インテル® Agilex™ エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 1/08/2021
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ドキュメント目次

4.4.3. Shift Register (RAM-based) Intel FPGA IPの基本的な説明

IP Catalog (Tools > IP Catalog) とパラメーター・エディターを使用すると、IPを簡単にコンフィグレーションすることができます。Shift Register (RAM-based) Intel FPGA IPは、シンプル・デュアルポートRAMで組み込みメモリーブロックに実装されます。RAMのブロックタイプは、必要な容量に応じて選択することができます。メモリーブロックの幅と深さで表される容量は、Shift Register (RAM-based) Intel FPGA IPのTAP_DISTANCENUMBER_OF_TAPSWIDTHパラメーターに応じて決まります。

標準的なメモリーブロックの機能と容量に関しては、お使いのデバイスのハンドブックで、TriMatrixエンベデッド・メモリー・ブロックについての情報を提供している章を参照してください。

Shift Register (RAM-based) Intel FPGA IPは、shiftinポートとshiftoutポートの幅に応じて、1クロックサイクルでのシングルビットおよびマルチビットのデータシフトをサポートします。例えば、shiftinポートとshiftoutポートがシングルビット・データの場合、クロックサイクルごとに1ビットのみがシフトされます。shiftinポートとshiftoutポートがマルチビット・データ (8ビットの1ワードデータなど) の場合は、クロックサイクルごとにワード全体がシフトされます。

IPは、シフト・レジスター・チェーンの特定のポイントでの出力タップもサポートしますが、タップポイントは等間隔にする必要があります。タップの間隔は、パラメーター・エディターで設定します。

シフト・レジスター・チェーンの特定のポイントでのデータのタップの図 (a) は、従来の12ワード深さのシフトレジスターを示しています。図 (b) は、シフト・レジスター・チェーン内のデータがShift Register (RAM-based) Intel FPGA IPの出力タップでどのように等間隔でタップされるか (1、4、7、10番目) を示しています。

図 48. シフト・レジスター・チェーンの特定のポイントでのデータのタップ
注:
  1. ここに示されているShift Register (RAM-based) Intel FPGA IPは、TAP_DISTANCE = 3、NUMBER_OF_TAPS = 4です。
  2. タップされたデータはtaps[31..0] に出力されます。一度に4ワードがタップされるため、taps[31..0] は32ビットの出力であることに注意してください。タップのMSBからの最初のワード (taps[31..24]) は最初のデータを表しており、その後、4番目のデータ、7番目のデータ、10番目のデータが続きます。
  3. shiftout[7..0] ワードはtaps[31..24]に相当します。