Low Latency 100G Ethernet Intel® IPコア・ユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイス用

ID 683100
日付 5/21/2021
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ドキュメント目次

3. IPコアのパラメーター

Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPのパラメーター・エディターのパラメーターを設定して、Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPコアや、シミュレーションおよびハードウェアのデザイン例のコンフィグレーションを行うことができます。

Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPのパラメーター・エディターには、Example Designタブが含まれています。このタブの詳細については、Design Example User Guideを参照してください。

表 9.   Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPのパラメーター: Mainタブ Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPパラメーター・エディターのMainタブで、Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPコアをカスタマイズするためのパラメーターについて説明します。

パラメーター

範囲

デフォルト設定

パラメーターの説明

General Options
Device family

String

  • Stratix 10
デフォルトは、Quartusプロジェクトのターゲットデバイスに応じて設定されます。

デバイスファミリーを選択します。

Target transceiver tile String
  • Hタイル
  • Lタイル
デフォルトは、Quartusプロジェクトのターゲットデバイスに応じて設定されます。 インテル® Stratix® 10のターゲット・トランシーバー・タイルを選択します。値は、Quartusプロジェクトのターゲットデバイスに応じて自動的に設定されます。

PCS/PMA Options

Enable RS-FEC

Boolean

  • True
  • False
False このパラメーターをオンにすると、IPコアはRead-Solomon前方誤り訂正 (FEC) RS-FEC (528、514) を実装します。

PHY reference frequency

整数 (エンコーディング)

  • 644.53125MHz
  • 322.265625MHz

644.53125MHz

予想される着信PHY clk_ref リファレンス周波数を設定します。入力クロック周波数は、このパラメーターに対して指定した周波数 (±100ppm) と一致させる必要があります。

Flow Control Options

Enable MAC Flow Control

Boolean

  • True
  • False
False

オンにすると、IPコアはフロー制御メカニズムをイネーブルし、pause_insert_tx [1:0] および pause_receive_rx 信号を生成します。オフにすると、IPコアはフロー制御メカニズムをディスエーブルします。

Number of queues in priority flow control 整数

1–8

1

優先順位ベースのフロー制御用の個別の優先順位キューの数です。

MAC Options

Enable link fault generation

Boolean

  • True
  • False

False

オンにすると、IPコアにはリンク障害信号モジュールおよび関連信号が含まれます。オフにすると、IPコアはこのモジュールおよびこの信号なしでコンフィグレーションされます。リンク障害シグナリングをオンにすると、デザインに信頼性を向上させるツールが提供されますが、リソース使用率は向上します。

Enable TX CRC insertion

Boolean

  • True
  • False

True

オンにすると、IPコアはCRC-32チェックサムである32ビットのフレーム・チェック・シーケンス (FCS) を発信イーサネット・フレームに挿入します。オフにすると、IPコアは発信イーサネット通信にCRC-32シーケンスを挿入しません。TX CRC挿入をオンにすると、信頼性は向上しますが、IPコアを介したリソース使用率とレイテンシーが増加します。

フロー制御をオンにする場合、IPコアはTX CRC挿入を使用してコンフィグレーションする必要があり、このパラメーターは使用できません。

Enable preamble passthrough

Boolean

  • True
  • False

False

オンにすると、IPコアはRXおよびTXプリアンブル・パススルー・モードになります。RXプリアンブル・パススルー・モードでは、IPコアはプリアンブルおよびSFDをイーサネット・パケットから取り除くのではなく、クライアントに渡します。TXプリアンブル・パススルー・モードでは、クライアントはイーサネット・フレームで送信されるプリアンブルを指定します。

Enable RX/TX statistics counters Boolean
  • True
  • False
True オンにすると、IPコアにはビルトインのTXおよびRX統計情報カウンターが含まれます。オフにすると、IPコアは統計情報カウンターなしでコンフィグレーションされます。いずれの場合も、IPコアは現在の入力または出力データのフレーム・ステータス・フラグを出力します。
Enable Strict SFD check Boolean
  • True
  • False
False オンにすると、IPコアはレジスター設定に応じて厳密なSFDチェックを実装できます。

Configuration, Debug and Extension Options

Enable Native PHY Debug Master Endpoint (NPDME)

Boolean

  • True
  • False

False

オンにすると、IPコアにより、Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPコアに含まれているNative PHY IPコアの次の機能がオンになります。

  • Enable Native PHY Debug Master Endpoint (NPDME)
  • Enable capability registers

オフにすると、IPコアはこれらの機能なしでコンフィグレーションされます。

Enable JTAG to Avalon Master Bridge

Boolean

  • True
  • False

False

オンにすると、IPコアには、ステータスレジスターとリコンフィグレーション・レジスターに内部接続するJTAGからAvalon-MMマスターへのブリッジが含まれます。これにより、System Consoleを使用したEthernet Link Inspectorの実行が可能になります。

AN/LT Options

Enable AN/LT

Boolean

  • True
  • False

False

このパラメーターをオンにすると、IPコアによりオート・ネゴシエーションがサポートされます。その定義は、IEEE Standard 802.3-2015 Clause 73および25G Ethernet Consortium Schedule Draft 1-6のとおりです。また、リンク・トレーニングもサポートされます。その定義は、IEEE Standard 802.3-2015 Clauses 92と93、および 25G Ethernet Consortium Schedule Draft 1-6のとおりです。

このパラメーターがオフの場合、IPコアでは、オート・ネゴシエーションおよびリンク・トレーニングの機能はサポートしません。また、このタブの他のパラメーターは使用できません。

Status clock rate Integer 100-162MHz 100MHz 予想される着信 i_reconfig_clk 周波数を設定します。入力クロック周波数は、このパラメーターに対して指定した周波数と一致させる必要があります。

IPコアのコンフィグレーションはこの情報を使用して行われ、IPコアによってリンク障害抑制時間が正確に測定されるようにします (Link Fail Inhibitタイマー (IEEE 802.3のclause 73.10.2) の値を決定します)。

Auto Negotiation

Enable Auto Negotiation

Boolean

  • True
  • False

True

このパラメーターがオンの場合、IPコアに含まれるロジックによりオート・ネゴシエーションが実装されます。その定義は、IEEE Std 802.3–2015のClause 73に従います。このパラメーターがオフの場合、IPコアにはオート・ネゴシエーション・ロジックは含まれず、オート・ネゴシエーションは実行できません。

Link fail inhibit time

整数

500–510 ms

504 ms

リンクステータスがFAILまたはOKに設定されるまでの時間を指定します。リンクが失敗するのは、このパラメーターで指定した期間の経過後に、リンクステータスをOKに設定した場合です。詳細については、IEEE Standard 802.3–2015Clause 73 Auto Negotiation for Backplane Ethernetを参照してください。

IPコアでは、o_rx_pcs_ready 信号をアサートして、リンクステータスがOKであることを示します。

Enable CR Technology Ability

Boolean

  • True
  • False
True

このパラメーターがオンの場合、IPコアではデフォルトでCR機能をアドバタイズします。このパラメーターがオフでも、オート・ネゴシエーションがオンになっていると、IPコアではデフォルトでKR機能をアドバタイズします。

Auto Negotiation Master

オプション
  • Lane 0
  • Lane 1
  • Lane 2
  • Lane 3

Lane 0

オート・ネゴシエーションのマスターチャネルを選択します。

IPコアは、マスターチャネルを動的に変更するメカニズムを提供していません。パラメーター・エディターで設定した値は、動作中に変更することはできません。

100G Ethernet rateの場合、すべてのオプションが使用可能です。

Pause ability–C0

Boolean

  • True
  • False

True

このパラメーターをオンにすると、IPコアによるイーサネット・リンク上の表示によって、対称一時停止がサポートされていることが分かります。その定義は、IEEE Std 802.3–2015のSection 2のAnnex 28Bのとおりです。

Pause ability–C1

Boolean

  • True
  • False

True

このパラメーターをオンにすると、IPコアによるイーサネット・リンク上の表示によって、非対称一時停止がサポートされていることが分かります。その定義は、IEEE Std 802.3–2015のSection 2のAnnex 28Bのとおりです。

Link Training

Enable Link Training

Boolean

  • True
  • False

True

このパラメーターをオンにすると、IPコアにリンク・トレーニング・モジュールが含まれます。このリンク・トレーニング・モジュールによるコンフィグレーションでは、リモートのリンクパートナーTX PMDを最低のビット・エラー・レート (BER) に設定します。LTの定義は、IEEE Std 802.3–2015のClause 92のとおりです。

Number of frames to send at end of training

整数
  • 127
  • 255
127

トレーニングの完了後にローカルのリンクパートナーにより提供される追加のトレーニング・フレームの数を指定し、リンクパートナーがローカルレシーバーのステートを正しく検出できるようにします。

Enable Clause 72 PRBS11 generation

Boolean

  • True
  • False
False オンにすると、IPコアには、IEEE Std 802.3–2015のClause 92で指定されている25Gリンク・トレーニング・パターンに加えて、レガシーのClause 72 PRBSパターンを生成するロジックが含まれます。オフにすると、IPコアでは、IEEE Std 802.3–2015のClause 92で指定されている25Gリンク・トレーニング・パターンのみを生成します。

Link Training: PMA Parameters

VMAXRULE

整数 0-31 30

最大VODを指定します。デフォルト値の30は、1200mVを表します。このデフォルト値は、デバイスが駆動する必要のある最大値です。

VMINRULE

整数 0-31 6

最小VODを指定します。デフォルト値の6は、165mVを表します。このデフォルト値は、デバイスが駆動する必要のある最小値です。

VODMINRULE

整数 0-31 14

最小VODを最初のタップに対して指定します。

デフォルト値の14は440mVを表します。

VPOSTRULE

整数 0-25 25

プリエンファシスの内部アルゴリズムによって最適なポストタップ設定を決定する際にテストする最大値を指定します。

VPRERULE

整数 0-16 16

プリエンファシスの内部アルゴリズムによって最適なプリタップ設定を決定する際にテストする最大値を指定します。

PREMAINVAL

整数 0-31 30

プリセットのVODを指定します。この値は、リンク・トレーニング・プロトコルのPresetコマンドによって設定されます。その定義は、IEEE Std 802.3–2015のClause 72.6.10.2.3.1のとおりです。

PREPOSTVAL

整数 0–25 0

プリセットのポス​​トタップ値を指定します。

PREPREVAL

整数 0-16 0

プリセットのプリタップ値を指定します。

INITMAINVAL

整数 0–31 25

VODの初期値を指定します。この値は、リンク・トレーニング・プロトコルのInitializeコマンドによって設定されます。その定義は、IEEE Std 802.3–2015のClause 72.6.10.2.3.2のとおりです。

INITPOSTVAL

整数 0–25 13

初期ポス​​トタップ値を指定します。

INITPREVAL

整数 0-16 3

初期プリタップ値を指定します。