2012 Intel International Science and Engineering Fair (Intel ISEF)1 で 1 週間にわたり科学の祭典が開催された後、インテルと Society for Science & the Public は 2012 年の受賞者を発表しました。
ゴードン・ムーア賞と 7 万 5,000 ドルの賞金を獲得したのは、米国メリーランド州クラウンズビルの Jack Andraka (15) です。インテル青年科学賞と 5 万ドルの賞金は、カナダ オンタリオ州ピカリングの Nicholas Schiefer (17) と米国バージニア州リーズバーグの Ari Dyckovsky (18) が獲得しました。
このほかにも、400 人を超える Intel ISEF 参加者が革新的な研究によって奨学金と賞金を獲得しました。この中には 17 人の「カテゴリー最優秀賞」受賞者が含まれており、また、受賞者の学校とそれらの学校が参加した Intel ISEF 提携フェアにも補助金が贈られました。
Intel ISEF では、300 万ドルを超える賞金と奨学金が授与されます。
米国メリーランド州クラウンズビルの Jack Andraka (15) は、膵臓がんの新たな発見方法を開発したことによってゴードン・ムーア賞を受賞しました。糖尿病の試験紙と同様のアプローチのもとで開発したシンプルなディップスティック・センサーを使って、膵臓がんのバイオマーカーである血液中や尿中のメソテリンレベルを測定し、患者が初期段階の膵臓がんにかかっているかどうかを判定します。この方法は、メソテリンの検出で 90% 以上の精度を達成しました。さらに、この特許出願中の革新的なセンサーは、現在の試験と比べて 28 倍の速度、28 分の 1 のコスト、100 倍以上の感度を実現しています。インテルの共同創設者 兼 元会長/CEO にちなんで設けられたゴードン・ムーア賞の受賞者には、7 万 5,000 ドルの奨学金が授与されます。
準優勝の栄冠は、インテル青年科学賞として 2 人に与えられました。それぞれの画期的なプロジェクトには 5 万ドルの奨学金が授与されています。
カナダ オンタリオ州ピカリングの Nicholas Schiefer (17) は、「マイクロサーチ」の実行を可能にしてインターネット検索エンジンの機能を強化するモデルを開発しました。マイクロサーチでは、ツイートや Facebook のステータス更新など小容量のコンテンツから情報を検索します。詳細が次第に明らかになるニュースイベントなどの場合、こうした短いメッセージから得られる情報は重要です。Nicholas は、この研究によって情報へのアクセスが向上することを期待しています。
米国バージニア州リーズバーグの Ari Dyckovsky (18) は、量子テレポーテーションの科学について研究しました。Ari の発見によると、「もつれ」と呼ばれるプロセスを通じて原子同士が結ばれた場合、1 つの原子の量子状態が破壊されるのと同時に、その原子の情報が別の原子に現れます。この手法を利用すれば、情報を別の場所まで移動するのではなく、その場所に出現させることができます。そのため、米国国家安全保障局のように高度なデータ・セキュリティーを必要とする組織では、傍受されるリスクを冒さずに暗号化メッセージの長距離送信が可能になります。