し、起動エッジとラッチエッジを強調しています。

図 89. ホールドレポート