乱雑な PC 管理の世界では、IT 部門に柔軟性が必要

乱雑な PC 管理の世界では、IT 部門に柔軟性が必要

重要ポイント

  • PC フリートを管理し、保護することは、これまで以上に困難になっています。

  • IT 部門には、現代のリモートデバイス管理の複雑さに対応するよう設計された、柔軟なソリューションが必要です。

  • インテル® vPro® プラットフォームは、あらゆる規模の組織のための、比類なきビジネス・コンピューティング基盤です。1

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1.世界中の数千台のクライアント・デバイスで、分散型インフラストラクチャーを管理する必要性

リモートで働く従業員が増加し、時にはファイアウォールの外側になることで、オンプレミス・デバイス管理のレガシーモデルはもはや機能しなくなっています。幸いにも、適切なテクノロジーを採用することで、このアプローチは不要となります。

IT 管理者がクラウドを介してリモートで PC に「触れる」ことで、ソフトウェアのトラブルシューティング、アップグレード、パッチ適用、またはインストールを可能にするソリューションを選択することができます。優先接続またはワイヤレス接続を介して、ファイアウォールの内外で、OS の状態に依存せず機能するプラットフォームは、IT スタッフにあらゆる状況に対応できる力を与えます。

2.従来のものと最新のもののバランスを保つ必要性と、クラウドベースのデバイスの設定

OS のワイプ・アンド・リプレースを使用したレガシーデバイスの導入から、最新のクラウドベースのモデルに移行することは、迅速な切り替えではありません。組織は、どちらか一方を使用するか、あるいは多くの企業のように、両方を使用することができます。両方のオプションを処理できるプラットフォームは、セキュリティー基準を満たす一方で柔軟性を提供するため、独自のビジネスニーズに対応できる方法で作業することが可能になります。

3.リモートデバイスやオフラインのエンドポイント・デバイスもトラブルシューティングする必要性

PC の問題は、リモート従業員の作業を遅らせ、オフサイトのデバイスのトラブルシューティングは、IT スタッフにとって、複雑で時間のかかるものです。リモートデバイス管理機能を提供すると謡っている多くのテクノロジーは、クラウドを介して動作するように設計されていません。エンドユーザーと IT スタッフが同じネットワーク上にいることが必要なものもあり、これは双方がリモートで作業している場合には、必ずしも可能ではありません。ソフトウェア・レベルで動作するものもありますが、これは OS がダウンした場合には役に立ちません。さらに、これらのソリューションは、多くの場合、大規模な手動による設定と介入を必要とします。

ハードウェア・レベルでのリモート管理機能は、必要とするレジリエンスを提供し、従業員がファイアウォールの内外どちらにいても、優先接続またはワイヤレス接続のどちらを使用していても、あるいは OS が動作しない場合でも、従業員が作業を維持できるようにします。IT 管理者が、数分かつ最小限の努力でハードウェア・レベルのリモートアクセスを取得できるプラットフォームをお求めください。その後、応答のないシステムをリモートで起動し、破損したドライバーやアプリケーションを修復し、ユーザーのニーズに迅速に対応し、従業員の満足度と生産性を向上させます。

4.増大するセキュリティーの脅威に対する防御の

企業が直面するサイバーセキュリティーの脅威の数は、増加し続けています。

  • ランサムウェア攻撃は、2021年と比較して、2022年には 13% 増加し3、サイバーセキュリティーのプロの 57% が、過去 12 カ月間に組織がランサムウェア攻撃に直面したと報告しています。4
  • サイバー攻撃の一環として使用されるディープフェイクを報告した企業の割合は、2021年の 13% から、2022年には 66% に増加しており、攻撃者は、サードパーティーのミーティング・アプリ (31%) やビジネス・コラボレーション・アプリ (27%) をエントリーポイントとして使用する傾向が上昇しています。5
  • クリプトジャッキングは、2022年の最初の 3 四半期において、230% 増加しました。6

同時に、ビジネスがこれらの増大する脅威に内部リソースで対応しようとするにつれ、サイバーセキュリティーの人材不足に直面する企業が 2022年には前年比 26.2% 増加しており、世界で 342 万人以上の労働力が不足していることを意味しています。7

ハイブリッド・ワークまたはリモートワークは、すでに困難な IT チームの作業に、複雑さを追加します。脅威の検出と防止を成功させるには、パッチ適用または必要なアップデートを、オンサイトまたはリモートにかかわらず、デバイスにプッシュする機能が必要です。しかし、多くのプラットフォームは、主にソフトウェアのセキュリティーに焦点を置いており、ハードウェアのセキュリティーは限定されています。

内蔵ハードウェア・セキュリティーを OS 下層に、ソフトウェア・セキュリティーを OS 上層および内部に備えたソリューションは、以下に必要な機能を提供します。

  • 影響を受けたデバイスが有線またはワイヤレス、リモートあるいはファイアウォール外にあるに関係なく、セキュリティー・インシデントに迅速に対応。
  • マルウェアによるリモートデバイスの調査の妨害を防ぐよう、OS 外のリモート制御テクノロジーを使用。
  • ファイアウォールの外側でも、リモートで電源のオンとオフを行うことによる、事前対応的な PC の保護。
  • 従業員の生産性に影響を与えることなく電源をオンにし、セキュリティー・パッチの適用およびアップデートをインストール。
  • 使用していない際に電源をオフにして、セキュリティーを強化。

5.PC のパフォーマンスと従業員の生産性を最適化する必要性

従業員 (IT スタッフを含む) は、過去と異なる働き方をしているため、テクノロジーに新たな需要が生じています。今日の労働者は、マルチタスクやコラボレーションを行いながら、Zoom や Teams のビデオ通話をスムーズに実行できる PC を必要としています。あまりパワフルでない PC では、通話中にノイズ除去や画像強化ソフトウェアを実行した場合、または電源からの接続を解除した場合、パフォーマンスが低下する場合があります。

より高速なプロセッサーが、必ずしもこれらのビジネスニーズに対する答えではありません。タスクをよりインテリジェントに処理するよう設計された、より効率的なプロセッサーを搭載したプラットフォームであれば、今日の多忙な従業員の求めるパフォーマンスを実現できます。

6.自由な選択肢の必要性

競争の激しい労働市場では、従業員の満足度が、人材の獲得と維持のカギとなります。提供するテクノロジーは、従業員体験における主要な要因です。従業員は、異なる OEM であれ、異なるフォームファクターであれ、自分が好むデバイスを選択する自由を求めています。IT チームは、使い易さや高いコスト削減率など、デバイスを組み合わせる自由を求めています。

幅広いデバイスを網羅するプラットフォームにより、IT チームは、デバイスをエンドユーザー向けにカスタマイズすることができます。例えば、コンテンツ制作者や動画編集者には、超強力なシステムが必要になるかもしれません。現場セールスやモバイルワーカーは、薄型で軽量なデバイスを好むかもしれません。平均的なビジネスユーザーであれば、予算を意識したソリューションで満足するかもしれませんし、パワーユーザーやクリエイター向けにはデスクトップ PC が好まれるかもしれません。複数のタイプのデバイス間での多様な接続をサポートするプラットフォームにより、IT 管理者は業務をよりスムーズにし、従業員をより幸福かつ効率的にすることが可能です。

7.IT を簡素化する必要性

今日の労働力は、さまざまなタイプのデバイスを統合する必要がありますが、それらすべてを管理することは、複雑な作業です。従業員を 1 つの PC ブランドに固定することで IT 管理者の仕事を効率化できますが、その場合、容易にするために柔軟性を犠牲にし、従業員の満足度を下げることになります。

柔軟性をあきらめることなく IT 管理を簡素化するには、選択する OEM とは関係なく、一貫したセキュリティーと管理機能を提供するよう設計されたプラットフォームをお求めください。IT 部門の時間を節約し、コストを削減し、エンドユーザーに必要なツールを提供しながら、IT のセキュリティーと管理機能の要件を満たすことができます。

8.ビジネスニーズに最適なソリューションの必要性

最新のリモートデバイス管理機能とセキュリティーには、ビジネスクラスのソリューションが必要です。最適なソリューションを選択するには、ビジネスニーズ向けに設計されたシステムをお求めください。ビジネス PC 分野における、企業の歴史と経験を考慮してください。最後に、検討しているテクノロジーに関するパートナーとソフトウェアのエコシステムを確認してください。

PC 管理を最新化

従業員がほぼどこからでも作業し、複数のタイプのデバイスを使用している昨今、PC 管理は乱雑になる可能性があります。エンドユーザーが求めるパフォーマンスとさまざまなデバイスのオプションを、IT 管理者が必要とするセキュリティー、安定性、管理機能と組み合わせたプラットフォームを選択することで、IT 運用に秩序をもたらすことができます。

インテル® vPro® プラットフォームは、ユーザーのデバイスのオプションを制限することなく、ビジネスクラスのパフォーマンスを発揮し、従業員の生産性と満足度を向上します。内蔵のハードウェア・レベルおよびソフトウェア・レベルのセキュリティーが、高度な脅威検出と保護を実現します。

インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (AMT) とインテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント (EMA) を使用することで、IT 管理者は、リモート管理機能を最大限に活用して、従業員がオンサイトまたはリモートのどちらにいるかに関わらず、ミッション・クリティカルなリソースを実行し続けることができます。一部のその他のオプションとは異なり、インテル® vPro® プラットフォームは、ユーザーがオフラインまたは OS の応答がない場合でも、ファイアウォールの内外で、真のハードウェア・レベルのリモート管理機能を提供します。プラットフォームの安定性は、12 カ月以上ハードウェアを変更する必要がなく、管理機能をさらに簡素化できることを意味します。

インテル® vPro® プラットフォームは、ビジネスクラスのパフォーマンス、ハードウェア強化されたセキュリティー、最新のリモート管理機能と PC フリートの安定性を提供する、ハイブリッド・ワーカーと IT チームを支援するために必要なソリューションです。

インテル® vPro® プラットフォームにより、この柔軟性すべてをどのように実現するかについては、最新の電子書籍をお読みください。