Intel® Stratix® 10のクロッキングおよびPLLユーザーガイド

ID 683195
日付 12/07/2017
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ドキュメント目次

2.1.1.3. プログラマブル・クロック配線

インテル® Quartus® Primeソフトウェアは自動的にクロックスイッチ、クロックタップ、SCLK、およびロークロック・マルチプレクサーをコンフィグレーションして、スキューバランスのクロックツリーを生成します。結果のルーティングパスは、クロックソースからの信号を1つ以上のクロックセクターのすべてのターゲット送り先に分配します。

インテル® Quartus® Primeソフトウェアは、次の図の例に示すように、単一のクロックセクターからデバイス全体にわたるさまざまなサイズの効率的なバランスのとれたクロックツリーを作成します。デフォルトでは、 インテル® Quartus® Primeソフトウェアは自動的にクロックツリーのサイズと位置を決定します。または、クロック領域の割り当てまたはロジックロック領域でクロックツリーのサイズと位置を直接制約することもできます。

クロック・ネットワークの総挿入遅延は、クロックツリーを実装するのに必要なクロックリソースの数に依存し、到達するクロックセクターの数および信号源からの最も遠いクロック宛先の距離と共に増加します。遅延が増加するにつれて、異なるクロック・ツリー・ブランチを使用するクロックセクターを横切る最悪の場合のスキューが増大し、最大性能に影響を与える可能性があります。超高速クロック信号の場合、駆動されるクロックセクターの数を減らしてクロックスキューを低減し、クロックソースと最も遠いデスティネーションとの間の距離を減少させることが有利であり、これによりクロックスキューおよびトータルクロック挿入遅延を減少します。

図 4.  インテル® Stratix 10® プログラマブル・クロック・ルーティングを使用するクロック・ネットワーク・サイズの例