ビジネス向けデスクトップ PC の選択
作業環境においてさまざまな役割がある場合、従業員ごとに適切なビジネス向けデスクトップ PC を選択することは複雑に思えるかもしれません。従業員のニーズを判断し、適切な技術仕様や仕事に最適なフォームファクターと一致させる必要があります。
もう 1 つの決定要因は、ビジネス向けデスクトップ PC に搭載される基本的なテクノロジー・プラットフォームです。これにより、パフォーマンスとセキュリティー、PC の管理能力に対する影響が変わることもあります。例えば、インテル® vPro® プラットフォームで動作するビジネス用 PC は従業員の生産性向上のために設計されています。ハードウェア強化型のセキュリティー機能を内蔵しており、IT チームによる管理を簡素化します。
OEM が提供するさまざまな構成により、ビジネス向けデスクトップ PC をカスタマイズし、あらゆる人のニーズに的確にお応えします。
コンポーネントに関して考慮すべき事項
検索を開始する際は以下のコンポーネントについて考慮してください。
プロセッサー (CPU)
プロセッサー、つまり中央処理ユニット (CPU) は、ビジネス向けデスクトップ PC の頭脳です。プロセッサーが強力になればなるほど、より高速に命令を受信し、計算を実行し、プロジェクトを完了できます。最新のインテル® Core™ vPro® プロセッサーは、従業員がマルチタスク、ビデオ会議、あるいは大規模なスプレッドシートでの作業などを行う際に優れたパフォーマンスを発揮します。
メモリーとストレージ
PC のランダム・アクセス・メモリー (RAM) には、CPU がほぼ即座に呼び出せるデータが格納されています。コンピューターをオフにしたとき、RAM からデータが消去されます。ほとんどのデスクトップ PC には 8 GB の RAM が搭載されていますが、アプリケーションが必要とする場合は 16 GB のシステムを購入したり、メモリーを追加したりすることができます。新しいタイプのメモリーテクノロジーであるインテル® Optane™ メモリーは、アプリケーションの起動時の応答速度を高めて標準的な RAM を補完し、インテル® Core™ プロセッサーを使用した PC のコンピューティング体験を高速化します。
ストレージはデスクトップ PC のデータバンクであり、オペレーティング・システムおよびすべてのプログラムとファイルを保持しています。PC の電源を切ってもデータは残ります。ハードディスク・ドライブ (HDD) は密度が高くて比較的安価であり、ソリッドステート・ドライブ (SSD) ははるかに高速で、プライマリードライブとして現在好まれているソリューションです。インテル® Optane™ SSD を含め、インテル® ソリッドステート・ドライブは、高い性能ですばらしい安定性と電力効率を備えています。一部のデスクトップ PC のユーザーは、SSD にプライマリー OS を、HDD でローカルストレージを拡張して両方使用する構成を選択しています。
グラフィックス
ディスプレイの画像を作成するために、グラフィックス・プロセシング・ユニット (GPU) が複雑な計算を実行します。GPU には統合型 (CPU と一緒に統合) とディスクリート型 (グラフィックス・カードに搭載された別のチップ) があります。多くのデスクトップ PC はグラフィックス・カードを採用することで、ハイエンド・ビジュアル・アプリケーションでパフォーマンスを提供します。ワークステーションでは特に上位性能のグラフィックスが必要であり、強力な計算を実行して複雑な画像を表示します。
接続性
イーサネットは依然として、ビジネス向けデスクトップ PC で最も高い性能を持つ接続性オプションです。しかし、イーサネット・ケーブルは必要な場所で必ず利用できるわけではありません。そこで新しい Wi-Fi 規格が活躍します。Wi-Fi 6 は多くのデバイスが接続する場所で良質のワイヤレス接続を確保します。
インテル® Wi-Fi 6 対応 PC は、高速なワイヤレス速度、応答性の高いパフォーマンス、そして特に高密度の環境で高いセキュリティーと信頼性を実現します。最新のインテル® vPro® プラットフォームで動作するビジネス向けデスクトップ PC は、インテル® Wi-Fi 6 の機能をチップセットに統合しています。
ビジネス向けデスクトップ PC にはモニターやその他の周辺機器に接続するためのさまざまなポートがあります。これには USB-C、HDMI および Thunderbolt™ 3 のポートも含まれます。
消費電力
ビジネス向けデスクトップ PC の消費電力は、CPU、ビデオカード、ストレージドライブなどのコンポ―ネントの種類と、どのように使用するかによって異なります。ビジネス向けデスクトップ PC のパワー・エンベロープが増加するにつれて、パフォーマンスが向上することになります。
デスクトップ PC 向けインテル® プロセッサーは 3 つの電源レンジ (35 ワット、65 ワット、95+ ワット) で提供され、さまざまなフォームファクターを可能にします。下位レンジには消費電力の低い一体型 (AIO) と小型フォームファクター PC があります。中間レンジにはワークステーションを除くほとんどのフォームファクターがあります。ハイエンドにはトップレベルの性能が高いタワー型やワークステーションがあります。消費電力がビジネスの重要な要因である場合、必要なパフォーマンスに対してバランスを調整をします。
最新のインテル® Core™ vPro® プロセッサーは、従業員がマルチタスク、ビデオ会議、あるいは大規模なスプレッドシートでの作業などを行う際に優れたパフォーマンスを発揮します。
インテル® vPro® プラットフォーム
インテル® vPro® プラットフォーム上で動作するデスクトップ PC はビジネスクラスのパフォーマンス、ハードウェア強化型のセキュリティー機能、リモート管理機能、プラットフォームの安定性を提供します。このようなビジネス用 PC は従業員の生産性向上のために設計されており、IT チームによる管理を簡素化します。
インテル® vPro® プラットフォームは、企業のファイアウォールの内外を問わず PC に信頼できる基盤を提供しています。インテル® ハードウェア・シールドはオペレーティング・システムより前の部分の保護を強化し、高度な脅威検出機能でサイバー攻撃に対する防御を支えます。
ビジネス向けのデスクトップ PC は数年間、昼間を問わず毎日動作させる必要があります。予期しないダウンタイムはビジネスの機会と生産性の損失を意味します。インテル® vPro® プラットフォームはインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® AMT) を介したリモート管理機能を備えており、IT を使って従業員を容易にサポートできます。ビジネス向けデスクトップ PC の電源がオフであったり、オペレーティング・システムが無反応な場合でも、システム管理と修理については改善を期待できます。