インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー FAQ

デュアル・ディスプレイの設定

1.  デュアル・ディスプレイ構成でグラフィックス・ドライバーをインストールしましたが、正しい構成が表示されません (プライマリーとセカンダリーのディスプレイが入れ替わっているなど)。解決方法を教えてください。

 

グラフィックス・ドライバーをインストールまたは再インストールする際には、拡張ディスプレイ・モードをオフにしてください。

 

2.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル® システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせでは、どのようなディスプレイ構成がサポートされていますか?

 

インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル SCH US15W の組み合わせでは、現在 4 つのディスプレイ構成がサポートされています。

 

  • シングル
  • クローン
  • 拡張
  • デュアル・インディペンデント・ヘッド (DIH)

 

3.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせがサポートするディスプレイ構成の違いを教えてください。

 

シングル:1 台のディスプレイのみ有効。インテル EMGD がサポートするどのオペレーティング・システムでも、サポートされています。シングル・ディスプレイのハードウェアは、フレームバッファー (1)、パイプ (1)、ポート (1) という構成になります。

 

デュアル・ディスプレイ構成について

 

  • インテル SCH US15 シリーズ・チップセットは、ツイン構成/モードをサポートしていません。ツイン構成は、次世代チップセットとインテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター・ドライバー (インテル® GMA ドライバー) の組み合わせでサポートされており、コンテンツが 2 台のディスプレイ・デバイスに送信され、双方のコンテンツ、解像度、タイミングは同じです。ハードウェアの面では、ツイン構成はフレームバッファー (1)、パイプ (1)、ポート (2) という構成になります。
  • クローン構成は、インテル SCH US15 シリーズ・チップセットでサポートされています。ハードウェアの面では、クローンはフレームバッファー (1)、パイプ (2)、ポート (2) という構成になります。
  • 拡張構成は、インテル SCH US15 シリーズ・チップセットでサポートされています。ハードウェアの面では、拡張はフレームバッファー (2)、パイプ (2)、ポート (2) という構成になります。Windows* XP では、OS が複数の独立したディスプレイを提供することを「拡張」と称しています。拡張モードの大きな特長は、セカンド・ディスプレイを使ってデスクトップ領域を拡大できることです。オペレーティング・システムが Windows XP/XPe の場合は、DIH でなく、拡張構成を使用する必要があります。具体的にいうと、拡張構成ではアプリケーションが 1 つの大きな仮想フレームバッファーを使用できます。仮想フレームバッファーの個別領域は、個々のディスプレイのフレームバッファーに対応しています。インテルは、インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーに統合し、拡張構成でシステムが動作する場合に有効になるディスプレイ・マネージャー・ソフトウェアを開発しました。
  • DIH は、インテル SCH US15 シリーズ・チップセットでサポートされています。ハードウェアの面では、DIH はフレームバッファー (2)、パイプ (2)、ポート (2) という構成になります。DIH は、Linux* 版拡張構成で複数のディスプレイをサポートします。

 

4.  拡張、Linux Xinerama*、DIH といったデュアル・ディスプレイ構成の大きな違いは何ですか?

 

ハードウェアの面では、DIH、Linux Xinerama、Windows の拡張のいずれの構成も同じです。

 

Windows の拡張モードでは、個別に解像度を設定できる 2 台のディスプレイに、連続したワイドスクリーンのようなコンテンツを同時に表示します。Linux の DIH は、個別に解像度を設定できる 2 台のディスプレイに、それぞれ独立した非連続のコンテンツを同時に送信します。

 

DIH では、1 つのワイドスクリーン画像を 2 台のモニターにまたがって表示することはできませんが、Windows の拡張構成や Linux Xinerama 構成 (制限付き) ではそれが可能です。

 

ハードウェア・レベルでは、DIH も拡張と同様に、個別の解像度、リフレッシュ・レート、コンテンツを設定できます。DIH では、2 台のモニターが有効であり、それらは論理的に異なります。

 

また DIH では、各画像が 1 台のモニターに固定されます。拡張構成でも、2 台のモニターが有効ですが、それらは 1 つの大きな仮想デスクトップを形成します (論理的に同じ)。

 

5.  垂直拡張と Xinerama のデュアル・ディスプレイ構成はどう違うのですか?

 

垂直拡張 (Vertical Extended) は、Windows の用語であり、Xinerama は、Linux の機能/アプリケーション/ツールです。インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットなどの組込み機器向けインテル・チップセット (インテル® Q45/G41/G45、GM45/GL40/GS45、Q35、GME965、GLE960/GME965、945GME /945GSE/945G、Q965、915GME /915GV、910GMLE、852GM、852GME、855GME チップセット) は、アプリケーションやオペレーティング・システムの制限内で両方のデュアル・ディスプレイ構成をサポートしています。Xinerama には、拡張または垂直拡張という Windows XP/XPE/CE に内蔵されたオペレーティング・システム機能よりも制限があります。用語集の「Xinerama」の項も参照してください。

 

6.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせでは、Windows CE の垂直拡張構成をサポートしていますか?

 

はい。インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル SCH US15W チップセットの組み合わせでは、Windows CE の垂直拡張構成 (VEext) をサポートしていますか?垂直拡張構成を有効にするには、ユーザーガイドの手順に従って構成エディター (CED) を正しく構成する必要があります。VExt は、Windows CE 限定のデュアル・ディスプレイ構成です。

 

7.  Microsoft Windows XP または Windows XP Embedded システムで、拡張デスクトップを利用するにはどうすればいいですか?

 

[画面のプロパティ] にアクセスして [設定] タブを選択します。2 台のディスプレイが表示されているはずです。セカンド・ディスプレイを選択して、[デスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする] にチェックを入れ、[適用] をクリックして拡張デスクトップに対応させます。

 

8.  インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーでデュアル SDVO システムを構成できますか?

 

はい。グラフィックス・メモリー・コントローラー・ハブ (GMCH) は、Serial Digital Video Output (SDVO) ポートによる SDVO 出力を制御します。チップセットの種類によって、利用できる SDVO ポートの数は異なります。使用する次世代チップセットが複数の SDVO ポートを備えていれば、これらの SDVO ポートを使用して複数の SDVO デバイス (Video Graphics Array (VGA) エンコーダー、デジタル・ビデオ・インターフェイス* (DVI*) エンコーダー、Low-voltage differential signaling (LVDS) コントローラーなど) を制御できます。デュアル SDVO については、構成時に 2 つのデバイスのアドレスを指定する必要があります。

 

注意:インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W/US15WP/WPT チップセットは、20 MHz ~ 160 MHz のピクセルクロック速度をサポートする 1 つの SDVO ポートしか備えていないため、デュアル SDVO システムを有効にできません。

 

9.  2 台のディスプレイが同じコンテンツを異なるタイミングと解像度で表示するように設定できますか?

 

はい。これは、クローン・デュアル・ディスプレイ構成です。GMCH が 2 つのパイプを備えている場合に、インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーはこの構成をサポートします。各パイプが異なるタイミングを制御し、最終的にディスプレイ装置へ出力します。具体的な実装方法については、ユーザーガイドのクローン構成のセクションを参照してください。

 

10.  ツイン・ディスプレイはクローン・ディスプレイとどう違うのですか?

 

ツイン・ディスプレイとは、2 つのディスプレイが同じタイミングセットで制御されるディスプレイ構成です。両方のディスプレイ装置が設定されたタイミング (解像度、リフレッシュなど) をサポートすることになりますが、一方のクローン・ディスプレイは、2 つのディスプレイにそれぞれ独立したタイミングセットを設定できるディスプレイ構成を指します。インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、「ツイン」と「クローン」の両方の構成をサポートしています。詳細は、ユーザーガイドを参照してください。

 

注意:インテル・システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットは、ツイン構成をサポートしていません。なぜなら、インテル SCH US15W ハードウェアでは、統合 LVDS コントローラーをそのパイプに搭載する必要があるからです。このため、「ツイン」はサポートしていません。ただし、ほとんどの GenX インテル・チップセットでツイン構成をご利用いただけます。

 

11.  どのディスプレイでもオーバーレイ・サーフェスを利用できますか?

 

はい。特定のチップセットで インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバー 7.0 から、ドライバー機能として 2 つ目のオーバーレイを利用できるようになりました。注意:グラフィックス・メモリー・コントローラー・ハブ (GMCH) は、専用のハードウェア・オーバーレイ・サーフェスを 1 つしか備えていません。このオーバーレイは、いずれのディスプレイにも使用できますが、両方に使用することはできません。例外として、ツイン構成で実行している場合には、両方のディスプレイにオーバーレイ画像が表示されます。これは、ツイン・ディスプレイでは同じタイミングを共有し、1 つのパイプが両方のディスプレイを制御しているためです。最新のインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、2 台目の独立したディスプレイやクローン・ディスプレイでハードウェア・オーバーレイ機能をシミュレートします。

 

12.  デフォルトのグラフィックス・ドライバーによって、CRT がプライマリー・ディスプレイに、内部 LVDS がセカンダリー・ディスプレイに指定されてしまいます。CRT をセカンダリー・ディスプレイにするにはどうすればいいですか?

 

どちらのディスプレイをプライマリー・ディスプレイとして使用するか選択できるように、構成ファイルを構成する必要があります。構成手順については、ユーザーガイドを参照してください。

 

13.  クローン・ディスプレイにビデオ再生でなく、グリーン / グレーのウィンドウが表示されるのはなぜですか?

 

このようなハードウェアにおける弱点は、インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバー 7.0 のリリースで克服されました。インテル・チップセットは、1 度に 1 つのグラフィックス・パイプで XVideo オーバーレイを表示できるように 1 つしかオーバーレイ・サーフェスを備えていないため、このようなことがよく起こりました。XOrg ドライバーは、クローン・ディスプレイを有効にして実行する場合、XVideo オーバーレイをプライマリー・ディスプレイに割り当てます。7.0 以降のドライバーでは、XVideo を複数のディスプレイで表示できるように、2 つ目のオーバーレイ機能が追加されています。もう 1 つのソリューションとして、XVideoBlend オーバーレイが複数のグラフィックス・パイプをサポートしていれば、クローン・ディスプレイで動作します。XF86Config ファイルで、ドライバーデバイスのセクションに 'Option "XVideo" "No" という行を記述すれば、XVideo を無効化できます。Option "XVideoBlend" "Yes" という行を記述して、XVideoBlend を有効にしてください。デュアル・インディペンデント・ヘッド構成を使用する場合にも、同じ制約があります。XVideoBlend は有効になり、両方のディスプレイでオーバーレイが表示されます。

 

14.  セカンド・ディスプレイ出力用に現在、インテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーでサポートされている Serial Digital Video Out (SDVO) デバイスを教えてください。

 

ユーザーガイドは定期的に更新され、移植ドライバーによってインテル・エンベデッド・グラフィックス・ドライバーでサポートされるようになった最新の SDVO デバイスのリストが掲載されます。 以下の表に示す SDVO デバイスは、セカンド・ディスプレイ出力で現在インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーがサポートしています。

デバイス VBIOS/EPOG/EFI ビデオドライバーのサポート グラフィックス・ドライバーのサポート
内部 TV 出力 いいえ はい
Chrontel* CH7022 RGB VGA/SDTV/HDTV 出力 はい はい
Chrontel CH7307 シングルポート LVDS* 出力 はい はい
Chrontel CH7308 LVDS 出力 はい はい
内部 LVDS はい はい
Chrontel CH7317 RGB VGA 出力 はい はい
Chrontel CH7315 HDMI* 出力 はい はい
Chrontel CH7319 デュアルポート DVI 出力 (HDCP 対応) はい はい
Chrontel CH7320 デュアルポート DVI 出力 はい はい
Silicon Image* SiI 1362 はい はい
Silicon Image SiI 1364 はい はい

 

15.  Linux で DIH が動作している場合に、双方の画面で OpenGL* (OGL) や ES (OGLES) を実行できますか?

 

はい。対応する X-Server* のバージョンでは、いずれもハードウェア・アクセラレーションを使って、双方の画面で OGL や OGLES を実行できます。

 

16.  Linux で Xinerama が動作している場合に、双方の画面で OGL や OGLES を実行できますか?

 

インテル SCH US15 チップセットとインテル® Atom™ プロセッサー E6xx 番台では、Xinerama の動作中に OGL や OGLES を実行できます。ただし、これはハードウェア・アクセラレーションを利用したレンダリングではないため、 処理速度が非常に遅くなると思われます。第 3 世代や第 4 世代など、その他のプラットフォームでは、X-Server の制限により、Xinerama 動作時に OGL はサポートされません。

ディスカッション