インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー FAQ

ディスプレイ出力

1.  インテル® システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの SDVO インターフェイスは、DisplayPort 出力をサポートしていますか?

 

いいえ。SDVO DisplayPort トランスミッターがまだないため、US15W を搭載するシステムでは DisplayPort をご利用になれません。

 

2.  使用するシステムで、統合 LVDS を利用して表示するにはどうすればいいですか?

 

まず、LVDS コントローラーが統合されている組み込み機器向けインテル・チップセットを選択してください。統合 LVDS ポートは、次のモバイル インテル® チップセットおよびシステム・オン・チップ (SoC) でご利用になれます。

 

  • インテル® システム・コントローラー・ハブ US15W/US15WP/WPT チップセット
  • インテル® Atom™ プロセッサー 400 / 500 番台 (システム・オン・チップ (SoC))
  • モバイル インテル® GM45/GL40/GS45 Express チップセット
  • インテル® GME965 Express チップセット
  • モバイル インテル® GLE960/GME965 Express チップセット
  • モバイル インテル® 945GME/945GSE/945G Express チップセット
  • モバイル インテル® 915GME/915GV Express チップセット
  • モバイル インテル® 910GMLE/GML-915GME/GM Express チップセット
  • モバイル インテル® 852GM チップセット
  • モバイル インテル® 852GME チップセット
  • モバイル インテル® 855GME チップセット

 

次に、ユーザーガイドの手順に従って、"PortOrder" に LVDS ポートの値が表示されるように正しく設定して、このディスプレイを有効にします。個々の設定に基づいて、LVDS ディスプレイはプライマリー・ディスプレイやセカンダリー・ディスプレイとなります。また、構成エディター (CED) では、インテル・モバイル・チップセットの統合 LVDS ポートを簡単に選択し、構成することができます。詳細については、CED のヘルプを参照してください。

 

3.  SDVO デバイスに接続されたディスプレイが認識されないのはなぜですか ( Chrontel CH7317 など)?

 

多くの場合、これは構成かポートドライバーに問題があります。SDVO ポートを正しく構成してから、ドライバーをインストールする必要があります。SDVO デバイスのアドレスがデフォルトの 0x70 と異なる場合には、それを正しく設定することが最も重要です。また、使用する SDVO デバイスに応じて、特定の属性を指定できる設定もあります。例えば VGA 処理の場合、VGA 出力を得るには、VGA SDVO デバイスで “VGA Bypass” または “VGA Output” 属性を設定することが重要です。詳細は、ユーザーガイドを参照してください。

 

4.  eDP とは何ですか? DisplayPort (DP) とどう違うのですか?

 

eDP は、Embedded DisplayPort の略です。

 

eDP と DP の違いは以下のとおりです。

 

  • DP には外部コネクターとケーブルがありますが、eDP にはありません。
  • DP には、サポートするレーンの数や最小解像度など、eDP には適用されない要件がいくつかあります。また、eDP (Embedded DisplayPort) 1.1a 規格は eDP には適用されますが、DP には適用されません。

 

5.  eDP と LVDS はどう違うのですか?

 

eDP では、LVDS の機能を拡張しながら、消費電力、コスト、ケーブル長を削減できます。eDP は全く異なる仕様であり、以下のとおり大きな違いがあります。

eDP LVDS
固定レートリンク 変動レート
エンベデッド・クロック 明示的リファレンス・クロック
AC 結合 DC 結合
8b/10b コーディング コーディングなし
1、2、または 4 レーン 4、5、8、または 10 差動ペア
制御に AUX 使用 制御なし (EDID 読み出しに I2C 使用)

 

6.  「スイッチャブル」「アディティブ 3D」「マルチモニター」といったハイブリッド・グラフィックス・モードの違いは何ですか? またインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、どのモードをサポートしていますか?

 

「スイッチャブル」は、チップセットの統合グラフィックスと強力な「外部」グラフィックス・エンジンの間のシームレスな切り替えを可能にし、最大限のバッテリー持続時間を実現します。これは、ノートブック PC などのバッテリー駆動機器に求められる機能です。

 

「アディティブ」は、「外部」グラフィックス・ドライバーが統合グラフィックス GPU を利用して、外部グラフィックス GPU の処理能力を補う手法です。データ管理や、統合グラフィックス・メモリーと外部グラフィックスの間のグラフィックス・データの送受で発生するオーバーヘッドにより、パフォーマンスが低下する傾向があるため、この機能はあまり有用ではありません。

 

「マルチモニター」は、統合グラフィックスと外部グラフィックス・エンジンの共存を可能にし、よりユニークなディスプレイを実現します。例えば、Windows 環境では、統合グラフィックスの 2 台のディスプレイ、さらに 1 台以上の外部グラフィックス・ディスプレイにまでデスクトップを拡大することができます。これを実現するには、このモードへの対応が検証済みのチップセットが必要であり、場合によっては、外部グラフィックスが (特に PCIe* (PEG) x16 スロットに) 存在しても統合グラフィックスがオンになっているように BIOS を変更する必要があります。

 

インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、これまでずっとマルチモニター・モードをサポートしており、過去には主に統合グラフィックスと PCI ベースの外部グラフィックスを組み合わせてテストを実施していました。新たに統合、PCIe、PCI を使用できるようになり、組み合わせは無限に広がっています。

 

7.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル® システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせは、PAVP (Protected Audio/Video Path) をサポートしていますか?

 

いいえ。インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、インテルの PAVP テクノロジーがオペレーティング・システムとして必要とする Windows 7* をサポートしていません。インテルと Microsoft* は、新しいシステムで利用できるようなコンテンツ保護の「標準」テクノロジー・ソリューションを用意していません (インテルの PAVP や Microsoft* の PVP には別のグラフィックス・ドライバー・モデルが必要)。PAVP を使用するアプリケーションは、インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター・ドライバーと PAVP をサポートするシステムでのみ動作検証が行われています。(PAVP にはプラットフォーム・レベルの BIOS サポートも必要)。

 

8.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーとインテル® システム・コントローラー・ハブ US15W チップセットの組み合わせは、HDCP (High-bandwidth Digital-Content Protection) をサポートしていますか?

 

はい。US15W は、次の 2 つの条件が満たされる場合に、HDCP の著作権保護機能をサポートします。

 

  1. SDVO HDMI または DVI トランスミッターが HDCP に対応している
  2. トランスミッター・ベンダーがインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー用のポートドライバーを提供して、HDCP をサポートしている

 

9.  DisplayPort を有効 / 無効にするにはどうすればいいですか?

 

これを制御する関数は専有情報であるため、API に関するドキュメントで公開できません。

 

10.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは、いずれかの組み込み機器向けチップセットの DisplayPort 出力をドライバーでサポートしますか?

 

いいえ。インテル® Q45/G41/G45 Express チップセット・シリーズの Q45 は、ハードウェア・レベルで DisplayPort をネイティブサポートしています。インテル® 4 シリーズ Express チップセット・ファミリーのデータシート、538 ページをご参照ください。

 

Q45 でドライバーによる DisplayPort のサポートが必要な場合は、インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー以外のドライバーを使用する必要があるでしょう。

 

11.  ハイブリッド・マルチモニター・サポートとは何ですか?

 

ハイブリッド・マルチモニター・サポートとは、インテルの組み込み機器向けチップセットに内蔵されたグラフィックス・プロセシング・ユニット (GPU) と、主に PCI-Express* 対応の外部グラフィックス・カードによるディスクリート GPU ソリューションを同時に実行できる機能です。これにより、2 台以上のパネルまたはモニターで同時に異なる表示タイミングを実現することができます。

 

12.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーによるハイブリッド・マルチモニター・サポートに対応しているインテルの組み込み機器向けチップセットは?

 

ハイブリッド・マルチモニター・サポートは、Q45/G41/G45 および GM45/GL40/GS45 チップセットを搭載したシステム用のインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーで正式にサポートされています。

 

13.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーによるハイブリッド・マルチモニター・サポートを提供する US15W 搭載の小売用プラットフォームを見かけました。US15W チップセットはインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーによるハイブリッド・マルチモニター・サポートに対応しているのですか?

 

いいえ。現在のところ、インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーは US15W チップセットを搭載したシステムにおけるハイブリッド・マルチモニター・サポートに正式には対応しておりません。

 

US15W チップセットとインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーを搭載したいくつかの小売用プラットフォームは、2 台以上のパネルまたはモニターで同時に異なる表示タイミングを実現していますが、 データシートの仕様を超えた GPU のオーバークロックと同様に、US15W でのハイブリッド・マルチモニター・サポートは、ボードベンダーの責任において行われています。

 

インテルのインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー 10.3.1 製品概要およびインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバー 10.3.1 機能一覧によれば、現在のところ US15W はインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーによるハイブリッド・マルチモニター・グラフィックスに対応していません。

 

14.  インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーの CED (構成エディター) で「Select DVO」セクションに CH7318* デバイスが表示されないのはなぜですか?

 

CH7318 は、HDMI 用レベルシフターです。これはトランスミッターではなく、電圧レベルをシフトするものです。HDMI/DVI を統合したインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーでサポートされるインテル® 4 シリーズ・チップセット (Q45/G45/G41/GM45/GS45/GL40) には、内部電圧を必要なライン電圧まで上昇させるための単なるレベルシフターが必要です。インテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーはインテル® 4 シリーズ・チップセット (Q45/G45/G41/GM45/GS45/GL40) の一部と、利用可能な内部 HDMI/DVI インターフェイスをサポートしているため、必要なレベルシフターもサポートしていますが、直接的サポートではありません。ドライバーは、レベルシフター (例えば、CH7318) の存在を認識していません。トランスミッターではなく、単なるレベルシフターなので、理論上ドライバーには認識されないのです。ドライバーは、DVI または HDMI インターフェイスが設定されていることを認識するのみです。CED によるインテル® エンベデッド・グラフィックス・ドライバーの設定時には、SDVO ではなく CH7318 というデバイスを選択します。HDMI インターフェイスを稼動させるために、追加データを含めて設定します。