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概要
2000 年 6 月
以下は、インテル® Celeron® プロセッサー (ボックス製品、以下は、インテル Celeron プロセッサー) と専用マザーボード、シャーシおよび周辺機器でコンピューターを構築する、専門のシステム・インテグレーターのための情報です。
インテル Celeron プロセッサー (ボックス製品)
このドキュメントはインテル Celeron プロセッサー専用マザーボード、シャーシおよび周辺機器でコンピューターを構築する専門のシステム・インテグレーターのための情報です。そして 700MHz までの FC-PGA パッケージ版および PPGA パッケージ版インテル Celeron プロセッサーを使用しているシステムのために温度管理に対する情報と注意を提供しています。
- 全てのインテル Celeron プロセッサーはダイ上に 128KB の L2 キャッシュがあります。
- インテル Celeron プロセッサーはデュアル・プロセッシングをサポートしていません。
インテル Celeron プロセッサー・テクノロジー
インテル Celeron プロセッサー・ファミリーは低価格デスクトップ・コンピューター向けにデザインされました。インテル Celeron プロセッサーは Pentium® II プロセッサーと同じ、インテル P6 マイクロ・アーキテクチャーをベースとしています。インテル MMX® テクノロジーの他にダイナミック・エクゼキューション機能を統合しています。ダイナミック・エクゼキューションは Pentium プロセッサーから採用されたスーパスケーラ機能を拡張します。ダイナミック・エクゼキューションは多重分岐予測機能を用いて、次の処理命令がメモリー内のどこにあるかを予測し、命令処理フロー内において通常の手順を飛び越して処理を行なうことが出来ます。予め処理命令が本来のプログラム・オーダーの制約を受けないことが分かっている場合には、データフロ解析がそれらの処理命令の実行順序 (スケジュール) を最適化します。また、スペキュレーティブ・エグゼキューションが次の命令処理をプログラム・カウンターよりも早く発見し実行することにより命令実行率を高めることが出来ます。
インテル Celeron プロセッサーは今日のコンピューターの低価格化を可能にしました。FC-PGA パッケージ版インテル Celeron プロセッサーは新たに追加された 70 の命令によるインターネット・ストリーミング SIMD 拡張命令機能をサポートし、先進のイメージング、 3D 、ストリーミング・オーディオとビデオ、そして最新のインターネット環境においては音声認識を可能にします。
インテル MMX テクノロジーは、多くの市販ソフトおよび技術アプリケーションによって要求される高度な 3D ビジュアル化、およびインタラクティブ化を促進します。 MMX テクノロジーは、これらを Single Instruction Multiple Data (SIMD) 技術によって達成します。つまり 57 個の新しい命令、 8 個の 64 bit 幅 MMX レジスター、そして 4 個の新しいデータタイプを用いて、それらが可能になるのです。
プラットフォーム・イニシアチブ
表 1 は、それぞれの現在利用できるバージョンの特徴を要約してあります。
表 1 :インテル Celeron プロセッサー製品特徴の概要
| コアスピード (MHz) |
PPGA パッケージ |
FC-PGA パッケージ |
0.25 ミクロン・プロセス技術 |
0.18 ミクロン・プロセス技術 |
66-MHz システムバス |
| 300A-533 |
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| 566-700 |
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| コアスピード (MHz) |
ストリーミング SIMD 拡張命令 |
128KB オンダイフルスピード L2 キャッシュ |
デュアル・インディペンデント・バス |
MMX テクノロジー |
ダイナミック・エグゼキューション |
300A- 533 |
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| 566-700 |
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インテル Celeron プロセッサー (ボックス製品) 内容物:
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- インテル Celeron プロセッサー
- ファン・ヒートシンク
- ファン電源ケーブル
- Installation manual (取扱い説明書)
- Certificate of Authenticity (純製証明書)
- Intel Inside® ロゴ・ステッカー
- 3-year limited warranty (3 年間 製品保証書)
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インテル Celeron プロセッサーによるシステム構築
フリップ・チップ・ピン・グリッド・アレイ (FC-PGA) と プラスチック・ピン・グリッド・アレイ (PPGA) パッケージ版の取扱い注意事項
インテル Celeron プロセッサーはプロセッサー・コアと接続ピンを含むフリップ・チップ・ピン・グリッド・アレイ (FC-PGA) またはプラスチック・ピン・グリッド・アレイ (PPGA) パッケージで封止されています。
プロセッサー・コアはプロセッサーの実行機関です。写真 1 はプロセッサー・パッケージ底面の 370 本のピンを示し、370 ピンソケットを通じてプロセッサーとマザーボードを電気的に接続します。
写真1: FC-PGA パッケージおよび PPGA パッケージ下部の様子
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| FC-PGA パッケージ |
PPGA パッケージ |
インテル Celeron プロセッサーを組み込む場合、適切な取り扱い手順に従うことが重要です。プロセッサーの破損原因になりかねませんので、ピンを曲げないように注意してください。インテル Celeron プロセッサーは静電気放電 (ESD) に対して、敏感なコンポーネントを有しています。プロセッサーを手に持つ場合は、十分に注意してください。アース・ストラップ、グローブ、 ESD マットなどの静電防具を用いて作業を行なってください。
取り付けと取り外し
インテル Celeron プロセッサーの取り付けの詳細に関しては、インテル ボックス・プロセッサー付属の Installation Manual (取り付け説明書) を参照してください。
取り付け
Installation Manual (取り付け説明書) を参考にしてプロセッサー、およびファンヒート・シンクを取り付けてください。最初に 370 ピンソケットのレバーを持ち上げてください。ピンがどれも曲がっていないことを確認してから 370 ピンソケットへ注意しながらプロセッサーを取り付けてください。その後、ソケットのレバーを閉じてください。次にファンヒート・シンクを取り付けます。プロセッサーを 370 ピンソケットに装着したら、プロセッサー上でヒートシンクの取り付け位置を確認してください。ファンヒート・シンクの留め具とソケットのフックの向きをあわせてください。つまりファンヒート・シンクの電源ケーブルが 370 ピンソケットの "PGA370" のマークの方を向くように装着してください。サーマル・インターフェース・パッドを傷つけないように気を付けてください。留め具をソケットのフックに引っかけてください。 (必要に応じて細い工具などを使用してください。) その際、マザーボードを傷付けないようにくれぐれも注意してください。マザーボード上の専用コネクターにファンの電源ケーブルを接続して、システムに電源を投入してファンが回転することを確認してください。 ボックス・プロセッサー付属のファンヒート・シンクの詳細な情報に関しては、ファンヒート・シンクの必要条件を参照してください。
取り外し
以下の作業を容易にするために、プロセッサーを取り外す前にシャーシからマザーボードを取り外してください。まず最初に、マザーボードのコネクターからファンの電源ケーブルを外してください。それからファンの電源ケーブル側のソケットのフックからクリップを引き外します。 (必要に応じて細い工具などを使用してください。) クリップを外したら、ファンヒート・シンクを真上にゆっくりと持ち上げます。 (サーマル・インターフェース・パッドが冷え固まっている場合には、ファンヒート・シンクとプロセッサーがくっついてしまってすぐには外れないことがあります )。次に、370 ピンソケットのレバーを持ち上げてください。最後にプロセッサー・ピンを曲げないようにソケットからプロセッサーを慎重に取り外してください。
マザーボードの選択
インテル Celeron プロセッサーを使用するマザーボードはインテルから公表されたプロセッサーの仕様を満たさなければなりません。これらの仕様はインテル Celeron プロセッサーのデータシート で調べることが出来ます。プロセッサーは 370 ピンソケットを有するマザーボードで使用されなければいけません。また BIOS は適切にインテル Celeron プロセッサーを認識できるものでなければなりません。マザーボードがプロセッサーの仕様を満たしていることを確認するために、また最新の BIOS バージョンを手に入れるために事前にマザーボード・メーカーにお問い合わせください。
インテルではシステム・インテグレーターのために プロセッサーとの確実な互換性を持つボックス マザーボード を提供しています。これらは ATX およびマイクロ ATX 仕様のマザーボードであり、インテル Celeron プロセッサーを使用できるようにデザインされています。
ファンヒート・シンクの必要条件
インテル Celeron プロセッサーに付属のファンヒート・シンクは様々な温度環境の中で効率の良い冷却を行なえるように特別にデザインされたものです。サーマル・インターフェース・パッドをはがしたり、傷つけないようにファンヒート・シンクの取扱いには特別な注意を払ってください。
500 MHz* 以下のインテル Celeron プロセッサー付属のファンヒート・シンクでは、 2 本線 (+12V,GND) の電源ケーブルが使用されています。 533 MHz以上のインテル Celeron プロセッサー付属のファンヒート・シンクでは、 3 本線の電源ケーブルが使用されています。 2 本は +12V と GND をファンへ供給し、もう 1 本はファンの回転速度を検出するマザーボード用にファン回転速度情報を送信するために使用されます。いずれのケーブルの場合もマザーボードが持つ 3 ピンのファン電源ヘッダーソケットへ接続して使用されます。

動作電圧の必要条件
表 2 において、インテル Celeronプロセッサーの動作電圧を示します。新しいプロセッサーは従来のプロセッサーと動作電圧が異なることがありますのでご注意ください。事前に使用するマザーボードが特定のステッピングや特定のスピードを持つプロセッサーをサポートしているか確認することが重要です。
表 2 :インテル Celeron プロセッサーの動作電圧の必要条件
| パッケージ / コアスピード (MHz) |
PPGA 300A-533 MHz |
FC-PGA 533A,600MHz |
FC-PGA 633-700MHz |
| 動作電圧 (Vcc Core) |
2.00 V |
1.50 V |
1.65 V |
確かな処理をおこなうために適切な電圧が供給されなければいけません。適切な電圧はマザーボードのレギュレーターによって、あるいはマザーボード上のヘッダー 8 に取り付けたボルテージ・レギュレーター・モジュール (VRM) によって供給されます。
レギュレーターがマザーボードに組み込まれている場合、電源投入時にプロセッサーが正しい電圧設定をプログラムできるように、電圧 ID (VID) はプログラム可能なものでなければなりません。
マザーボードがヘッダー 8 を搭載している場合、プロセッサーに電源を供給するためにはヘッダー内に VRM を取り付けなければなりません。ほとんどの VRM は VID によるプログラムが可能です。もし VRM の電圧が固定されている場合、その出力電圧がプロセッサーの必要条件を満たしていなければなりません。
使用前にマザーボード・メーカーにマザーボードが VRM 8.4 仕様に準拠しているかを確認してください。この注意を怠ると、プロセッサーが高電圧異常の問題を発生する可能性があります。時間とともに、これはプロセッサーの能力を低下させるか、あるいは完全な破損を引き起こす恐れがあります。
プログラム可能な VID 対応のボルテージ・レギュレーターが使用されていれば、プロセッサーのステッピング変更による動作電圧の変更にも対応できます。インテル Celeron プロセッサーの電圧仕様に関しては、Celeron プロセッサーのデータシート を参照してください。
物理的な必要条件
FC-PGA および PPGA パッケージ版インテル Celeron プロセッサーを使用するには、マザーボードに 370 ピンソケットがなければなりません。また、ソケットへプロセッサーを装着した際のファンヒート・シンクからシャーシ上面まで隙間が十分に空いているかにも注意してください。
インテルでは FC-PGA および PPGA パッケージ版インテル Celeron プロセッサー用に開発された 370 ピンソケットを有するマザーボードで使用することをシステム・インテグレーターに推奨致しています。インテルではスロット/ソケット変換アダプター (下図 1 参照) を使用する場合、インテル Celeronプロセッサーの正常な動作保証をしておりません。万一、スロット/ソケット変換アダプターを使用する場合には、以下の重要事項にご注意ください。
- マザーボード・メーカーが推奨するスロット / ソケット変換アダプターおよびそのスロット / ソケット変換アダプターが対応しているプロセッサーの組み合わせでのみ使用してください。
- スロット / ソケット変換アダプターがプロセッサーの電気的、物理的、温度的仕様を満たしていない場合、プロセッサーは正常に動作しないか、もしくは破損する恐れがあります。
- インテルはスロット / ソケット変換アダプター使用時における不具合、破損について一切の責任を負いません。
- デュアル・プロセッサー・マザーボードではスロット / ソケット変換アダプターを使用しないでください。
これらの推奨が守られない場合、深刻な機械的および電気的な損傷がプロセッサー、マザーボードまたはその両方に発生する可能性があります。
使用上の注意
インテル Celeron プロセッサーを装着するスロット / ソケット変換アダプターの中には、プロセッサーおよびシステムに損傷を与えるものがあるかもしれません。ご使用前にマザーボードに対応したスロット / ソケット変換アダプターおよびスロット / ソケット変換アダプターが対応しているプロセッサーの詳細情報について、マザーボード・メーカーにご確認ください。
スロット / ソケット変換アダプターを使用する前に、プロセッサー温度仕様と物理的仕様を確認してください。スロット / ソケット変換アダプター装着時にファンヒート・シンクが FC-PGA パッケージ版インテル Celeron プロセッサーを効果的に冷却できるか確認してください。また、装着時のプロセッサーの位置や向きがスロット / ソケット変換アダプターとマザーボードの製造メーカーが推奨する設置条件を満たしているかを確認してください。これらの仕様や条件が満たされない場合、熱的、電気的障害や接触不良等を引き起こす恐れがあります。
したがって、システム構築者はインテル Celeron プロセッサーをスロット / ソケット変換アダプターに装着して使用する前に、以下を確認しなければいけません。
- スロット / ソケット変換アダプターがシステムやプロセッサーの破損を防ぐために、 242 コンタクトのスロットコネクターに電気的に正しく接続されていることを確認し、
- リテンション・メカニズムなどを用いて物理的に安全に固定してください。
図 1: マザーボードに取り付けたスロット / ソケット変換アダプターの実装例
シャーシの選択
適切なシャーシの選択は放熱のため適切な排気および空気の流れを作り出すために特に重要な項目です。 ATX のウェブサイト 上で見られる ATX 2.01 (またはそれ以降) 仕様に準拠するシャーシを選択することを ATX 仕様マザーボードを使用するインテグレーターに推奨しています。マイクロ ATX 仕様マザーボードを使用しているインテグレーターは ATX のウェブサイト 上で見られるマイクロ ATX 1.0 仕様に準拠するシャーシを選択してください。

温度管理の注意事項
非常に高い温度環境でプロセッサーを使用しなければならない場合には、プロセッサーを最大使用可能温度以下に保つために、放熱のための十分な空気の流れを供給できるシャーシを使用しなければいけません。 最大使用可能温度以上でのプロセッサーの使用は製品保証外であることはもちろん、機能および性能低下をも引き起こします。
インテルは ATX 2.01 準拠 (またそれ以降) あるいはマイクロ ATX 1.0 準拠のマザーボードを使用する場合には、それぞれの形状に適したシャーシを使用してください。 ATX 仕様マザーボードと ATX シャーシ、またはマイクロ ATX 仕様マザーボードとマイクロ ATX シャーシは、インテル Celeron プロセッサーのために適切な温度管理を可能にします。
Baby AT マザーボードを使用している場合、Baby AT シャーシによっては、空気の流れは排気口、内部ブラケット、およびその他の要因に依存して変化します。空気の流れが少ないシャーシはプロセッサーを最大使用可能温度より高い温度状態で動作させる原因になります。
ステッピング情報
ステッピングおよび試験の仕様については "Intel Celeron Processor Specification Update" で参照することが出来ます。
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