インテル® エンベデッド・メディア・グラフィックス・ドライバー FAQ

デュアル・ディスプレイの設定

1.  追加ディスプレイ出力用に現在、インテル® EMGD がサポートしている SDVO デバイスは?

 

インテル® エンベデッド・メディア・グラフィックス・ドライバー・ユーザーガイドは定期的に更新され、移植ドライバーによってインテル® EMGD でサポートされるようになった最新の SDVO デバイスのリストが掲載されます。以下の表に示す SDVO デバイスは、追加ディスプレイ出力用に現在、インテル® EMGD でサポートされています。SDVO のクリップに関するソフトウェア・ワークアラウンドにより、インテル® Atom™ プロセッサー E600 番台に限り SDVO テレビ出力によるデュアル・ディスプレイがサポートされないなど、対応するトランスミッターの制限については、「Tunnel Creek B0 Silicon Erratum #9 (Tunnel Creek B0 シリコン・エラッタ #9)」 (このページの最初の FAQ に記載) を参照してください。

デバイス VBIOS/EPOG/EFI ビデオドライバーのサポート グラフィックス・ドライバーのサポート
Chrontel CH7022* RGB VGA/SDTV/HDTV 出力
はい はい
Chrontel CH7307* シングルポート DVI 出力
はい はい
Chrontel CH7308* LVDS 出力
はい はい
内部 LVDS はい はい
Chrontel CH7317B* RGB VGA 出力 はい はい
Chrontel CH7315* HDMI 出力 はい はい
Chrontel CH7319* デュアルポート DVI 出力 (HDCP 対応) はい はい
Chrontel CH7320* デュアルポート DVI 出力 はい はい
Silicon Image SiI 1362* はい はい
Silicon Image SiI 1364* はい はい
OKI ML7213* IOH (インテル® Atom™ プロセッサー E600 番台の OKI ボードのみに固有) (Linux* MeeGo* 1.2 の制限サポートのみ)。 はい はい
Chrontel CH7036*-LVDS to HDMI/VGA/LVDS コンバーター いいえ はい

 

2.  インテル® EMGD では、どのようなディスプレイ構成がサポートされていますか?

インテル® エンベデッド・メディア・グラフィックス・ドライバーでは、現在 4 つのディスプレイ構成がサポートされています。

  • シングル
  • クローン
  • 拡張
  • デュアル・インディペンデント・ヘッド (DIH)

 

3.  インテル® EMGD がサポートするディスプレイ構成の違いを教えてください。

 

シングル・ディスプレイ: 1 台のディスプレイのみ有効。インテル® エンベデッド・メディア・グラフィックス・ドライバーがサポートするどのオペレーティング・システムでも、サポートされています。シングル・ディスプレイのハードウェア構成は、フレームバッファー (1)、パイプ (1)、ポート (1) となっています。

 

デュアル・ディスプレイ: クローン構成をサポートしています。ハードウェアの面では、クローンはフレームバッファー (1)、パイプ (2)、ポート (2) という構成になります。

 

拡張構成をサポートしています。ハードウェアの面では、拡張はフレームバッファー (2)、パイプ (2)、ポート (2) という構成になります。Windows XP* および Windows 7* では、OS が複数の独立したディスプレイを提供することを「拡張」と称しています。拡張モードの大きな特長は、セカンド・ディスプレイを使ってデスクトップ領域を拡大できることです。オペレーティング・システムが Windows XP*/XPe* および Windows 7* の場合は、DIH でなく、拡張構成を使用する必要があります。具体的にいうと、拡張構成ではアプリケーションが 1 つの大きな仮想フレームバッファーを使用できます。仮想フレームバッファーの個別領域は、個々のディスプレイのフレームバッファーに対応しています。インテルは、インテル® EMGD に統合し、拡張構成でシステムが動作する場合に有効になるディスプレイ・マネージャー・ソフトウェアを開発しました。Xinerama* は、Linux* 環境でサポートされる「拡張」モードです。MeeGo* ディストリビューションは Xinerama* をサポートしていません。Xinerama* でインテル® EMGD をサポートするのは、Fedora* ディストリビューションで、 ビデオ再生も、3D モードでのハードウェア・アクセラレーションも利用できないという制限のあるもののみです。

 

デュアル・インディペンデント・ヘッド (DIH) をサポートしています。ハードウェアの面では、DIH はフレームバッファー (2)、パイプ (2)、ポート (2) という構成になります。Linux* の DIH (デュアル・インディペンデント・ヘッド) は、個別に解像度を設定できる 2 台のディスプレイに、それぞれ独立した非連続のコンテンツを同時に送信します。

 

4.  Windows の拡張*、Linux Xinerama*、DIH といったデュアル・ディスプレイ構成の大きな違いは何ですか?

 

ハードウェアの面では、DIH、Linux Xinerama*、Windows の拡張* のいずれの構成も同じです。

 

Windows の拡張モードは、個別に解像度を設定できる 2 台のディスプレイに、連続したワイドスクリーンのようなコンテンツを同時に送信します。Linux の DIH (デュアル・インディペンデント・ヘッド) は、個別に解像度を設定できる 2 台のディスプレイに、それぞれ独立した非連続のコンテンツを同時に送信します。

 

DIH では、1 つのワイドスクリーン画像を 2 台のモニターにわたって表示することはできませんが、Windows* の拡張構成や Linux* Xinerama* 構成では制限付きでそれが可能です。MeeGo* ディストリビューションは Xinerama* をサポートしていません。Xinerama* でインテル® EMGD をサポートするのは、Fedora* ディストリビューションで、 ビデオ再生も、3D モードでのハードウェア・アクセラレーションも利用できないという制限のあるもののみです。

 

ハードウェア・レベルでは、DIH も拡張と同じく、個別の解像度、リフレッシュ・レート、コンテンツを設定できます。DIH では、2 台のモニターが有効であり、それらは論理的に異なります。

 

また DIH では、各画像が 1 台のモニターに固定されます。拡張構成でも、2 台のモニターが有効ですが、それらは 1 つの大きな仮想デスクトップを形成するため、論理的に別個のものではありません。

 

5.  Microsoft Windows XP* または Windows XP Embedded* システムで、拡張デスクトップを利用するにはどうすればいいですか?

 

[画面のプロパティ] にアクセスして [設定] タブを選択します。2 台のディスプレイが表示されているはずです。セカンド・ディスプレイを選択して、[デスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする] にチェックを入れ、[適用] をクリックして拡張デスクトップに対応させます。

 

6.  Microsoft Windows 7* または Windows* Embedded Standard* 7 システムで、デュアル・ディスプレイを構成するにはどうすればいいですか?

 

クローンおよび拡張デスクトップ構成は、共通ユーザー・インターフェイス (CUI) を使用して構成できます。CUI には、デスクトップのコンテキスト・メニュー、トレイ・アイコン・メニュー、Windows* コントロールパネル、ホットキーの使用など、さまざまな方法でアクセスできます。

 

7.  2 台のディスプレイが同じコンテンツを異なるタイミングと解像度で表示するように設定できますか?

 

はい。これは、クローン・デュアル・ディスプレイ構成です。GMCH が 2 つのパイプを備えている場合に、インテル® EMGD はこの構成をサポートします。各パイプが異なるタイミングを制御し、最終的にディスプレイ装置へ出力します。具体的な実装方法については、ユーザーガイドのクローン構成のセクションを参照してください。

 

8.  Linux で DIH が動作している場合に、双方の画面で OGL や OGLES を実行できますか?

 

はい。対応する X-Server のバージョンでは、いずれもハードウェア・アクセラレーションを使って、双方の画面で OGL や OGLES を実行できます。

 

9.    Linux で Xinerama* 構成で動作している場合に、双方の画面で OGL や OGLES を実行できますか?

 

US15W およびインテル® Atom™ プロセッサー E600 番台では、Xinerama* 動作時に OGL* や OGLES* を実行できますが、ハードウェア・アクセラレーションによるレンダリングを利用しないため、 処理速度が非常に遅くなると思われます。

 

10.    2 つのディスプレイを持つシステムブート DOS を見たことがあります。それは可能ですか?

 

一部の VBIOS は、モードセットを無視し、要求される VGA モードではなく、VESA モードを使用することで 2 つのディスプレイを動作できるようにするという互換性の低い技術を使用するように設計されていました。組み込み VBIOS では、互換性リスクや、VBIOS コードのコードスペース制限があるため、このような設計になっていません。最近では、一部の GMA ドライバーおよび VBIOS でも、ターゲットとしている利用ケース (タブレットまたは携帯電話) で 2 つ目のディスプレイを使用しないことから、この回避策は実装されていません。アプリケーション・ノート「Using Dual Displays During Startup or in DOS application note」を参照してください。