Intel Agilex® 7可変精度DSPブロック・ユーザーガイド

ID 683037
日付 10/02/2023
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ドキュメント目次

1.1. 機能

Intel Agilex® 7の固定小数点演算機能には、次のものが含まれます。

  • 高性能で消費電力が最適化され、完全にレジスター化された乗算演算
  • 9ビット18ビット27ビットのワード長
  • DSPブロックあたり2つの18 x 19乗算器、または1つの27 x 27乗算器
  • 加算、減算、および64ビット・ダブル累算レジスターが内蔵されており、乗算結果を結合
  • 19ビットまたは27ビットのカスケード接続、および前置加算器を使用してフィルタリング・アプリケーションにタップ遅延ラインを形成する場合の18ビット・カスケード接続
  • 64ビット出力バスのカスケード接続により、外部ロジックのサポートなしで出力結果を1つのブロックから次のブロックに伝播
  • ハード前置加算器を18ビットおよび27ビットのDSP演算モードでサポートし、対称フィルターに使用
  • 18ビットおよび27ビットの両方のモードで内部係数レジスターバンクを使用してフィルターを実装
  • 18ビットおよび27ビットのシストリック有限インパルス応答 (FIR) フィルターでは分散出力加算器を使用
  • 偏りのある丸めをサポート
  • スキャンインおよびチェーンアウト機能の動的な有効化と無効化
Intel Agilex® 7の浮動小数点演算は完全にハード化されているアーキテクチャーです。浮動小数点演算機能には、次のものが含まれます。
  • 単精度 (32ビット演算) モードと半精度 (16ビット演算) モード
  • フラッシュ、拡張、およびbfloat16 (Brain Floating Point) 浮動小数点形式の演算モード
  • 乗算、加算、減算、積和、および積差
  • 乗累算機能、および動的なアキュムレーター・リセット制御
  • 乗算とカスケード加算および減算機能
  • 複素乗算
  • ダイレクト・ベクトルドット積
  • シストリック・ベクトルドット積
  • シーケンシャル・ベクトルドット積
  • 例外フラグを使用する例外処理のサポート
    • 32ビット演算に向けた8ビット例外フラグ
    • 16ビット演算に向けた16ビット例外フラグ
  • サブノーマル値の処理