インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システム (HPS) のリモート・システム・アップデート・ユーザーガイド

ID 683184
日付 7/10/2020
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ドキュメント目次

6.6.2. ウォッチドッグおよびMax Retry動作

この項では、U-Bootを使用して次のことを示します。
  • ウォッチドッグ・タイムアウトのRSU処理
  • max retry 機能。各イメージを最大3回ロードできます。
  • RSU通知。これにより、ウォッチドッグ・タイムアウト後にHPSソフトウェアのステートを報告および取得できます。
  • RSUステータス・エラー・フィールドのクリア
  • 現在の再試行カウンター値のリセット
注: この項にリストされているコマンドは、最初に実行される基本動作の項のコマンドに依存しています。具体的には、アプリケーション・イメージをP2フラッシュ・パーティションに追加します。
  1. ボードの電源を再投入し、U-Bootを停止して、RSUステータスログを確認します。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x02000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000

    スロット1 (パーティションP2) からのアプリケーション・イメージは、CPBで最も優先度が高いとマークされているため、ロードされました。

    フィールドの意味は、次のとおりです。
    • Retry カウンターが 0x00000000 - このイメージをロードするための最初の試行です。
    • State 0x00000000 - 報告するエラーはありません。
  2. タイムアウトを発生させるために、ウォッチドッグをサービスせずにイネーブルします。
    SOCFPGA # mw.l 0xffd00200 1
  3. 1分後、ウォッチドッグがタイムアウトし、max retry パラメーターが3に設定されているため、SDMは同じアプリケーション・イメージをリロードします。U-Bootコンソールを見て、ステータスログを確認します。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x02000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000001

    retry カウンター値は1になりました。これは、このイメージがロードされる2回目の再試行であることを意味します。

  4. 別のウォッチドッグ・タイムアウトをイネーブルします。U-Bootプロンプトで、RSUログを照会し、retry カウンターが2になっていることを確認します。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x02000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000002
  5. 通知コマンドを使用して、SDMにHPSソフトウェアのステートを16ビット値として通知します。
    SOCFPGA0 # rsu notify 0x1234
  6. ウォッチドッグ・タイムアウトをもう一度イネーブルし、再起動後にRSUステータスログを表示します。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x01000000
    Last Fail Image : 0x02000000
    State           : 0xf0061234
    Version         : 0x0acf0202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000

    SDMはCPB (P1) に次のアプリケーション・イメージをロードし、イメージP2が失敗したことを報告します。このステートは、ウォッチドッグ・タイムアウトが発生し (上位16ビット= 0xF006)、HPSソフトウェアによって報告された通知値が 0x1234 であったことを示します。バージョンの上位16ビットは 0x0ACF に設定されます。これは、前のエラーがアプリケーション・イメージ・ファームウェアによって報告されたことを意味します。詳細については、 RSUステータスおよびエラーコード を参照してください。

  7. エラーをクリアし、ステータスを再度表示します。エラーは表示されません。
    SOCFPGA # rsu clear_error_status
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x01000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000
  8. ウォッチドッグ・タイムアウトをイネーブルし、U-Bootを起動して、ステータスを表示します。これは、retry カウンターが1であることを示しています。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x01000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000001
  9. 現在の retry カウンター値を0にリセットし、ステータスを再度照会して確認します。
    SOCFPGA # rsu reset_retry_counter
    SOCFPGA # rsu status_log         
    Current Image   : 0x01000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000