インテル® Agilex™ エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 1/08/2021
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ドキュメント目次

1.1. インテルAgilexエンベデッド・メモリーの機能

インテルAgilexデバイスには、Embedded SRAM (eSRAM) ブロック、M20Kブロック、メモリー・ロジック・アレイ・ブロック (MLAB) の3つのタイプのメモリーブロックが含まれています。
  • 18.432メガビット (Mb) eSRAMブロック
    • 帯域幅で非常に高いランダム・トランザクション・レート (RTR) のオンチップ・メモリー・ブロックです。
    • 各ブロックは8チャネルで構成されており、それぞれのチャネルには 32のバンクがあります。
    • 各バンクは、 1Kの深さ、 64ビットのデータ幅にコンフィグレーション可能です。
    • チャネルごとの同時読み出しおよび書き込みアクセスが可能なシンプル・デュアルポートRAMのみをサポートします。
  • 20キロビット (Kb) M20Kブロック
    • 専用のメモリーリソースのブロックです。
    • 大規模なメモリーアレイに最適で、多数の独立したポートを提供します。
  • 640ビットMLAB
    • 拡張兼用ロジック・アレイ・ブロック (LAB) からコンフィグレーションされるメモリーブロックです。
    • 幅が広く深さが浅いメモリーアレイに最適です。
    • デジタル信号処理 (DSP) アプリケーションのシフトレジスター、幅が広く深さが浅いFIFOバッファー、およびフィルター遅延ラインの実装に最適化されています。
    • それぞれのMLABは、10個のALM (アダプティブ・ロジック・モジュール) で構成されます。

インテルAgilexデバイスでは、MLAB内の各ALMを10個の32×2ブロックとしてコンフィグレーションすることができます。インテルAgilexデバイスは、MLABごとに1つの32×20のシンプル・デュアルポートSRAMブロックを提供します。

インテルAgilexエンベデッド・メモリー・ブロックは、次の動作モードをサポートしています。
  • シングルポート
  • シンプル・デュアルポート
  • 真のデュアルポート
  • シンプル・クアッドポート
  • ROM
表 1.  インテルAgilexエンベデッド・メモリーの機能次の表は、インテルAgilexエンベデッド・メモリー・ブロックでサポートされる機能をまとめています。
機能 eSRAM M20K MLAB
最大動作周波数 750 MHz
  • 1Ghz (シンプル・デュアルポートRAMモード)
  • 600MHz (真のデュアルポートおよびシンプル・クアッドポートRAMモード)
1 GHz
トータルRAMビット数(パリティ・ビットを含む) 18.432Mb 20,480ビット 640ビット
バイト・イネーブル 該当なし サポートされる サポートされる
アドレス・クロック・イネーブル

(アドレスストール)

該当なし サポートされる (シンプル・デュアルポートRAMモードでのみ) サポートされる
シンプル・デュアル・ポートの異なるデータ幅 該当なし サポートされる 該当なし
FIFOバッファーの混合データ幅 該当なし サポートされる 該当なし
メモリー初期化ファイル (.mif) 該当なし サポートされる サポートされる
デュアルクロック・モード 該当なし サポートされる (シンプル・デュアルポートRAMモードでのみ) サポートされる
完全同期メモリー サポートされる サポートされる サポートされる
非同期メモリー 該当なし 該当なし フロースルーでの読み出しメモリー動作にのみ
パワーアップ・ステート 該当なし 出力ポートはクリアされる
  • レジスターされている出力ポートはクリアされる
  • レジスターされない出力ポートではメモリーコンテンツの読み出し
非同期または同期クリア 該当なし
  • 出力レジスターと出力ラッチ
  • 読み出しアドレスレジスターでの非同期クリアがサポートされる (シンプル・デュアルポート・モードとシンプル・クアッドポート・モードでのみ)
出力レジスターと出力ラッチ
書き込みおよび読み出し動作のトリガー 立ち上がりクロック・エッジ 立ち上がりクロック・エッジ 立ち上がりクロック・エッジ
同一ポートのRead-During-Write 該当なし 出力ポートはNew Data Old Data 、またはDon't Careに設定される 出力ポートはDon't Careに設定される
混合ポートのRead-During-Write 書き込み転送機能
  • ON = New Data
  • OFF = Don't Care
  • シンプル・デュアルポートRAM: 出力ポートはOld DataまたはDon't Careに設定される
  • 真のデュアルポートRAM: 出力ポートはDon't Careに設定される
  • シンプル・クアッドポート: 出力ポートはnew_a_old_bに設定される
出力ポートはNew DataOld Data、またはDon't Careに設定される
誤り訂正コード (ECC) のサポート
  • ×64幅のシンプル・デュアルポート・モードの内蔵サポート
  • x32幅のシンプル・デュアルポート・モードの内蔵サポート
  • パリティ・ビット

該当なし

Force-to-Zero 該当なし サポートされる 該当なし
コヒーレント読み出しメモリー 該当なし サポートされる 該当なし
フリーズロジック 該当なし サポートされる 該当なし
真のデュアルポート (TDP) のデュアルクロック・エミュレーター 該当なし サポートされる 該当なし