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2.1. インテルAgilexエンベデッド・メモリー・ブロックにおけるバイト・イネーブル
2.2. アドレス・クロック・イネーブルのサポート
2.3. 非同期クリアと同期クリア
2.4. メモリーブロックの誤り訂正コード (ECC) のサポート
2.5. インテルAgilexエンベデッド・メモリーのクロックモード
2.6. インテルAgilexエンベデッド・メモリーのコンフィグレーション
2.7. Force-to-Zero
2.8. コヒーレント読み出しメモリー
2.9. フリーズロジック
2.10. 真のデュアルポートのデュアルクロック・エミュレーター
2.11. 読み出しアドレスレジスターと書き込みアドレスレジスターの初期値
2.12. M20Kブロックのタイミングまたは消費電力最適化の機能
2.13. インテルAgilexでサポートされるエンベデッド・メモリーIP
4.3.1. FIFO Intel FPGA IPのリリース情報
4.3.2. コンフィグレーション方法
4.3.3. 仕様
4.3.4. FIFOの機能におけるタイミング要件
4.3.5. SCFIFOのALMOST_EMPTY機能のタイミング
4.3.6. FIFOの出力ステータスフラグとレイテンシー
4.3.7. FIFOの準安定状態の保護および関連オプション
4.3.8. FIFOの同期クリアと非同期クリアの影響
4.3.9. SCFIFOおよびDCFIFOの先行表示モード
4.3.10. 異なる入力幅と出力幅
4.3.11. DCFIFOのタイミング制約の設定
4.3.12. 手動インスタンス化のコーディング例
4.3.13. デザイン例
4.3.14. クロック・ドメイン・クロッシングでのグレイコード・カウンター転送
4.3.15. エンベデッド・メモリーECC機能向けガイドライン
4.3.16. FIFO Intel FPGA IPのパラメーター
4.3.17. リセットスキーム
2.10. 真のデュアルポートのデュアルクロック・エミュレーター
真のデュアルポート (TDP) のデュアルクロック・エミュレーターの機能は、TDPのデュアルクロック・モードをエミュレーションします。この機能は、TDPのデュアルクロック・モードをサポートするインテルArria® 10デバイスとの後方互換性を提供します。
この機能は、次の条件でのみサポートされます。
- 2つの読み出し/書き込みポートの動作モード
- AポートとBポートのクロックモードのクロックをカスタマイズする場合
注: TDPのデュアルクロック・エミュレーター機能を有効にする場合は、デュアルポートRAM IPコアのパラメーター・エディターでEmulate TDP dual clock modeをオンにする必要があります。この機能を有効にする方法の詳細は、 を参照してください。
TDPのデュアルクロック・エミュレーターは、2つのDCFIFOと1つのRAMブロックで構成されています。DCFIFOは、制御信号のクロック・ドメイン・クロッシング (CDC) の問題に対処します。また、RAMブロックで処理される前後のデータストレージ用の一時バッファーになります。
異なるクロック周波数によって非決定的なレイテンシーが発生するため、valid信号を導入し、出力データが有効であるかを識別します。valid信号がアサートされている場合は、正しい出力データに従う必要があることを示しています。valid信号がデアサートされている場合は、出力データを破棄します。
ポートAへのクロック接続は低速クロック (クロックA) にする必要があり、ポートBへのクロック接続は高速クロック (クロックB) にする必要があります。クロックBをクロックAで割ったクロック周波数比は、7以上になる必要があります。
TDPのデュアルクロック・エミュレーターの機能を使用すると、ポートAとポートBでは異なるレイテンシーが発生します。ポートAのレイテンシーは、2つのクロック周波数の差が大きくなるにつれて低下します。最小レイテンシーは5クロックサイクルです。ポートBのレイテンシーは2クロックサイクルに固定されています。このコンフィグレーションで出力レジスターは常に有効になっています。
次の図は、TDPのデュアルクロック・エミュレーターの機能のタイミングを表しています。
図 16. ポートAの出力条件
図 17. ポートBの出力条件
図 18. ポートAのRead-During-Write条件
図 19. ポートBのRead-During-Write条件