外部メモリー・インターフェイス Agilex™ 7 FシリーズおよびIシリーズFPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 3/29/2024
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ドキュメント目次

5.1. シミュレーションのオプション

シミュレーション速度の向上に向けて、次のシミュレーション・オプションがサンプル・テストベンチで利用可能です。
  • Skip calibration - メモリー・コンフィグレーション設定をロードしてユーザーモードに入ることで、最短時間でのシミュレーションを提供します。

シミュレーションは正確なコントローラー効率を表すもので、ボードスキューを考慮していません。これにより、シミュレーションされたインターフェイスのレイテンシー値に不一致が生じる場合があります。シミュレーションの前提、およびRTLシミュレーションとフィット後の実装における違いについては、External Memory Interfaces Intel Agilex® 7 F-Series and I-Series FPGA EMIF IP Design Example User Guideで、Simulation Versus Hardware Implementationの章を参照してください。

抽象I/O SSM

シミュレーション時間を短縮するため、シミュレーションに向けた Intel Agilex® 7 FシリーズおよびIシリーズEMIF IPは、抽象I/Oサブシステム・マネージャー (抽象I/O SSM) を実装しています。抽象I/O SSMはI/O SSMの動作実装で、同じキャリブレーション・コードを実行しながら、回路の複雑さとプロセッサーの遅延を最小限に抑えます。これらの最適化の結果、真のI/O SSMと比較すると、プロセッサーによって生成されるイベントが異なるタイミングで発生する可能性があります。現在、2つのキャリブレーションIPがインスタンス化されている場合は、抽象I/O SSMモデルは QuestaSim* シミュレーターでサポートされません。抽象I/O SSMを無効にするは、シミュレーションのRTLまたはシミュレーターで、iossm_use_modelパラメーターを0に設定します。デザイン例において、このパラメーターの階層は次のとおりです。 ed_sim.emif_cal.emif_cal.emif_cal.arch_inst.io_ssm.iossm_use_model

表 64.   Intel Agilex® 7 FシリーズおよびIシリーズEMIF IPでの一般的なシミュレーション時間

キャリブレーション・モード/ランタイム (1)

推定シミュレーション時間

小さなインターフェイス (×8シングルランク)

大きなインターフェイス (×72クアッドランク)

スキップ

  • Skip calibration
  • 計算された設定をプリロードします。

15分

40分

注意

  1. ドライバーテストの1ループを使用します。ドライバーの1ループは約600の読み出しまたは書き込み要求であり、バースト長は最大64です。
  2. この表に示されているシミュレーション時間は、Synopsys VCSを使用した場合のおおよその数値です。シミュレーション時間は、IPのコンフィグレーション、使用するシミュレーター、および使用するコンピューターまたはサーバーによって大幅に異なります。
  3. Quartus® Primeのバージョン22.1以降では、抽象I/O SSMモデルを使用すると、Skip Calibrationシミュレーションで速度が大幅に向上する場合があります。