インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー FAQ

ビデオデコード / ビデオエンコード

1.  回転すると、必ずパフォーマンスに影響が出るのはなぜですか?

 

現在のチップセット設計では、ハードウェアで回転をサポートしていません。ディスプレイを回転するには、ドライバーがディスプレイの回転に応じてフレームバッファーを再レンダリングしなければならず、表示されるすべてのフレームに 2D および 3D エンジンを使用する必要があります。この結果、回転に伴うオーバーヘッドと制限が生じることになります。最大限のパフォーマンスを得るには、ディスプレイをネイティブの位置で使用してください。

 

2.  Microsoft Windows* Media Player とインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーで、VC-1 ハイデフィニション (HD)・ビデオコンテンツのハードウェア・アクセラレーションはサポートされていますか?

 

はい。HD ビデオコンテンツのハードウェア・アクセラレーションは、現在 VC-1 の動き補償 (MC) エントリーポイントを使用する Microsoft Windows XP 環境のインテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーと Windows Media Player でサポートされています。

 

解像度 720p 以下の VC-1 コンテンツは、Windows* Media Player 11 (WMP11) を使用して、適度な CPU 使用率で再生することができます。1080p または 1080i の VC-1 コンテンツの再生では、WMP11 により CPU 使用率が不適切なレベルにまで上昇することがあります。これは、WMP11 が動き補償 (MC) に基づくハードウェア・アクセラレーションを採用しているためです。

 

注意: VC-1 のハードウェア・アクセラレーションは、Windows CE 環境のインテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーではサポートされていません。

 

CyberLink のさまざまなバージョンの PowerDVD* ビデオプレーヤーも、可変長複合化 (VLD) エントリーポイントにより、ハードウェア・アクセラレーションによる VC1 コンテンツのデコードをサポートしています。例: PDVD ビルド 3204、ビルド 3116。

 

CyberLink PowerDVD で VC-1 コンテンツに使用される VLD エントリーポイント手法は、Windows* Media Player 11 より効率が良いため、PowerDVD では HD VC-1 コンテンツのデコード時に CPU 使用率が低くなります。

 

PowerDVD アプリケーションのバージョンでソフトウェア・デコードに戻ってしまう場合は、ホワイトペーパー「Enabling Hardware Accelerated Media Playback on the Intel® Atom™ processor / Intel® System Controller Hub (Intel® SCH) US15W chipset platform and Intel Embedded Graphics Drivers - Case Study Using CyberLink PowerDVD* on Windows* XP (インテル® Atom™ プロセッサー / インテル® システム・コントローラー・ハブ US15W チップセット・プラットフォームとインテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーでハードウェア・アクセラレーションによるメディア再生を実現 - Windows* XP で CyberLink PowerDVD* を使用するケーススタディー)」の手順に従ってレジストリーの設定を修正し、ビデオプレーヤーが VMR7 サーフェスを使用するようにしてください。

 

3.  ビデオコンテンツのレベルとプロファイルの大きな違いは何ですか?

 

プロファイルとは、圧縮アルゴリズムやクロマ・フォーマットといった機能をいい、レベルとは、最大および標準ビットレートや最大フレームサイズといった定量性能をいいます。

 

4.  ビットレート、コーデック、インテル® システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットでハードウェア・アクセラレーションが有効かどうかなど、ビデオファイルに関する重要な情報を取得するには、どの Windows ベースのアプリケーションを使用すればいいですか?

 

商用メディア・アナライザーを使用して、ビットレートやコーデックの情報を入手してください。ほとんどが、この機能を備えています。メディアプレーヤーは、ハードウェア・アクセラレーションが有効かどうかという情報を提供します。

 

CyberLink の PowerDVD8* は、通常、インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットでハードウェア・アクセラレーションを使用して、ハイデフィニション・ビデオ・コンテンツをデコードしているメディアプレーヤーです。

 

5.  1080i と 1080p という HD ビデオ形式はどう違うのですか? また、どちらのほうが高品質なビデオ出力を得られますか?

 

いずれの形式も 1080 ライン / フレームです。1080i コンテンツはインターレース (“i”) で取り込まれ、1080p はプログレッシブ (“p”) で取り込まれるため、1080p は 1080i より高品質な画像を提供します。インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、どちらの種類のコンテンツもビデオデコードできます。

 

6.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせは、グラフィックスおよび H.264 ビデオコンテンツでハードウェア・アクセラレーション対応 Adobe Flash* をサポートしていますか?

 

いいえ。今のところ、サポートしていません。

 

7.  ビデオプレーヤーで、インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットのハードウェア・アクセラレーションが最もよく利用される 2 つのエントリーポイントは?

 

動き補償と可変長復号化。

 

8.  ビデオプレーヤーで、インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットのハードウェア・アクセラレーションをどのエントリーポイントに利用すれば、CPU 使用率を最小にできますか?

 

可変長復号化を利用したときに CPU 使用率が最も下がります。動き補償では、ソフトウェアがより多くの処理を行わなければならないため、CPU 使用率が上がります。

 

9.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーはオーバーレイ・レイヤーをいくつサポートしていますか?インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせで Windows が動作する場合、ビデオデコードに使用される各オーバーレイ・レイヤーはどのようなものですか?

 

インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは 2 つのオーバーレイ・レイヤーをサポートしています。

 

Windows では、Microsoft DirectDraw* インターフェイスにより、ビデオ再生パフォーマンスの向上とプライマリー・オーバーレイのサポートが実現します。クローンまたはデュアル・インディペンデント・ディスプレイ (拡張) モードの構成でも、インターフェイスにより、セカンダリー・オーバーレイをサポートします。

 

10.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせで Moblin* が動作する場合、ビデオデコードに使用される各オーバーレイ・レイヤーは何ですか?

 

インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは 2 つのオーバーレイ・レイヤーをサポートしています。

 

Moblin では、X11 Xv インターフェイスにより、ビデオ再生パフォーマンスの向上とプライマリー・オーバーレイのサポートが実現します。クローンまたはデュアル・インディペンデント・ディスプレイ (拡張) モードの構成でも、インターフェイスにより、セカンダリー・オーバーレイをサポートします。

 

11.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーを直接製品化したい場合、ビデオフィルターはどうすればいいですか?

 

ビデオフィルターは、ビデオコーデックおよびプレーヤーの範疇になります。コーデックやプレーヤーに関しては、ユーザーが選択したコーデックおよびメディアプレーヤーのベンダーに問い合わせて、生産ライセンスを取得する必要があります。

 

12.  GenX およびインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットで現在、ハードウェア・アクセラレーションを利用できるビデオプレーヤーは?

CyberLink PowerDVD、Corel WinDVD*、および ArcSoft TotalMedia Theatre* の各メディアプレーヤーは、MPEG2、MPEG4、H.264、VC-1、WMVHD ベースの HD コンテンツで、ハードウェア・アクセラレーションをサポートしていることが分かっています。以下の表には、GenX およびインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットでハードウェア・アクセラレーションを利用できる対応メディアプレーヤーとビデオコーデックがオペレーティング・システム別に記載されています。

 

OS プレーヤーとコーデックの組み合わせ 標準規格 エントリーポイント
Linux* Real Player* (RP4NB) v1.1 Gold とコーデック MPEG-4 / VC-1 / H.264 / VMV9 / MPEG-2 VLD
Linux Splay-plugin-atlas-01.2.0 と Menlow コーデック 1.8.8.22 MPEG-4 / VC-1 / H.264 / VMV9 / MPEG-2 VLD
Linux Helix-player-1.0.9 と Menlow コーデック 1.8.8.22 MPEG-4 / VC-1 / H.264 / VMV9 / MPEG-2 VLD
Linux MPlayer* と FFMPEG コーデック 10 MPEG-4 / VC-1 / H.264 / VMV9 / MPEG-2 VLD
Windows* XP PowerDVD Ultra* 8.0 とコーデック バージョン・パッチ 2810a H.264 / MPEG-2 VLD
Windows XP Windows Media Player 11 と VC-1 コーデック VC-1 / WMV9 MC
Windows CE Windows CE Player とインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー・ダイレクト・ショー・フィルター MPEG-4 / H.264 / MPEG-2 VLD

13.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは VDPAU* または libVA をサポートしていますか?

 

インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは VDPAU をサポートしていません。VDPAU とは、Video Decode and Presentation API for UNIX* の略です。VDPAU は、NVIDIA が設計したオープンソースのライブラリーおよび API であり、ハードウェア・アクセラレーションを利用したビデオデコードに対応するインターフェイスを提供するものです。

 

インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、VDPAU に相当するインテルのテクノロジーである Intel® Video Analytics API (Intel® VA API) をサポートすることによって、アクセラレーションを利用したビデオデコードに対応しています。インテル VA-API は、すでに MPlayer、RealPlayer*、VideoLAN* など、広く使われている多くのメディアプレーヤーでサポートされています。

 

グラフィック・プロセッサー・ユニット (GPU) コアを内蔵した組込み機器向けチップセットで、インテル・エンベデッド・メディア・グラフィックス・ドライバーの Linux ユーザーが高度なビデオデコードおよびプレゼンテーション機能を利用できるように、インテル・エンベデッド・メディア・グラフィックス・ドライバーは引き続き新バージョンのビデオ・アクセラレーション API (VA-API) をサポートしていきます。

 

LibVA とは、インテルがサポートする VA-API インターフェイスの実装です。VA-API の詳細については、VA-API の Wiki ページ http://www.freedesktop.org/wiki/Software/vaapi をご覧ください。

 

より明確に理解するためのポイント:VDPAU インターフェイスも VA-API インターフェイスも、ベンダー間共通の規格として十分な汎用性を備えています。

 

14.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーをサポートしている Intel Video Analytics API (Intel VA API) のバージョンは?

 

インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、Intel Video Analytics API (Intel VA API) 0.29 のみをサポートしており、Intel Video Analytics API 0.31 はサポートしていません。

 

15.  .inf ファイルで DXVAOptions の行は何をするためのものですか?

 

ハードウェア・アクセラレーションを有効にするには、構成で「HKR, ALL\1\General , DxvaOptions, %REG_DWORD%, 1」を 1 に設定する必要があります。ミニポートドライバーが、ロード時にこれらの .inf 設定をコピーします。ドライバーは、ハードウェア・アクセラレーションによるデコードなどのインスタンスでそれを使用します。

 

16.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、インテル Atom プロセッサー + インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットベースのプラットフォームと組み合わせた場合に、Microsoft Silverlight* Web アプリケーション・フレームワークを使用する WMV または H.264 ビデオのハードウェア・アクセラレーションが可能ですか?

 

Adobe の 10.1* argo プラグインと同様に、インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーをインテル Atom プロセッサー + インテル SCH US15W ベースのプラットフォーム、適切なビデオプレーヤーと組み合わせた場合、WMV または H.264 ビデオのハードウェア・アクセラレーションは可能です。ただし、インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーには現在、Microsoft Silverlight アニメーションおよびグラフィックスをサポートする専用のコードは含まれていません。インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーを使用する組込み機器向けプラットフォームで利用できる Microsoft Silverlight の機能は、Web ブラウザーや Microsoft オペレーティング・システムの機能によるもので、必ずしもインテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーによって提供されるわけではありません。

ディスカッション