AN 958: ボード・デザイン・ガイドライン

ID 683073
日付 1/28/2022
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ドキュメント目次

5.1.5.4.7. オンチップ終端

Stratix® ファミリーのデバイスのオンチップ抵抗は、複数のI/O規格の終端をサポートするようにデザインされています。オンチップ抵抗により、ボードデザインの作業を簡素化するために、ボードスペースが解放され、信号配線の自由度が高まります。また、オンチップ抵抗を使用することにより、スタブの反射が減少します。その結果、 Stratix® シリーズのデバイスにより、優れたロードおよびソース終端が提供され、シグナル・インテグリティーが向上します。

Stratix® シリーズのデバイスのすべてのトランシーバーには、プログラム可能な内部終端抵抗がチャネルごとにあり、50Ω、60Ω、または75Ω のシングルエンド抵抗にプログラムできます。差動モードでは、抵抗により100Ω、120Ω、または150Ω の終端が生成されます。図 42図 43 では、レシーバーとトランスミッターのオンチップ終端方式を示しています。I/O規格が異なれば、必要な終端抵抗も異なるため、プログラム可能な内部終端抵抗が役立ちます。例えば、XAUIおよびInfinibandアプリケーションには100Ω の差動終端が必要です。一方、ギガビット・イーサネットおよびファイバーチャネルには150Ω の差動終端が必要です。

図 42. レシーバーのオンチップ終端

レシーバーで使用しているオンチップ抵抗をバイパスして、外部抵抗を使用することができます。

図 43. 送信オンチップ終端