イメージの展開とは
数百、数千台もの PC やデバイスを購入することは、投資であり、重要なことです。結局、従業員が生産的に働けるようにするのはビジネス PC です。その投資を保護するには、エンタープライズ OS 構成を考慮に入れた PC ライフサイクル管理戦略が必要になります。
デバイスは種類ごとに使い方が異なります。したがって、各タイプのデバイスとユースケースに合わせて、特定の方法で OS、アプリケーション、システムのその他部分を構成する必要があります。システムと OS イメージの展開は、各タイプのデバイスとユーザーに合わせてプロファイルで、保有コンピューターのセットアップと管理を迅速に行える効率的な手法です。これらのプロファイルまたはイメージは、会社全体で標準化されます。
イメージの標準化の主なメリットは、時間の節約です。1 つのイメージをテストして、すべてのアプリケーションが動くことを検証するには、長い時間とかなりの IT の専門知識が必要になります。IT チームが標準化されたイメージを展開できるのであれば、沢山のイメージを再検証するのにかかる時間を節約できます。IT の日常的な保守が簡単になり、各従業員が必要とするソフトウェアとツールを提供することでユーザー体験を強化できます。
もう 1 つのメリットは、生産性の向上です。イメージングを利用すると、デバイス短時間で動かせるようになるため、ダウンタイムも削減できます。さらに、IT は特定のユーザーに必要なソフトウェアのみをインストールできます。
イメージの展開は通常、次のステップで行われます。
- 1 台のコンピューターで、OS、アプリケーション、ドライバー、設定をカスタマイズして検証します。このプロセスは約 90 日間かかります。一度完成すれば、PC 1 台ごとにこれらを再検証する必要がなくなるため、長期的にははるかに多くの時間を節約できます。
- 一度システムまたは OS のイメージの検証が完了すれば、正しいイメージを対応するコンピューターおよびデバイスに展開できます。これにより、OS 展開のプロセスを劇的に合理化できます。
保有 PC 全体にわたってイメージの一貫性を保つことで、新しいアプリケーションの追加や更新プログラムの実行が迅速に行え、同時にトラブルが発生するリスクを緩和できます。これは OS が一貫しているため、各マシンでソフトウェアを想定どおりに実行させられることと、セキュリティー手段が正しく実施されているためです。
システムと OS イメージの展開は、各タイプのデバイスとユーザーに合わせてプロファイルで、保有コンピューターのセットアップと管理を迅速に行える効率的な手法です。
イメージ展開のメリット
イメージングを利用すると、IT チームは仕事の中心を基本的な管理の雑用から、もっと注意が必要な戦略的な活動に移すことができます。
- 迅速で楽なコンピューターのセットアップ。新しいコンピューターは、イメージに含まれる同一の構成を使用して、セットアップを完了できます。IT は、支給する新しいマシン 1 台 1 台に、さまざまなソフトウェアやアプリケーションをインストールする必要がなくなります。
- 時間と労力の節約。一度に 1 台ずつイメージをインストールするのではなく、単一のイメージを数千台のマシンに一度に展開できれば、時間を節約し、重要なアプリケーションと設定を確実に構成できます。管理者は短時間でデバイスをセットアップできるため、余った時間をもっと価値の高い仕事に割り当てることができます。
- PC の標準化の達成。組織のコンピューターをデバイスおよびユーザー・プロファイルに従って標準化することが確立されれば、管理およびメンテナンス作業は容易になります。
- 24 時間 365 日のグローバルサポート。すべてのデバイスが最新の OS で構成されていれば、IT は、Microsoft、Google、その他の OS ベンダーの更新プログラムや追加サポートを利用できるようになります。ベンダーを問わず最新の OS に移行していない企業には、そのようなサポートを失うリスクがあります。また、ソフトウェアの機能性が犠牲になる可能性もあります。例えば、ユーザー体験、セキュリティー、効果、生産性などです。
インテル® vPro® エンタープライズ
インテル® vPro® は、幅広いハードウェア・ベースの機能を備えた、ビジネス向けの PC プラットフォームです。Intel vPro® プラットフォームは、統合された検証済みの単一ソリューションによる最新プラットフォーム・テクノロジーを提供し、IT チームと従業員に、ビジネスクラスのデバイスに相応しい安定性と信頼性を確保します。
インテル® vPro® エンタープライズは、予測可能な移行を実現することで、PC ライフサイクル管理を簡単にします。インテル® ステーブル IT プラットフォーム・プログラム (インテル® SIPP) では、購入サイクル全体を通じて最短でも 15 カ月間または次世代のリリースまで、ハードウェア変更を不要にすることを目指した広範な検証プログラムを特徴にしています。更新回数が減るということは、ユーザーにとっても苦労や中断が減るということです。その結果、全体的な体験、特にイメージの展開と維持がシームレスになります。
インテルはデバイスメーカーと協力して、企業が12 カ月間以上、製品サポート付きで、どこからでも同じ PC SKU を購入できるようにしています。さらに、インテル® vPro® プラットフォームのアーキテクトは、デバイスメーカーとの緊密な連携により、インテルが提供するビジネスレベルのコンポーネントすべてに対し、厳格なテストを実施しています。コンポーネントには、プロセッサー、グラフィックス、チップセット、ネットワーキングが含まれます。検証および統合されたビジネスクラスの部品は、IT の全体的な負担を軽減するのに役立ちます。
さらにインテルは、プラットフォームのあらゆる世代で複数バージョンの Windows を検証しています。企業が Windows のアップグレードをより良く管理し、OS リリースを問わず、Microsoft の延長サポートを活用できるようになります。
イメージ展開に対応するためのリモート管理
インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) の一部であるインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® ATM) は、パワフルなリモート管理機能を提供します。IT 管理者は、イメージやアップデートをリモートでデバイスに展開できるため、トラックロールやダウンタイムに関わる時間を節約したりコストを削減することができます。3 また、インテル® AMT は、OS の移行を簡素化し、管理者がリモートでシステムの電源をオンにしたりアップデートを行えるようにします。これにより、全社的に、最新の OS リリースへ簡単に移行できるようになります。
インテル® AMT では、夜間に更新プログラムがインストールされるため、ユーザーは勤務時間中に仕事を中断せずに済みます。同様に、ドライバーの更新も勤務時間外に行われます。会社全体でユーザー体験が一貫し、常に最新のソフトウェアをスムーズに実行し、その性能を完全に発揮できるようになります。