インテル株式会社(東京本社:東京都千代田区丸の内3-1-1、代表取締役社長 傳田 信行)は1999年4月27日、音声でパソコンを操作したり、データの入出力を行うスピーチ・テクノロジに関する技術発表会「インテル インターナショナル スピーチ フォーラム」(会場:東京・帝国ホテル)を開催しました。フォーラムでは、インテル コーポレーション 副社長による基調講演を皮切りに、開発各社による開発の現状と今後の展望が次々と披露されました。250席が用意された会場は満席となり、開発者や一般パソコンユーザのスピーチ・テクノロジに対する関心の高さを示していました。
基調講演の中で、インテル コーポレーション 副社長 兼 デスクトップ 製品事業本部長のパトリック・ゲルシンガーは、「キーボードやマウスに依存しないパソコンの活用を可能とするスピーチ・テクノロジは、インテルとマイクロソフトが提唱している、誰にでも簡単に使えるパソコン実現に向けての『Easy PC』イニシアチブにとって大きな意味を持っています。とくにキーボード文化を持たない日本においては、パソコン利用を促進する上で重要な要素となるでしょう。本日、開発各社の最新開発状況が発表されたことが刺激になり、日本においても対応アプリケーション開発が盛んになり、パソコン利用の裾野が大きく広がっていくことを期待しています。」と語り、スピーチ・テクノロジに対するインテルのコミットメントを示しました。
◇スピーチ・テクノロジとは
スピーチ・テクノロジは、“音声認識”と“音声合成”の二つの主な要素を持っています。音声認識は、マイク等を通じて入力される人間の自然な発声をパソコンがデータとして認識し、音声による文章入力やコマンド操作を可能にするテクノロジです。また、音声合成は自然な人間の発声に近い音で文章を読み上げたり操作指示を出したりするためのテクノロジです。これらのテクノロジは、基本的に情報入力の手段がキーボードおよびマウスに、情報表示の手段がディスプレイに限られている現在のパソコンを、それらの伝統的な入出力手段から解放し、パソコンの持つ能力をより多くの場所で、より多くの人々が利用できる可能性を広げるものです。例えば既存の英会話学習アプリケーションがスピーチ・テクノロジを応用すれば実際の「会話」を模した学習ができますし、インターネットではチャットが実際に会話で進行できるなど、スピーチ・テクノロジの応用範囲は多岐にわたります。さらに、スピーチ・テクノロジは、幼児やお年寄りなどキーボードの習得が難しい方をはじめ、キーボードからの入力が容易でない方々のパソコン活用を支援する技術として注目を集めています。
◇インテルとスピーチ・テクノロジ
インテルでは、スピーチ・テクノロジを、誰にでも簡単に使えるパソコン実現に向けてマイクロソフトと共同で提唱している「Easy PC」イニシアチブにおける重要な要素として、また、よりリッチなインターネット体験の普及と浸透に不可欠な要素技術と位置付けています。去る1998年11月には、中国・北京で第1回となるスピーチ フォーラムを成功裡に開催しました。第1回スピーチ フォーラムが中国で開催されたのは、データ入力にキーボードを必要としない音声認識技術は、中国のように使用文字数が膨大でキーボード入力が必ずしも最適な入力手段といえない言語を使用する人々にとって大きな恩恵をもたらすと考えたためです。
音声の認識には、マイクから入力された連続した音素(発話の構成要素としての「音」)を、意味のあるつながり(単語の連続もしくは文章)として瞬時かつ正確に把握する必要があります。とくに同音異義語の多い日本語では、正確な認識のためには膨大かつ迅速な計算処理が必要となり、アプリケーションソフトウェアやOSの性能はもちろん、処理の中心となるマイクロプロセッサには甚大な処理性能が要求されます。
インテルが先日発表した新しいマイクロプロセッサ「インテル(R) Pentium(R) III プロセッサ」で採用したインターネット・ストリーミング SIMD 拡張命令を用いることによって、音声の解析を高速に実行し音声認識の精度を高めることが可能になりました。
◇フォーラムの概要
フォーラムでは、日本電気株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、Microsoft Corporation、Dragon Systems, Inc.、株式会社アニモおよびインテル(登場順)によるマーケティングならびにテクニカル・セッションが行われ、業界を代表する各社が取り組んでいるスピーチ・テクノロジ開発の現状と実用に向けての応用例、ならびに今後の展望が発表されました。フォーラムと並行して、株式会社アドバンストメディア、株式会社アニモ、株式会社ジャストシステム、ジョルダン株式会社、株式会社タム、Dragon Systems, Inc.、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本電気株式会社、ピーシーエー株式会社(社名五十音順)の各社がスピーチ・テクノロジを応用した製品を用意し、来場者が実際に音声操作などを体験できるショーケースが開催され、多くの人で賑わいました。
世界最大の半導体メーカであるインテル コーポレーションは、パソコン・ネットワーク/コミュニケーション製品の世界的なメーカでもあります。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp/で入手できます。
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