Intel DST Asia Pacific Challenge 2011
9月19日から21日まで、インドのバンガロールで Intel DST Asia Pacific Challenge が開催されました。10 カ国から、日本の ALGAN 株式会社と、株式会社リアルグローブを含めた、18 チームが参加しました。審査の結果、ALGAN 株式会社と、フィリピンのチームが 11月に開かれる、Intel Global Challenge at UC Berkeley への出場権と、賞金 7,500 米ドルを獲得しました。同時に開催されたフォーラムに出席された、東京大学 教授 産学連携本部 事業化推進部長 各務 茂夫 氏の報告です。
Intel DST Asia Pacific Challenge に参加して
本番を前に :
インテル訪問と、インド No.1 ビジネススクールへ。本番に向けてリハーサル
9月19日 (初日)。この日未明にバンガロール空港に到着。数時間の睡眠だが、楽しみが先に立ち、興奮して早朝の送迎バスに乗り込む。この日はインテル訪問。3,000 名を超える大所帯で、コアビジネスである半導体のハードウェア・デザインを手掛けており、インテルのグローバル研究開発拠点として、その位置付けを高めてきた。イノベーション創造に向けた大学とのさまざまなプログラム、インテル キャピタルの役割、"Ideas to Reality" コンセプト、APIN (Asia Pacific Incubation Network) などの紹介がされた。午後は、14 歳で起業した今や "伝説的起業家" Globals 社の Suhas Gopinath 社長 (現在 26 歳) に会う。素晴らしい起業家精神に感動。宿泊先ホテルで開催された夜の歓迎パーティーでは、10 カ国 18 チームの起業家やインキュベータが参集。盛り上がる。
9月20日 (2日目)。この日は、インドでのビジネススクール・ランキング No.1 の Indian Institute of Management, Bangalore (IIMB) を訪問、終日過ごす。 IIMB 教授陣のレクチャーなどの後、明日の本番のリハーサルを兼ねて各チーム 5 分間ピッチを披露。メンターから有益なフィードバックを得る。夜はネットワーキングを兼ねた夕食会が宿泊先ホテルであったが、各チーム、明日のプレゼンテーションの最終調整に余念がない。
いよいよ本番 :
セミファイナル (5 分間ピッチ)、ファイナル (15 分間フルピッチ)

講演する 各務 氏
9月21日 (最終日)。早朝 8 時に集合して、Intel DST Asia Pacific Challenge 2011 の会場である ITC Windsor Manor - Bangalore ホテルへ。有終の美を飾るに相応しい最高級ホテルだ。テーマは 「THE POWER OF e -EVANGELIZE・EVOLVE・EMERGE-」。
主催者であるインテル、APIN から開催挨拶の後、3 名の基調講演が続いた。その後休憩をはさんで、2 つの会場に場所を移して、各国 2 チームが別グループにそれぞれ分かれる形でセミファイナルともいえる 5 分間ピッチに突入。18 チームから 5 チーム (ファイナリスト) だけが決勝本選での 15 分間の発表を午後に行う。5 分間ピッチのセッションと同時にもう 1 つの特別セッションが設けられた。これはイノベーションをどう実現するか、そのための大学や企業、インキュベータの課題は何かを集中討議するもので、約 20 名のメンバーが召集され、私も出席した。
昼食後、決戦進出 5 チームの発表に先立って、Power Talk として私に 20 分間の講演依頼があり、日本のイノベーション・システムの現況、その中における起業家精神 (アントレプレナーシップ) の位置付け、あるいは大学発・学生発ベンチャーの役割・期待のような話をさせてもらった。たいへん光栄なことだ。
日本代表 2 社が大健闘 :
ALGAN 株式会社が最優秀賞、世界大会への招待が決定

盾を持つ 人羅 氏
日本予選で勝ち上がり、インドに招待された 2 チームの活躍が素晴らしかった。とりわけ、決戦 5 チームに選ばれ、15 分間フルピッチでも極めて説得力のあるパワフルなプレゼンテーションを行った ALGAN 株式会社が最優秀賞 (Gold Medal) を獲得した。この賞は、今回参加した 18 チームのうち、上位 2 チームに与えられるもので、賞金 7,500 米ドルを獲得。この受賞者は同時に 11 月に行われる世界大会 (Intel Global Challenge at UC Berkeley) へ招待される。
ALGAN 株式会社は携帯可能な UV インデックス・センサーの開発会社で、皮膚がんの予防に繋がるような情報を提供することによって新しい市場を創造しようとする企業。ALGAN 株式会社の人羅 俊実 (ひとら としみ) 社長と、同社取締役 CTO の山口 栄一 氏 (同志社大学教授) のチームワークが抜群だった。
受賞は逃したが、株式会社リアルグローブの共同創業者・専務取締役、西風 陽介 氏の事業提案も素晴らしかった。同社は C4SA (Cloud for Scalable Application) という革新的技術を武器に、クラウド環境下におけるアプリケーション開発者に簡単ワンタッチでしかも変動的価格付けによる安価なサービスを提供する。
今回のインドでの 3 日間を通して、両社の活躍がますます楽しみになってきた。