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1.1.1.1. エラー検出巡回冗長検査
ユーザーモードでは、コンフィグレーションされたCRAM (Configuration RAM) ビットの内容が、ソフトエラーによる影響を受ける可能性があります。これらのソフトエラーはイオン化した粒子によって引き起こされますが、インテルFPGA デバイスで頻繁に発生するものではありません。しかし、エラーのないデバイス動作を要求する高信頼性アプリケーションでは、デザインでこれらのエラーについて考慮されていることが要求されます。
ハード化されたオンチップEDCRC回路を使用することにより、フィッティングやデバイスのパフォーマンスに影響を与えることなく、次の動作を行うことができます。
- コンフィグレーション中での巡回冗長検査 (CRC) エラーの自動検出
- ユーザーモードでのオプションのソフトエラー (SEUとマルチプル・ビット・アップセット) の検出および識別
- 高速ソフトエラー検出、およびエラー検出速度の向上
- 2種類のチェックビットは、次のとおりです。
- フレームベースのチェックビット - CRAMに格納され、フレームのインテグリティーの検証に使用されます。
- カラムベースのチェックビット - レジスターに格納され、すべてのフレームのインテグリティーの保護に使用されます。
ユーザーモードでのエラー検出時には、 インテル® Arria® 10デバイスで複数のEDCRCエンジンが並列的に動作します。エラー検出CRCエンジンの数は、フレーム内の合計ビット数であるフレーム長に依存します。
カラムベースの各エラー検出CRCエンジンがそれぞれのフレームから128ビットを読み出し、4サイクル以内に処理します。エラーを検出するには、エラー検出CRCエンジンはすべてのフレームをリードバックする必要があります。
レジスター名 | 説明 |
---|---|
エラー・メッセージ・レジスター (EMR) | シングルビット・エラーおよびダブル隣接エラーの詳細が含まれます。エラー検出回路は、回路がエラーを検出するたびにこのレジスターを更新します。 |
ユーザー・アップデート・レジスター | このレジスターは、このレジスターの内容が確定した1クロックサイクル後にEMRの内容で自動的に更新されます。ユーザー・アップデート・レジスターには、この内容がユーザー・シフト・レジスターに書き込まれる前にアサートされる必要のあるクロックイネーブルが含まれます。この要件により、その内容がユーザー・シフト・レジスターに読み出される際に、ユーザー・アップデート・レジスターの内容が上書きされないことが保証されます。 |
ユーザー・シフト・レジスター | このレジスターにより、ユーザーロジックがコア・インターフェイスを介してユーザー・アップデート・レジスターの内容にアクセスできます。 Error Message Register Unloader Intel FPGA IPコアを使用して、ユーザー・シフト・レジスターを介してEMR情報をシフトアウトできます。詳細については、関連情報を参照してください。 |
JTAGアップデート・レジスター | このレジスターは、このレジスターの内容が確定した1クロックサイクル後にEMRの内容で自動的に更新されます。JTAGアップデート・レジスターには、この内容がJTAGシフトレジスターに書き込まれる前にアサートされる必要のあるクロックイネーブルが含まれます。この要件により、その内容が JTAGシフトレジスターに読み出される際に、JTAGアップデート・レジスターの内容が上書きされないことが保証されます。 |
JTAGシフトレジスター | このレジスターにより、SHIFT_EDERROR_REG JTAG 命令を使用して、JTAGインターフェイスを介してJTAGアップデート・レジスターの内容にアクセスできます。 |
ハード・プロセッサー・システム (HPS) アップデート・レジスター | このレジスターは、このレジスターの内容が確定した1クロックサイクル後にEMRの内容で自動的に更新されます。(HPS) アップデート・レジスターには、その内容がHPSシフトレジスターに書き込まれる前にアサートされる必要のあるクロックイネーブルが含まれます。この要件により、その内容がHPS シフトレジスターに読み出される際に、HPSアップデート・レジスターの内容が上書きされないことが保証されます。 |
HPSシフトレジスター | このレジスターにより、HPSインターフェイスを介してHPSアップデート・レジスターの内容にアクセスできます。 |