外部メモリー・インターフェイス Agilex™ 7 FシリーズおよびIシリーズFPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 3/29/2024
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ドキュメント目次

6.1.6. Intel Agilex® 7 FシリーズおよびIシリーズEMIF IPにおけるDDR4のパラメーター: Controller

表 88.  グループ: Controller / Low Power Mode
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Enable Auto Power-Down このパラメーターを有効にすると、アイドル状態でコントローラーのクロックサイクルが指定されている数に達した場合に、コントローラーは自動的にメモリーデバイスをパワーダウン・モードにします。アイドル待機時間はコンフィグレーション可能です。自動パワーダウンに入るには、すべてのランクがアイドル状態でなければなりません。(識別子: CTRL_DDR4_AUTO_POWER_DOWN_EN)
Auto Power-Down Cycles メモリーデバイスがパワーダウン・モードに入るまでのアイドルのコントローラー・サイクル数を指定します。アイドル待機時間はコンフィグレーション可能です。サポートされるサイクル数の範囲は1から65534です。(識別子: CTRL_DDR4_AUTO_POWER_DOWN_CYCS)
表 89.  グループ: Controller / Efficiency
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Enable User Refresh Control 有効にすると、ユーザーロジックは完全な制御を得て、MMRインターフェイスを介してメモリーデバイスに適切なリフレッシュ・コマンドを発行する役割を担います。この機能により、ワーストケースの読み出しレイテンシーに対する制御が強化され、アイドル期間中にリフレッシュ・バーストを発行できるようになります。(識別子: CTRL_DDR4_USER_REFRESH_EN)
Enable Auto-Precharge Control このパラメーターを選択し、コントローラーのトップレベルでオートプリチャージ制御を有効にします。読み出しまたは書き込みバーストの要求時にオートプリチャージ制御信号をアサートすると、読み出しまたは書き込みバーストの最後にコントローラーが現在開いているページを閉じる必要があるか (オートプリチャージ) を指定することができます。これにより、同じバンクの異なるページへの今後のアクセスが早くなる可能性があります。(識別子: CTRL_DDR4_AUTO_PRECHARGE_EN)
Address Ordering Avalonのアドレスとメモリーデバイスのアドレス間のマッピングを制御します。このパラメーターの値を変更することで、Avalon-MMアドレスとDRAMアドレス間のマッピングを変更することができます。 CS = チップセレクト、CID = 3DS/TSVデバイスのチップID、BG = バンクグループ・アドレス、Bank = バンクアドレス、Row = 行アドレス、Col = 列アドレス (識別子: CTRL_DDR4_ADDR_ORDER_ENUM)
Enable Reordering このパラメーターを有効にし、コントローラーでコマンドとデータの並べ替えを実行できるようにします。並べ替えにより、バスのターンアラウンド・タイムおよび行とバンクの切り替え時間が短縮されるため、効率を向上させることが可能です。データの並べ替えにより、シングルポート・メモリー・コントローラーは読み出しおよび書き込みコマンドの順序を変更することができるため、最高の効率が実現します。コマンドの並べ替えにより、コントローラーは着信パターンに基づきバンク管理コマンドを早期に発行できるため、コマンドがメモリー・インターフェイスに到達した際には、メモリー内の目的の行がすでに開いています。詳細に関しては、EMIF HandbookのData Reorderingの内容を参照してください。(識別子: CTRL_DDR4_REORDER_EN)
Starvation limit for each command 待機中のコマンドを処理する前に処理できるコマンドの数を指定します。コントローラーはカウンターを使用し、事前に定義されている間隔後にすべての要求が処理されることを保証します。これにより、データの並べ替えによる効率化を行う際に優先度の低い要求が無視されないようにします。このパラメーターの有効な範囲は1から63です。詳細に関しては、EMIF HandbookのStarvation Controlの内容を参照してください。(識別子: CTRL_DDR4_STARVE_LIMIT)
Enable Command Priority Control このパラメーターを選択し、ユーザーが要求するコマンドの優先制御をコントローラーのトップレベルで有効にします。このパラメーターは、読み出しまたは書き込み要求を優先度の高い要求として処理するようにコントローラーに指示します。コントローラーは、優先度の高い要求がより早く満たされるようにすることで、レイテンシーを短縮します。このインターフェイスは、外部メモリー・インターフェイスIPが読み出しまたは書き込み要求を優先度の高いコマンドとして処理するタイミングを決定するロジックブロックのコンジットに接続します。(識別子: CTRL_DDR4_USER_PRIORITY_EN)
Enable controller major mode 読み出しおよび書き込みコマンドのフロー制御をコマンドアービターで有効にし、ターンアラウンド・タイムを短縮します。それにより、ランダム・トラフィック・パターンの効率を向上させます。(識別子: CRTL_DDR4_MAJOR_MODE_EN)
Enable controller post-pay refresh この機能により、コントローラーは、リフレッシュを遅らせてメインバンドのアクティビティーを優先したり、トラフィックがアイドル状態の際に複数のリフレッシュを発行したりすることができます。これにより、HMCの効率を向上させます。(識別子: CRTL_DDR4_POST_REFRESH_EN)
Post-pay refresh lower limit コントローラーのリフレッシュしきい値 (低) で、メモリーデバイスへのストリーミング・リフレッシュを停止するものです。(識別子: CRTL_DDR4_POST_REFRESH_LOWER_LIMIT)
Post-pay refresh upper limit コントローラーのパニック・リフレッシュしきい値で、メモリーデバイスへの蓄積リフレッシュのストリーミングを開始するものです。(識別子: CRTL_DDR4_POST_REFRESH_UPPER_LIMIT)
Enable controller pre-pay refresh この機能により、コントローラーは、リフレッシュを引き寄せメインバンドのアクティビティーを優先したり、トラフィックがアイドル状態の際に複数のリフレッシュを発行したりすることができます。これにより、HMCの効率を向上させます。(識別子: CRTL_DDR4_PRE_REFRESH_EN)
Refresh pre-pay upper limit コントローラーのリフレッシュしきい値で、メモリーデバイスへの繰り上げリフレッシュのストリーミングを停止するものです。(識別子: CRTL_DDR4_PRE_REFRESH_UPPER_LIMIT)
表 90.  グループ: Controller / Configuration, Status and Error Handling
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Enable Memory-Mapped Configuration and Status Register (MMR) Interface このパラメーターを有効にし、メモリー・タイミング・パラメーター、メモリー・アドレス・サイズ、モードレジスター設定、コントローラー・ステータスを変更または読み取り、サイドバンド動作を要求します。(識別子: CTRL_DDR4_MMR_EN)
Enable Error Detection and Correction Logic with ECC シングルビット・エラー訂正とダブルビット・エラー検出の誤り訂正コード (ECC) を有効にします。ECCはソフトロジックとして実装されます。(識別子: CTRL_DDR4_ECC_EN)
Enable Auto Error Correction to External Memory シングルビット・エラーが検出された場合に、コントローラーが外部メモリーへの書き戻しを自動的にスケジュールし実行することを指定します。このオプションが有効か無効かにかかわらず、ECCの機能は常に、読み出しデータをユーザーロジックに返す前にシングルビット・エラーを訂正します。(識別子: CTRL_DDR4_ECC_AUTO_CORRECTION_EN)
Enable ctrl_ecc_readdataerror signal to indicate uncorrectable data errors このオプションを選択し、ctrl_ecc_readdataerror信号をコントローラーのトップレベルで有効にします。この信号のタイミングは、コントローラーのAvalonメモリーマップド・インターフェイスの読み出しデータ有効信号と同じであり、Highにアサートされている場合は、同じサイクルでコントローラーから返された読み出しデータにECCロジックで訂正できないエラーが含まれていることを示します。(識別子: CTRL_DDR4_ECC_READDATAERROR_EN)
Export error-correction code (ECC) status ports このパラメーターを有効にして、ECCステータスポートをエクスポートします。(識別子: CRTL_DDR4_ECC_STATUS_EN)
表 91.  グループ: Controller / Data Bus Turnaround Time
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Additional read-to-write turnaround time (same rank) 同じ論理ランク内で読み出しから書き込みにデータバスを切り替える際に追加されるアイドルのコントローラー (DRAMではありません) サイクル数を指定します。これは、お使いのボードトポロジーに固有のバス競合問題の解決に役立ちます。値はデフォルトに追加され、自動的に計算されます。問題が発生していることが疑われる場合を除き、デフォルトの設定を使用します。(識別子: CTRL_DDR4_RD_TO_WR_SAME_CHIP_DELTA_CYCS)
Additional write-to-read turnaround time (same rank) 同じ論理ランク内で書き込みから読み出しにデータバスを切り替える際に追加されるアイドルのコントローラー (DRAMではありません) サイクル数を指定します。これは、お使いのボードトポロジーに固有のバス競合問題の解決に役立ちます。値はデフォルトに追加され、自動的に計算されます。問題が発生していることが疑われる場合を除き、デフォルトの設定を使用します。(識別子: CTRL_DDR4_WR_TO_RD_SAME_CHIP_DELTA_CYCS)
Additional read-to-read turnaround time (different ranks) 1つの論理ランクの読み出しから別の論理ランクの読み出しにデータバスを切り替える際に追加されるアイドルのコントローラー (DRAMではありません) サイクル数を指定します。これは、お使いのボードトポロジーに固有のバス競合問題の解決に役立ちます。値はデフォルトに追加され、自動的に計算されます。問題が発生していることが疑われる場合を除き、デフォルトの設定を使用します。(識別子: CTRL_DDR4_RD_TO_RD_DIFF_CHIP_DELTA_CYCS)
Additional read-to-write turnaround time (different ranks) 1つの論理ランクの読み出しから別の論理ランクの書き込みにデータバスを切り替える際に追加されるアイドルのコントローラー (DRAMではありません) サイクル数を指定します。これは、お使いのボードトポロジーに固有のバス競合問題の解決に役立ちます。値はデフォルトに追加され、自動的に計算されます。問題が発生していることが疑われる場合を除き、デフォルトの設定を使用します。(識別子: CTRL_DDR4_RD_TO_WR_DIFF_CHIP_DELTA_CYCS)
Additional write-to-write turnaround time (different ranks) 1つの論理ランクの書き込みから別の論理ランクの書き込みにデータバスを切り替える際に追加されるアイドルのコントローラー (DRAMではありません) サイクル数を指定します。これは、お使いのボードトポロジーに固有のバス競合問題の解決に役立ちます。値はデフォルトに追加され、自動的に計算されます。問題が発生していることが疑われる場合を除き、デフォルトの設定を使用します。(識別子: CTRL_DDR4_WR_TO_WR_DIFF_CHIP_DELTA_CYCS)
Additional write-to-read turnaround time (different ranks) 1つの論理ランクの書き込みから別の論理ランクの読み出しにデータバスを切り替える際に追加されるアイドルのコントローラー (DRAMではありません) サイクル数を指定します。これは、お使いのボードトポロジーに固有のバス競合問題の解決に役立ちます。値はデフォルトに追加され、自動的に計算されます。問題が発生していることが疑われる場合を除き、デフォルトの設定を使用します。(識別子: CTRL_DDR4_WR_TO_RD_DIFF_CHIP_DELTA_CYCS)