F-Tile Serial Lite IV Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683074
日付 9/26/2022
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ドキュメント目次

4.2.4. RXデスキュー

RXデスキューブロックでは、各レーンのアライメント・マーカーを検出し、データを再アライメントした後に、そのデータをRX CW削除ブロックに送信します。

アライメント・エラーが発生した場合に、IPコアによって各レーンのデータを自動アライメントできるように選択できます。これを行うには、Enable Auto AlignmentパラメーターをIPパラメーター・エディターで設定します。自動アライメント機能をディスエーブルすると、IPコアは rx_error 信号をアサートしてアライメント・エラーを示します。レーン・アライメント・エラーが発生した場合は、rx_link_reinit をアサートして、レーン・アライメント・プロセスを開始してください。

RXデスキューでは、ステートマシンに基づいてアライメント・マーカーを検出します。次の図に示すのは、RXデスキューブロックのステートです。
図 18. RXデスキューのレーン・アライメント・ステートマシンのフローチャート (自動アライメントがイネーブルになっている場合)
図 19. RXデスキューのレーン・アライメント・ステートマシンのフローチャート (自動アライメントがディスエーブルになっている場合)
  1. アライメント・プロセスはIDLEステートで始まります。すべてのPCSレーンの準備が整い、rx_link_reinit がデアサートされると、ブロックはWAITステートに移行します。
  2. WAITステートの場合、ブロックでは、検出されたすべてのマーカーが同じサイクル内でアサートされていることを確認します。この条件が真の場合、ブロックはALIGNEDステートに移行します。
  3. ブロックがALIGNEDステートの場合、レーンが調整済みであることを示します。このステートでは、ブロックはレーン・アライメントを監視し続け、すべてのマーカーが同じサイクル内に存在するかどうかを確認します。同じサイクルにマーカーが1つも存在せず、Enable Auto Alignmentパラメーターが設定されている場合、ブロックはIDLEステートになり、アライメント・プロセスを再初期化します。Enable Auto Alignmentが設定されておらず、同じサイクルにマーカーが1つも存在しない場合、ブロックはERRORステートになり、ユーザーロジックにより rx_link_reinit 信号がアサートされてレーン・アライメント・プロセスが開始するのを待ちます。
図 20. Enable Auto Alignmentがイネーブルになっているレーンの再アライメント
図 21. Enable Auto Alignmentがディスエーブルになっているレーンの再アライメント