外部メモリー・インターフェイス Agilex™ 7 FシリーズおよびIシリーズFPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 3/29/2024
Public
ドキュメント目次

3.1.4.1. AVST x8/x16/x32コンフィグレーション・スキームでDDR4 x72インターフェイスを設計する場合の考慮事項

AVST x8のコンフィグレーション・スキームでは、専用のSDM I/Oピンを使用しており、デバイスに実装できるDDR4 x72インターフェイスの数に影響しません。AVST x32のコンフィグレーション・スキームでは、バンク3Aの上側サブバンクにある4つのI/Oレーンをすべて使用します。これにより隣接要件が妨げられるため、デバイスでサポートすることができるDDR4 x72インターフェイスの最大数が減少します。

ただし、AVST x16のコンフィグレーション・スキームでは、3つのI/Oレーンのみを使用します。バンク3Aの上側サブバンクにあるI/Oレーン2はEMIFの用途で利用することができ、隣接要件が維持されます。このI/Oレーンは、EMIFの用途でDQレーンとして使用することができます。

図 49. AVST x16のコンフィグレーション・スキームにおけるバンク3Aの上側サブバンクのピン割り当て

AVST x16のコンフィグレーション・スキームとともにバンク3Aの上側サブバンクを使用してDDR4 x72インターフェイスを実装するには、4つのIOレーンでのアドレス/コマンド・スキームを使用する必要があります。次の図は、このようなシナリオでDDR4 x72インターフェイスを実装する場合のI/Oレーンの割り当てを示しています。

図 50. バンク3Aを使用してAVST x16とDDR4 x72インターフェイスを実装する場合のI/Oレーンの割り当て

次の表は、さまざまなAVSTのコンフィグレーション・スキームでサポートすることができるDDR4 x72インターフェイスの最大数を示しています。

表 5.  AVSTおよび4つのI/Oレーンでのアドレス/コマンド・スキームを使用するDDR x72 EMIF
デバイス/パッケージ 1× DDR4 x72 2× DDR4 x72 3× DDR4 x72 4× DDR4 x72 6× DDR4 x72 8× DDR4 x72
AGF014/AGF012、R24A/R24B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし
AGF027/AGF022、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし
AGF027/AGF022、R25A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGF027/AGF022、R31C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI027/AGI022、R29A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI027/AGI022、R31B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF019/AGF023、R25A AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGF006/AGF008、R16A AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGF006/AGF008、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGF012/AGF014、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし
AGF019/AGF023、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGI019/AGI023、R31B AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGI019/AGI023、R18A AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGI035/AGI040、R39A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGI019/AGI023、R31C AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGI027、R29B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI041、R29D AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI022/AGI027、R31A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF019/AGF023、R31C AVST 8、16、32 AVST 8、16 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGI041、R31B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
表 6.  AVSTおよび3つのI/Oレーンでのアドレス/コマンド・スキームを使用するDDR x72 EMIF
デバイス/パッケージ 1× DDR4 x72 2× DDR4 x72 3× DDR4 x72 4× DDR4 x72 6× DDR4 x72 8× DDR4 x72
AGF014/AGF012、R24A/R24B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF027/AGF022、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF027/AGF022、R25A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし
AGF027/AGF022、R31C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI027/AGI022、R29A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI027/AGI022、R31B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF019/AGF023、R25A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし
AGF006/AGF008、R16A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
AGF006/AGF008、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF012/AGF014、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし
AGF019/AGF023、R24C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし
AGI019/AGI023、R31B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし
AGI019/AGI023、R18A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし
AGI035/AGI040、R39A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI019/AGI023、R31C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし
AGI027、R29B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI041、R29D AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGI022/AGI027、R31A AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし
AGF019/AGF023、R31C AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 該当なし 該当なし 該当なし
AGI041、R31B AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8、16、32 AVST 8 該当なし 該当なし

AGI041、パッケージR29DでJB26、JH26、JP26、JL27を使用する際の制約

AGI041、パッケージR29DでピンJB26、JH26、JP26、およびJL27を使用する場合は、次のガイドラインに従い、隣接するI/Oピン (JP26およびJL27) とRタイル REFCLKピン (JB26およびJH26) の間のクロストーク結合を減らします。

図 51. JB26、JH26、JP26、JL27を使用する場合の推奨PCBレイアウト

次のガイドラインに従います。

  • 上の図に示されている3つのレイアウトオプションのいずれかを実装します。
  • DDR/IO (JP26、JL27) を深いレイヤーL16に配線し、RタイルREFCLKを浅いレイヤーL3に配線します。これは、ピンJB26、JH26、JP26、およびJL27にのみ適用されます。
  • RタイルREFCLKの最大配線長を3.7インチ未満に保ちます。
  • メーカーが提供するREFCLKジェネレーターの配線に関する推奨事項を参照します (該当する場合)。
  • 100MHz RタイルREFCLKとDDR4/その他のGPIO信号の間には、少なくとも5xHの距離があるようにします。
    図 52. Rタイル REFCLKとDDR4/GPIO信号の間隔
    注: Hは、トレースからグランド基準面までをZ方向で測定した場合の最短距離です。