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背景
1945年に設立された牧田総合病院は、東京都大田区の市民に幅広いケアサービスを提供しています。診療科目は神経内科、眼科、外科、精神科など 26 科に上ります。牧田総合病院では、1 日に約 800 人の外来患者の診療を行っており、入院病床数は 290 床です。
牧田総合病院は最近、より多くの患者を受け入れるために、大田区蒲田の新設した施設に主な業務を移しました。病院の新しい建物は、使い易く支援的なケア環境を提供することに注力しており、最先端の医療施設、フィットネス・センター、カフェなどのアメニティを提供しています。
課題
牧田総合病院は、患者の受け入れ能力を向上させることに加えて、患者体験を向上させる機会を捉えようと努めました。組織は、臨床医が患者のデータに迅速にアクセスすることが、新しい施設での待ち時間を最小限に抑え、医療の手間を合理化する強力な手段であると認識していました。
牧田総合病院の医師、看護師、医療従事者は、電子カルテ (EMR) システムを利用して、患者データの記録と検索を行っています。これまでは、従来の 3 層 IT インフラストラクチャーで、これに加え、その他のミッション・クリティカルな医療アプリケーションをホストしていました。
舞台裏では、基盤となるサーバーとストレージシステムの管理に時間とコストがかかり、メンテナンスを行うために専門の IT 担当者が現場に常駐する必要がありました。病院のフロアでは、臨床医がノートブック PC を使用して、EMR アプリケーションにアクセスしましたが、起動時間が長くなると情報へのアクセスが遅れることがありました。牧田総合病院は、新しい医療施設への移行の準備を進め、IT 環境をエンドツーエンドで刷新することに決定しました。
「新しい拠点に移転することで生まれるあらゆる機会を捉えて、サービスを向上して参りたいと考えていました。つまり、将来に対応したコスト効率の高い IT インフラストラクチャーを構築して、業務をサポートすることは最優先事項でした。」 —牧田総合病院 理事長 荒井 好範氏
Lenovo を選ぶ理由 柔軟性、信頼性、パワフル
牧田総合病院は、IT システム管理の簡素化、コストの削減、新しいデジタル・ヘルスケア・ソリューションを導入するための柔軟性を確保するために、従来の 3 層アーキテクチャーをハイパー・コンバージド・インフラストラクチャー (HCI) に置き換えました。HCI は、Lenovo ThinkAgile HX シリーズをベースとして、第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載し、Nutanix 仮想化と HCI 管理ソフトウェアに事前統合されています。
牧田総合病院 システム管理部 副部長 畑政幸氏は次のように説明しています。「Lenovo と Nutanix HCI ソリューションは、3 層アーキテクチャーと比較して、コスト効率の高いプラットフォームを提供しています。というのも、このプラットフォームでは、高額な 5 年ごとのハードウェア更新を必要とせずに、容易に拡張し、将来的な要件に対応できるからです。Lenovo ソリューションは、第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載しているため、EMR システムで優れたパフォーマンスを実現できると確信していました。」
牧田総合病院では、病院のスタッフにインテル® Core™ プロセッサー搭載 ThinkPad E15 laptop も導入しました。牧田総合病院 理事長 荒井好範氏は次のように述べています。「以前は、ノートブック PC を起動し、EMR システムを起動するのに最大 5 分かかっていました。Lenovo ThinkPad をテストする際、同じシステムをわずか数秒で読み込むことができることが分かりました。医療スタッフのより効率的な作業を支援できると考えられたので、Lenovo ノートブック PC は疑う余地のない選択肢でした。」
「Lenovo に主要な医療機関の業務変革を支援してきた長い実績があると知ることで、Lenovo ソリューションが当院のニーズに最適であるという確信が得られました。」—牧田総合病院 理事長 荒井 好範氏
専門家主導の導入
牧田総合病院では、Lenovo Services の協力を得て、新しい HCI クラスターを実装し、中核となる EMR システムを新しいプラットフォームへと移行します。
「Lenovo Services チームは、迅速かつ円滑な導入を実現するために、貢献してくれました」と、畑政幸氏は述べています。「新型コロナウイルスがプロジェクトの最中に発生し、導入戦略を直ちに調整する必要がありました。Lenovo チームは、目標達成できるように、常に喜んで計画に適応してくれました。」さらに、Lenovo Services は、実装に著しい遅延を引き起こす可能性のある EMR システムで、予期せぬ問題を特定し、修正するのに役立ちました。
牧田総合病院は、EMR システム移行プロジェクトの成功を受けて、他の部署の IT システムを新しい病院のビルに移転する際に、Lenovo Services との連携を継続する予定です。
「導入に関して、Lenovo チームと協力することは、本当に喜びでした。Lenovo は私たちのニーズを確実に満たし、稼働開始目標を達成できるように、より一層の努力をしてくれました。」牧田総合病院 システム管理部 副部長 畑 政幸氏
成果
牧田総合病院は、Lenovo と Nutanix HCI ソリューションに移行することで、患者向けのサービスを合理化しつつ、IT インフラストラクチャーのコストを大幅に削減しました。
畑政幸氏は次のように説明しています。「Lenovo ThinkAgile HX シリーズクラスターは、以前の 3 層インフラストラクチャーよりもデータセンターの占有面積が 75% 減少1しました。「最終的には、エネルギー消費量と冷却コストを大幅に削減し、さらに、中核となる IT システムに関する環境の持続可能性を向上します。最も重要なことは、臨床スタッフが患者のデータに迅速にアクセスできるようになり、患者体験の向上に役立っているということです。」
牧田総合病院は、Nutanix Prism を使用することでコンピューティングやストレージ、ネットワーキング・リソースを単一の制御ポイントで調整し、インフラストラクチャー管理を劇的に簡素化できます。IT チームは、もはやメンテナンス作業を行うために現場に常駐する必要はなく、代わりにリモートですべてを管理できます。
「Lenovo、インテル、Nutanix ソリューションによって、IT インフラストラクチャーを近代化することで、IT チームは医療におけるデジタル・イノベーションを推進し、患者体験の向上に注力できるようになりました。」―牧田総合病院 システム管理部 副部長 畑 政幸氏
今日、病院は新しい仮想環境を迅速かつ容易に立ち上げ、新しいノードをクラスターに接続することで迅速にスケールアウトすることができます。その結果、牧田総合病院は長期のハードウェア調達サイクルをなくしました。
荒井好範氏は次のように結論付けています。「Lenovo がミッション・クリティカルなシステムに強力な基盤を提供することで、私たちは患者に優れたケアを提供し、より幸せで健康的な生活を送れるよう支援することに最善を尽くすことができます。」
- 電力と冷却コストの削減
- ラックスペースの必要面積を 75% 削減
- メンテナンス・プロセスを合理化