インテル® Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: Timing Analyzer

ID 683243
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

1.1.3. クロック・ホールド・チェック

クロック・ホールド・チェックを実行するには、Timing Analyzerはすべてのソースとデスティネーション・レジスター・ペアに対して存在する可能性のある各セットアップ関係のホールド関係を測定します。Timing Analyzerは、すべてのセットアップ関係から隣接する全クロックをチェックし、ホールド関係を測定します。

Timing Analyzerは、各セットアップの関係に対して2 つのホールド・チェックを実行します。まず最初のホールド・チェックで、現在のローンチ・エッジからローンチされるデータが前のラッチ・エッジによってキャプチャーされていないことを確認します。2 番目のホールド・チェックで、次のローンチ・エッジからローンチされたデータが現在のラッチ・エッジでキャプチャーされていないことを確認します。起こりうるすべてのホールド関係の中から、Timing Analyzerは最も制限のあるホールド関係を選択します。最も制限のあるホールド関係とは、ラッチ・エッジとローンチ・エッジ間の差が最小のホールド関係のことを指し、最も制限のあるホールド関係によりレジスター間のパスの最小許容遅延が決定します。次の例では、Timing Analyzerは、2 つのセットアップ関係であるセットアップAとセットアップB、およびそれぞれのホールド・チェックにおける最も制限のあるホールド関係としてホールド・チェックA2を選択しています。

図 11. セットアップとホールド・チェックの関係
図 12. 内部レジスタ間パスへのロック・ホールド・スラック

Timing Analyzerは、データ到着時間の算出に最小遅延を使用してホールド・チェックを実行し、データ所要時間を算出には最大遅延を使用してホールド・チェックを実行します。

図 13. 入力ポートから内部レジスタへのクロック・ホールド・スラックの算出方法
図 14. 内部レジスタから出力ポートへのクロック・ホールド・スラックの算出方法