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4.2. PowerPlay Power Analyzer
Quartus® PrimeソフトウェアのPowerPlay Power Analyzerツールは、デザインが完成した後でデザインの消費電力を正確に計算し、温度バジェットおよび電源バジェットに違反していないことを確実にするために役立つ電力解析ツールです。PowerPlay Power Analyzerツールを使用するには、デザインがターゲット・デバイスに合成され、フィッティングされている必要があります。デザイン・リソースや、ターゲット・デバイスでのデザインの配置配線方法、各I/Oセルに割り当てられるI/O規格といった情報が使用可能になることにより、PowerPlay Power Analyzerツールで正確な電力の見積りが可能になります。
PowerPlay Power Analyzerツールを使用するプロセスは以下の3パートから構成されます。
- 入力データのソースを指定する
- 動作条件を指定する
- PowerPlay Power Analyzerツールを動作させる
入力データは、コンパイルされたデザインの信号動作データ(トグル・レートと静的確率)から構成されます。信号動作データは、シミュレーション結果、Assignment Editorでのユーザー・アサインメント、ユーザー定義のデフォルト・トグル・レート、およびベクタなしの見積もりから求めることができます。
動作条件には、デバイスの電力特性、周囲温度とジャンクション温度、冷却ソリューション、ボードの熱モデルが含まれ、これらは全て Quartus® Primeソフトウェアで設定できます。
PowerPlay Power Analyzerツールは、ダイナミック、スタティック、およびI/O熱消費電力、電圧ソースにより消費される電流、解析に使用される信号動作の集計、そして信号動作のデータ・ソースの総合的な品質を反映する信頼性指標を計算します。