頻繁に使用するファイルやアプリケーションに高速でアクセス

インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーは、インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) の一機能であり、デュアルドライブ (低価格で小容量の SSD と低価格で大容量の HDD の組み合わせ)、またはソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブによって、高性能で費用効果に優れたストレージ・ソリューションを提供します。

デュアル・ドライブ・ストレージ・ソリューションの場合、インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーは使用頻度の高いアプリケーションとデータを認識し、自動的にハイパフォーマンスの Solid-State Drive (SSD) に保存する一方で、大容量ハードディスク・ドライブ (HDD) へのフルアクセスも提供します。デジタル・ライブラリー全体を保存するために容量の大きい SSD を購入してしなくても、創作活動や仕事、趣味の作業を高速化することができます。

SSHD は、ハイパフォーマンスの SSD を内蔵した新しいタイプの HDD です。インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーは、使用頻度の高いデータをドライブに知らせ、そのデータを内蔵 SSD に保存できるようにすることで、SSHD のパフォーマンスを大幅に向上させます。

動作の仕組み

インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーは、高速化のメリットが最も発揮されるデータ I/O ブロックを、SSD にキャッシュします。最もよく使用されるアプリケーション、ゲーム、OS データなどがこれに該当します。この機能では、マルチユース・データまたは価値の高いデータ (アプリケーション、ユーザー、起動に関するデータなど) と価値の低いデータ (バックグラウンド・タスクによってアクセスされるデータなど) が区別されます。通常、価値の低いデータの応答性が高すぎても大きなメリットは得られないため、価値の低いデータはキャッシュには入れられません。この選択により、使用可能なキャッシュ容量がより効率的に使われるようになり、システムのシャットダウン時や再起動時でも、最適な定常状態パフォーマンスが維持されます。

容易なセットアップ。使いやすさ

HDD を 1 台だけ備えたコンピューターでラピッド・ストレージ・テクノロジーを利用する場合に行う必要があるのは、SSD を接続するか、あるいは HDD を SSHD に交換し、ドライブの高速化を有効にすることだけです。分かりやすいユーザー・インターフェイスにより、容易にインストールして管理できます。さらに、インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーは、古いものであっても容量が 16 GB 以上ある SSD ならば動作します。インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーは、8 GB の最小フラッシュ容量があるほとんどの SSHD で動作します。