基本モード
多くのアプリケーションは、メインストリームのプロトコルでは提供されない独自の機能を必要とします。これらのアプリケーション向けに、インテル® FPGA トランシーバーは「基本」モードを提供しています。基本モードでは、トランシーバー内のビルディング・ブロックにアクセスできます。これらは、独自のトランシーバー要件に合わせて、個別に構成したりバイパスしたりできます。
表 1 および表 2 は、インテル® FPGA トランシーバー・デバイスで使用可能な基本モードをリスト表示し、このモードで使用可能なトランシーバーのフィジカル・コーディング・サブレイヤー (PCS) ブロックのリストを示します。
表 1.3G/6G 基本モードと PCS ブロック
トランシーバーの機能 |
Stratix® V |
Stratix® IV |
Stratix® II GX FPGA |
Arria® II FPGA |
Arria® V |
Cyclone® IV GX FPGA |
---|---|---|---|---|---|---|
データ速度 (Gbps) |
0.6 ~ 8.5 |
0.6 ~ 8.5 |
0.6 ~ 6.375 |
0.6 ~ 6.375 |
0.6 ~ 10.375 |
0.6 ~ 3.125 |
基本モード・チャネル・ボンディング |
○ |
○ |
☓ |
○ |
○ |
○ |
見込まれるリファレンス・クロック (MHz) |
50.0 ~ 622.08 |
50.0 ~ 622.08 |
50.0 ~ 622.08 |
50.0 ~ 622.08 |
27 ~ 710 |
5.0 ~ 472.5 |
FPGA バス幅 (ビット) |
8、10、16、20、32、40 |
8、10、16、20、32、40 |
8、10、16、20、32、40 |
8、10、16、20 |
8、10、16、20、32、40、80 |
8、10、16、20 |
8B/10B エンコード / デコード |
✓ |
|||||
専用同期ステートマシン |
✓ |
|||||
ワード・アライメント |
✓ |
|||||
速度一致 |
✓ |
|||||
バイト・シリアライズ / デシリアライズ |
✓ |
|||||
フェーズ補正 FIFO |
✓ |
|||||
ダイナミック・リコンフィグレーション |
✓ |
|||||
バイトオーダー |
✓ |
|||||
シングル・ビット・スリップ |
✓ |
表2.10G 基本モードと PCS ブロック
トランシーバーの機能 |
Stratix® V GT、GX、GS FPGA |
Stratix® IV GT FPGA |
---|---|---|
データ速度 (Gbps) |
9.9 ~ 12.5 |
9.9 ~ 11.3 |
基本モード・チャネル・ボンディング |
○ |
○ |
見込まれるリファレンス・クロック (MHz) |
50.0 ~ 622.08 |
50.0 ~ 622.08 |
FPGA バス幅 (ビット) |
32、40、64 |
40 |
ワード・アライメント |
||
フェーズ補正 FIFO |
||
ダイナミック・リコンフィグレーション |
||
64B/66B エンコード / デコード |
- |
|
ギアボックス (縮小 / 拡張) |
- |
|
ブロック同期 |
- |
|
ビット・スリップの受信 |
- |
|
ビット・スリップの送信 |
- |
各種ツール
基本モードは、インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア内のトランシーバー・コンフィグレーション・オプションとして利用できます。基本モードを選択すると、インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアは、利用可能な各ブロックのコンフィグレーション・オプションを案内します。また、基本トランシーバー・モードをサポートするために、ジェネリックのキャラクタライゼーション・レポート、ユーザーガイド、トランシーバーのシミュレーション・モデル、業界標準の PCB およびレイアウト・シミュレーション・ツール用のデザインキットなどの付随資料も用意されています。