Intel® Stratix® 10のクロッキングおよびPLLユーザーガイド

ID 683195
日付 12/07/2017
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ドキュメント目次

2.2.10.2. マニュアル・オーバライドの自動スイッチオーバー

マニュアル・オーバーライドの自動スイッチオーバー・モードでは、ユーザー制御またはシステム制御の切り換え条件にextswitch信号を使用することができます。このモードは、同じ周波数での切り換え、または異なる周波数の入力間での切り換えに使用可能です。

たとえば、inclk066 MHzinclk1200 MHzである場合、extswitch信号を使用してスイッチオーバーを制御する必要があります。自動クロック・センス回路は周波数の差が100%を超える(2×)クロック入力(inclk0およびinclk1)周波数をモニタすることはできません。

この機能は、クロックソースがバックプレーン上の複数のカードからきていて、システムが動作周波数の切り換えをコントロールする必要がある場合に便利です。

バックアップ・クロック周波数を選択し、VCOが推奨動作周波数範囲で動作するように、M、N、C、L、およびKの各カウンターを設定します。ソフトウェアは、inclk0周波数とinclk1周波数の組み合わせがこの要件に適合しない場合、ユーザーに通知します。

図 18.  extswitch(マニュアル)コントロールを使用したクロック・スイッチオーバー以下の図は、 extswitch信号で制御したときの切り換え機能を示す波形例です。この場合、両方のクロック・ソースが動作し 、inclk0が基準クロックとして選択されます。 extswitch信号がLowになり、切り換えシーケンスを開始します。inclk0の立ち下がりエッジで、カウンターの基準クロックmuxoutがゲート・オフされ、クロックのグリッジ発生を防止します。基準クロックのマルチプレクサーは、inclk1の立ち下がりエッジでPLL基準をinclk0から inclk1に切り換え、 activeclock信号が変化して、現在PLLに信号を供給しているクロックを示します。


マニュアル・スイッチオーバーの自動オーバーライド・モードでは、activeclock信号はextswitch 信号のトランザクション後にを反転します。マニュアル切り換えの間、両方のクロックが機能しているため、clkbad信号がHighになることはありません。また、スイッチオーバー回路はネガティブ・エッジ・センシティブであるので、extswitch信号の立ち上りエッジは回路をinclk1からinclk0に再度切り替えることはありません。extswitch信号が再びLowになると、このプロセスを繰り返します。

clkswitch信号と自動スイッチは、切り換えられているクロックが使用可能な場合にのみ機能します。クロックが使用できない場合、ステート・マシンはクロックが使用可能になるまで待機します。