AN 958: ボード・デザイン・ガイドライン

ID 683073
日付 1/28/2022
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ドキュメント目次

5.1.4. 未使用のI/Oピン

ボードデザインに柔軟性を持たせるため、未使用ピンのステートを指定します。Quartus® PrimeまたはQuartus IIソフトウェアで5つのステート (トライステートの入力、グランドを駆動する出力、未指定の信号を駆動する出力、バスホールドを備えたトライステート入力、ウィークプルアップ抵抗を備えたトライステート入力) のいずれかを選択します。シグナル・インテグリティーを向上させるには、未使用ピンは、グランドを駆動する出力として設定し、ボードのグランドプレーンに直接接続します。そうすることで、リターンパスが短くなり、隣接するI /Oのノイズが減少するため、インダクタンスが減少します。消費電力を削減するには、クロックピンをグランド駆動に設定し、他の未使用のI/Oピンをトライステートの入力として設定します。デザインに適した設定を行うには、Device & Pin OptionsダイアログボックスのUnused PinsタブのReserve all unused pinsで、許容される5つのステートのうちの1つを選択するか、特定のピンに対してPin PlannerでReserve Pinアサインメントを適用します。

デザインをコンパイルすると、ソフトウェアによってピン・レポート・ファイル (.pin) が生成され、デバイスピンの接続方法が指定されます。未使用のI/Oピンは、ソフトウェアで設定した未使用ピンのオプションに従ってレポートファイルにマークされます。GND* として指定したすべてのI/Oピンは、グランドに接続して、ノイズに対するデバイスの耐性を向上させるか、未接続のままにできます。すべてのRESERVED I/Oピンは、未指定の信号を駆動するため、ボード上で未接続のままにしておきます。RESERVED I/OピンをVCC、グランド、または別の信号ソースに接続すると、競合が発生し、デバイスの出力ドライバーが損傷する可能性があります。RESERVED_INPUT I/Oピンは、ボード上でHigh、またはLow信号に接続できます。RESERVED_INPUT_WITH_WEAK_PULLUPピン、およびRESERVED_INPUT_WITH_BUS_HOLDピンは、未接続のままにできます。