Intel Agilex® 7可変精度DSPブロック・ユーザーガイド

ID 683037
日付 10/02/2023
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ドキュメント目次

4.1.4. 固定小数点演算における入力カスケード

Intel Agilex® 7可変精度DSPブロックの入力レジスターバンクでは、入力カスケード機能をサポートします。この機能により、DSPブロック内で、および別のDSPブロックに入力バスをカスケード接続します。

18 x 19モードで入力カスケード機能を有効にする場合
  • DSPブロック内の上側の乗算器Y入力で、下側の乗算器Y入力を駆動します。
  • 最初のDSPブロックの下側の乗算器Y入力で、次のDSPブロックの上側の乗算器Y入力を駆動します。

27 × 27モードでは、最初のDSPブロックの乗算器Y入力で、次のDSPブロックの乗算器Y入力を駆動します。この機能は、前置加算器が有効になっている場合はサポートされません。

固定小数点演算18 x 19モードで入力カスケード機能とチェーンアウト機能の両方を使用する場合は、2つの遅延レジスターを使用してレイテンシー要件のバランスを取ることができます。遅延レジスターは上側と下側にあります。上の遅延レジスターを有効にする場合は、ay 入力レジスターを有効にする必要があります。両方のレジスターのクロックイネーブルは同じにする必要があります。同様に、下の遅延レジスターを有効にする場合は、by 入力レジスターを有効にする必要があります。両方のレジスターのクロックイネーブルは同じにする必要があります。

遅延レジスターは、18 x 18または18 x 19の独立乗算器、乗算器と加算器による合計モード、および18ビットのシストリックFIRモードでのみサポートされます。

図 47. 固定小数点演算18 x 19モードにおける入力カスケード
図 48. 固定小数点演算27 x 27モードにおける入力カスケード