仮想化 SQL Server のメモリーコストを削減

OLTP の高いパフォーマンスを維持しつつ、VMware vSphere 上の Microsoft SQL におけるメモリーのコストを削減したいなら、このソリューション概要を読み、その方法をご確認ください。

E コマースは、オンライン・トランザクション・処理 (OLTP) 上に構築されており、ますますデジタル化が進む世界において必要不可欠です。OLTP アプリケーションには、OLTP データの保存や処理のため、Microsoft SQL などの適切に設計されたデータベース・ソリューションが必要です。データベースのパフォーマンスは、まず利用可能なメモリーの量により拡張されます。パフォーマンスは、一貫性のある体験を維持するために極めて重要です。
Microsoft SQL 上の OLTP アプリケーションは、金融取引、オンライン販売、交通機関の予約などに最適です。OLTP のユースケースには、消費者がリアルタイムの応答性を期待する、大量のデータをまたいだ迅速かつ効率的なクエリーが含まれています。E コマースのウェブサイトがあり、データセンターの IT 管理を行う企業は、消費者の期待に応え、24 時間 365 日の SLA に準拠し、スケーリング可能で予算内に収まるコスト効率の高いソリューションを求めています。VMware vSphere および vSAN 上に SQL データベースをホスティングすることは、リソース使用率を最適化し、ライセンスコストを統合するための優れた方法です。インテル® Optane パーシステント・メモリーを追加すれば、高いパフォーマンスを維持しながら、コストをさらに削減できます。

ベンチマーク・テストによると、インテル® Optane™ パーシステント・メモリー (PMem) で階層型メモリーを導入することにより、OLTP データベース・サーバーの高いパフォーマンス要件をサポートしつつ、メモリーコストを最大 49% 削減できることが明らかになっています。言い換えれば、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーは、すべてが DRAM のシステムと比べてギガビットあたりの単価を低く抑えてメモリー容量を増やすために利用できるということです。インテル® Optane™ パーシステント・メモリーは、1 分あたりの新規操作 (NOPM) において DRAM のみの構成とほぼ同じユーザー体験を提供でき、消費電力への影響はごくわずかです。1 階層型メモリー構成はアプリケーションに対して透過的で、ソフトウェアの変更や修正は不要です。

VMware vSphere および vSAN 上に導入した Microsoft SQL データベースでインテル® Optane™ パーシステント・メモリーを使用すると、以下の効果が得られます。 • メモリーコストの削減。IT 部門は、削減したコストをデジタル・トランスフォーメーションやその他のイノベーションに費やせます。 • コスト効率の向上。DRAM と比べて、低いギガビット当たり単価でメモリー容量を増やせます。 • 同様の優れたパフォーマンスインテル® Optane™ パーシステント・メモリーの技術により、SQL パフォーマンスは DRAM のみの構成と遜色なく、消費電力はほぼ同じです。

典型的な仮想化 Microsoft SQL Server 2019 の導入は、VMware vSphere 上の VM 内で稼働する SQL 上に行われます。このシステムは、インテル® Optane™ テクノロジーを階層型メモリーと vSAN ストレージの両方に使用します。具体的には、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーを階層型メモリーに、インテル® Optane™ SSD を vSAN の書き込みバッファとして使用します。

前述したように、DRAM はメモリーキャッシュとして機能し、SQL や OS からはシステムメモリーの一部とはみなされません。目安として、インテルでは DRAM と PMem の比率を 1:4 とすることを推奨しています。例えば、2TB の OLTP システムでは、512GB の DRAM と 2,048GB のインテル® Optane™ PMem を使用するとよいでしょう。インテル® Optane™ パーシステント・メモリー・モジュールのフォームファクターは DRAM DIMM と同じであり、メモリーバス上の同じ物理的 DIMM コネクターに差し込みます。

要約すると、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーによる階層型メモリーは、顧客体験を犠牲にすることも、サービスレベル契約に影響を与えることもなく仮想化 SQL 導入におけるメモリーのコストを削減し、メモリー容量を増やせます。